「ドメイン」カテゴリーアーカイブ

.nekoドメイン、申請しました

当社インターリンクは、ドメイン管理の子会社を通して、新しいトップレベルドメイン「.neko」をICANNに申請しました。

実は「.neko」は、以前から絶対に申請したいと思っていたドメインです。

なぜ「.neko」なのか。

猫は世界中で愛されている動物です。日本語の「NEKO」も、アニメや漫画などを通じて海外で知られるようになっています。日本発の言葉が、そのまま世界共通のドメインになったら面白いと思いませんか。

ただし、ここで一つ告白しておきます。

私は猫派ではありません。

かといって犬派でもありません。

私はインコ派です。

家ではボタンインコを飼っていて、鳥のかわいらしさには目がありません。それでも、ドメインとして申請するなら「.neko」だと思っていました。

「.inko」では、世界的な知名度という点で、ちょっと勝負にならないでしょうから(笑)。

「.cat」ではダメなの?

今回の「.neko」申請について、X(旧Twitter)でいろいろなコメントをいただきました。

その中に「猫なら .cat でよかったのでは?」というご意見がありました。

実は「.cat」というドメインは、すでに存在しています。

ただし、この「cat」は英語の猫ではありません。

スペイン北東部のカタルーニャ地方などで使われる、カタルーニャ語(Catalan)を意味する「cat」なのです。

「.cat」は2005年にICANNによって承認された、カタルーニャ語・文化のコミュニティのためのドメインです。

そのため、誰でも自由に、好きな目的で登録できるわけではありません。

猫のためのドメインに見えて、猫のためのドメインではないのです。

ご興味のある方は、下記のICANNの公式資料と「.cat」の運営団体の登録規則をご覧ください。

犬はどうなの? 馬や魚は?

Xでは「.dogはどうなの?」というコメントもいただきました。

こちらは、すでに存在しているんです。あまり知られていませんが。

実は動物やペットに関係するトップレベルドメインは、

「.dog」の他にも、「.horse」「.fish」「.pet」があります。

犬も馬も魚もペットもあるのに、猫を意味するドメインがありません。「.cat」はありますが、先ほど説明したとおり、猫のためのドメインではありません。

そこで今回、当社が「.neko」を申請したわけです。

猫好きの皆さんには、ぜひ「.neko」を使っていただきたいと思っています。

「.neko」はいつから使えるの?

さて、気になるのは、いつから「.neko」が使えるようになるのか、ということです。

今回のICANNの新トップレベルドメイン募集では、世界中から1,600件を超える申請がありました。

その中で、「.neko」を申請したのは当社だけです。

同じ名前を複数の会社が申請した場合には、どちらが運営するかを決める手続きが必要になりますが、「.neko」については、少なくとも同一文字列の申請者同士で争う必要はありません。

これは大きなメリットです。

ただし、申請したからといって、すぐにサービスを開始できるわけではありません。

ICANNによる審査があるからです。

技術的な問題がないか、申請者に運営能力があるか、財務面で問題がないかなど、さまざまな審査を受ける必要があります。

しかも、この審査には結構な時間がかかります。

そして、今回の申請で非常に重要なのが、審査を進める順番を決める抽選会です。

2027年前半、運命の抽選会

ICANNは、2027年前半に「Prioritization Draw」と呼ばれる抽選会を実施する予定です。

この抽選会で、申請ごとに優先順位が決まります。

当社としては、抽選会であまり遅くない順番になって、順調に審査が進めば、2028年ごろには「.neko」のサービスを開始できればいいな、と思っています。

もちろん、審査の結果や抽選順位によって、予定が変わる可能性はあります。

2027年前半の抽選会は、当社にとっても注目のイベントになりそうです。

下記に取り上げていただいたメディアの一覧を載せておきます。

日本でただ1社。世界でも5社。インターリンクがコミュニティ申請通過した話【新gTLDよもやま話】

今年の4月12日から、新gTLDの申請受付がはじまっています。締切は8月12日まで。まだ間に合います。ご希望ありましたら、こちらへどうぞ。

ドメインの右端、いわゆる「ドット以下」の文字列は、長いあいだ .com や .jp といったごく限られた選択肢しかありませんでした。その常識を根底から覆したのが、ICANN(インターネットのドメイン名やIPアドレスを世界的に調整・管理する非営利法人)が2012年に実施した「新gTLDプログラム」です。

