ソニーが絶好調の決算を発表、さらに、あの一世を風靡した犬型ロボット aiboを復活させる、というのです。
ソニーのロボット犬「aibo」復活! 心のつながりをもつエンタメロボ。19.8万円(AV Watch 2017/11/01)
旧型のaiboは、こちらです。
さて、新型と旧型、どちらがいいと思いますか?
実は、当社社内で緊急アンケートを取ったところ、ちょうど30票集まり、
新型がいい 9票
旧型がいい 21票
となりました。
なんと、犬っぽくない旧型の方が人気がある、という結果が!
実は私自身、中途半端に犬っぽい新型よりは、旧型がいいなと思っていました。それもあって、アンケートしてみたわけです。
『ぶきみの谷』
というのをご存知でしょうか?
ドラクエ6に出てくる村から北に行ったところにある小さな谷……、いいえ違います。
ロボットが、人間に似てくると、人はより好意を持つが、ある程度似た時点で、嫌悪感になる、という理論です。もっとわかりやすく言うと、「中途半端に似てると、気持ち悪い」ということです。
当社社員のうち、たった30人のアンケートという偏った調査では、旧型の方がいいという結果で、「ぶきみの谷」に落ちたと言えなくもありません。
でも、「ぶきみの谷」って、そんなに悪いことでもないと、私は考えます。
例えば、初音ミクです。
女性の声を音声合成して、歌を歌わせるものですが、初音ミクの歌声を初めて聞いた時は、違和感を覚えます。
人間の声を真似していると考えると、ぶきみの谷に落ちているとも言えます。
でも、慣れてくると、初音ミクの声が心地よくなります。
どうしてか?
その声は、人間に似た何かの声ではなく、初音ミクの声と認識するようになるから、です。
私は、これを「ぶきみの谷の相対化現象」と名付けました。
そのうち、Wikipediaに載ると思いますww
同様に、aiboが仮にぶきみの谷に落ちたとしても、犬に似た何か、ではなく、aiboと認識するようになれば、当初違和感を覚えた人たちにも、初音ミク同様に人気を得るのではないでしょうか?