このとき世界中から集まった申請は1,930件。.shop や .bank のような一般名称、.google や .bmw のようなブランド名、.berlin や .nyc のような地名──インターネットの“地名表記”そのものを各社が奪い合う、空前の地殻変動が起きました。

私たちインターリンクは、この2012年ラウンドで .moe・.earth・.osaka をはじめとする複数の新gTLDを取得し、ICANN公認レジストリとして今日まで運用しています。なかでも .osaka の取得は、少し特別な意味を持っています。日本の企業として唯一、「コミュニティ申請」を通過させた事例だからです。

今回は、この .osaka をどうやって私たちが手にしたのか、その舞台裏を少し詳しくお話しします。


そもそも「コミュニティ申請」とは何か

新gTLDの申請には、大きく分けて2つの種類があります。

ひとつは標準申請(Standard Application)。文字どおり、誰でも申請できる通常ルートです。同じ文字列に複数の申請が集まった場合(これを「競合=コンテンション」と呼びます)、最終的にはオークションなどで決着がつきます。資金力がものを言う世界です。

もうひとつがコミュニティ申請(Community-based Application)。これは「特定のコミュニティのために、そのコミュニティの総意にもとづいてドメインを運営します」と宣言して申請するルートです。地域、職能団体、文化的集団など、明確に線引きできる“共同体”を代表する立場で申請します。

コミュニティ申請には、標準申請にはない審査があります。CPE(Community Priority Evaluation/コミュニティ優先評価)です。競合が発生したとき、コミュニティ申請者は16点満点中14点以上を獲得すれば、オークションを経ることなく、他のすべての標準申請を退けて優先的にドメインを取得できるのです。

ただし、これは“いばらの道”でもあります。CPEは次の4つの観点から、それぞれ厳しく採点されます。

  • コミュニティの確立度:その共同体が実体として明確に存在しているか
  • 文字列との結びつき(Nexus):申請文字列がそのコミュニティを的確に表しているか
  • 登録ポリシー:コミュニティのための運用ルールが整備されているか
  • コミュニティからの支持(Endorsement):当事者である団体・組織から実際に支持を得ているか

中途半端な“コミュニティらしさ”では、まず14点には届きません。事実、2012年ラウンドでCPEを通過できた申請は、世界全体でも84件中、たった5件しかありませんでした。


84件のうち、CPEを通過したのは5件

.osaka は、地名gTLDです。地名gTLDの取得には、その地域を代表する政府・自治体からの支持または異議無しのレターが欠かせません。私たちはまず大阪府からその支持を得たうえで、あえてコミュニティ申請という最難関ルートを選びました。

標準申請であれば、競合が起きたときの最後の決着はオークション──つまり体力勝負です。対してコミュニティ申請なら、CPE(コミュニティ優先評価)で16点満点中14点以上を取れば、オークションを経ずに優先権を確定できる。その代わり、評価のハードルは桁違いに高くなります。

どれほど高いか、数字で見てみましょう。2012年ラウンドで世界中から寄せられた申請1,930件のうち、「コミュニティ申請」として出されたのは84件。さらに、競合が生じて実際にCPEまで進んだのは約24件。そして14点以上を獲得して通過できたのは、わずか5件でした。

その5件が、.osaka・.radio・.hotel・.eco・.spa。

.osaka は、この5件のひとつです。

私たちは大阪府の支持に加え、大阪に根ざす企業・団体・組織から数多くの支持レターを集め、大阪コミュニティのための登録ポリシーを綿密に設計して、申請を組み上げました。その結果、CPEでの獲得スコアは16点満点中15点。.osaka の優先権を確定させ、2013年のICANN承認を経て、2014年12月11日、.osaka はインターネットのルートゾーンに正式に委任されました。

日本の企業がコミュニティ申請でCPEを通過させたのは、後にも先にもこの一例だけ。私たちが「日本でただ一社」と申し上げる所以です。

JPRS 25周年記念パーティ

先日、六本木のグランドハイアットホテルで開催された、JPRSの25周年記念パーティに行ってきました。

JPRSは、.jpを取り扱っている株式会社で、もともとはJPNICという社団法人が取り扱っていたものを、引き継いでいます。国別ドメインは、国によって扱いがさまざまで、政府系が運営しているところ、大学や研究機関が運営しているところ、非営利団体が運営しているところ、日本のように営利企業が運営しているところ、とあります。ただ、日本の場合はポリシーを非営利団体のJPNICが決定というハイブリッドになっていて、ツバル(.tv)をはじめとする完全に営利を求めるものとはちょっと違います。

インターネット業界の方やドメイン業界の人たちが集まるパーティで、私もなつかしい方々にお会いできて、楽しい時間を過ごせました。

おみやげをいただきました。バナナシフォンケーキです。

冷蔵庫に入れてしまったのがいけなかったようで、ちょっと型崩れしてしまいました。味はとてもおいしかったです。

十月十日は萌の日

十月十日は萌の日ということで、あまりキャンペーンをしない当社ですが、下記のようにキャンペーンをします。

上級者向け(使う人のあまりいない)の特殊な(微妙な)サービスの提供やオタク川柳大賞を主催する、インターネットサービスプロバイダーの株式会社インターリンク(東京都豊島区、代表取締役:横山正)は、 アニメ、漫画、ゲーム、コスプレイヤー、アイドル等のオタクカルチャーや推し活関連サイトにピッタリなドメイン「.moe」を、1,010円(通常料金2,860円)で提供するプロモーションを10月10日午前11時より開始いたします。

【萌の日プロモーション】(※料金は税込、登録期間1年)
対象ドメイン .moe
料金     1,010円 (※2年目以降は、通常料金2,860円。)
詳細・申込  https://www.gonbei.jp/tld/moe/
期間     2024年10月10日(木)午前11時 ~31日(木)午前11時まで

 

【萌の日特設サイト】

YOUは何しに日本へ?ガーンジー島からポケモングッズを買いに来た

YOUは何しに日本へ? – テレ東

9月23日放送で、ガーンジー島から来た男性にインタビュー。ガーンジー島はイギリス王室の属領で人口は約6万人、ドメイン名は.gg。ポケモングッズを買いに来たという。

ドメイン島巡りでガーンジー島にも行っています。

日本から9737km離れたガーンジー島で路線バスを乗り継ぎ島の魅力を調査してきました【インターリンク ドメイン島巡り 第30回「.gg」】

テレ東から連絡があり、写真を使いたいとのこと。OKしたところ、使われてました!

右上に「画像提供:ドメイン島巡り 株式会社インターリンク」とあります。

ガーンジー島にもアニメグッズショップはあります!

「Just Games」というお店です。ドメイン探検隊はそこも訪れています。

インタビューを受けた男性、Just Gamesの常連かもしれませんね!

Go To Eatのドメインがオンラインカジノやパパ活おすすめサイトに⁉︎

Go To Eatのドメインがオンラインカジノやパパ活おすすめサイトになってしまう

インターリンクの「あなたの知らないドメインの世界」2024年4月11日の記事です。

Go To Eatで使われていた、各都道府県のキャンペーンサイトのドメインがオークションに出されていて話題になりました。

期限切れのGo To Eatキャンペーン関連JPドメイン名、オークションに続々登場中(2023/10/19 やじうまWatch)

 

これらを入手した人たちが、オンラインカジノ紹介サイトやパパ活紹介サイトとして使っています。

詳しくは、「あなたの知らないドメインの世界」をどうぞ!

新gTLDの次回募集は2026年頃になりそうです

ドメインの国際的管理団体であるICANNでは、次の新gTLD(*1)募集について、さまざまな議論がなされています。

まだ決定ではありませんが、当社ではおよそ次のようになるのではないかと考えています。


(1)新gTLDの募集開始時期は2026年頃

(2)申請費用は、前回の18万5千ドルよりも高くなり、24万ドル程度になりそう。

(3)一般名詞をドメイン名とする場合は、独占的使用はできない


(3)については若干説明を加えさせていただきます。

たとえば、.makeup というgTLDは企業が自社で独占使用するために取得しましたが、議論が起こり、最終的には自社使用しないことになりました。自社使用するのであれば、社名、商品名、サービス名で、一般名詞でないものがいいでしょう。

新gTLDを申請しようと考えている方は、まずは、こちらのトップレベルドメイン一覧を見ていただき、この一覧にないものを検討してください。このページになければ、ほぼ申請可能です。(ルートゾーン登録前のドメインはありえますので、100%正確とは言えませんが)

さて、円安ドル高、ずっと続いていますね。

以前でしたら、申請費用18万5000ドルで1,850万円くらいでした。

このままいくと、申請費用24万ドル = 3,600万円(1$=150円)ですから、ほぼ倍になりそうです。

 

(*1) gTLD (Generic Top Level Domain)のことで、.comなど多くのドメイン名がこれに属しており、ほとんどが3文字以上。取り扱い基本ルールはICANNで決められている。一方、国別ドメイン = ccTLD (country code Top Level Domain) は、国コードの2文字となり、国ごとにルールが異なる。

行きたくても行けない島のドメイン .io 、イギリス領インド洋地域

(イギリス領インド洋地域の旗)

ドメイン島めぐりで、インターネットドメイン名をもつ島を巡っています。

コロナ禍で一時中断していたのですが、今年に入って再開しています。以前は毎月、更新していましたが、現状、毎月の更新は難しいです。

さて、約50個あるドメインを持つ島のうち、これは行けないなあという島がいくつかあります。

その中でも、.io ドメインを持つ、イギリス領インド洋地域、こちらはほぼ無理そうです。

ioというのは、入出力を意味するコンピュータ用語ですから、ドメインの需要は結構多く、みなさんも.ioドメインを見かけたことがあるのではないでしょうか?

しかし、.ioドメインがどの国か、までは知らない人がほとんどだと思います。このように、ドメインは知ってるけど、それってどういう国なのか?という疑問に答えるというのが、当社がやっているドメイン島めぐりの重要なミッションです。

このイギリス領インド洋地域、まず絶対に行けません。

詳細はWikipediaなど見ていただいた方がよいのですが、簡単にまとめると、

・イギリスの海外領土

・最大の島 ディエゴガルシア島は米軍に貸与されていて、軍関係者以外、入れない。その他の島は人も経済活動もほぼゼロ。

というのです。さらにいろいろ調べていたら、

2019年2月25日、国際司法裁判所は、1965年にイギリスがモーリシャスからディエゴガルシア島を含むチャゴス諸島を分離して「イギリス領インド洋地域」に編入した措置について「国際法に照らして違法である」という見解を示し、チャゴス諸島の統治を「可能な限り速やかに終える義務がある」と勧告した。ただし、この勧告に法的拘束力はない[6]。(ディエゴガルシア島 -Wikipedia-)

というものを見つけました。

もし、モーリシャスに返還されると、ドメイン名はどうなるのでしょうか? 今の所、返還されるというような状況にはないようですが、ドメイン名にも関係するので、注視しておこうと思います。

ドメイン島めぐりを再開しました!

コロナ禍もあって中断していたドメイン島めぐりですが、GIGAZINEでの連載をおよそ2年2ヶ月ぶりに再開しました。

再開第1号は、

わずか3時間でジャージやジャージー牛乳の由来となったジャージー島を弾丸調査した【インターリンク ドメイン島巡り 第29回「.je」】

です。

再開していきなり乗り継ぎに失敗するというドラマがありました。

今後も毎月15日にGIGAZINEに掲載される予定です。

ロシアをインターネットから排除しようというウクライナの要請とそれを受けたICANNの対応

3/2、私は下記のtweetをしました。

調べたところ、すでにICANNは要請を却下していたことがわかり、下記のtweetをしました。

この件については、GIGAZINEが詳しく下記でまとめています。

ウクライナがロシアをインターネットから締め出すために「.ru」ドメインの取り消しやIPアドレスの使用停止を要求(2022/3/3)

「ロシアをインターネットから切り離せ」というウクライナの要求をICANNが拒否(2022/3/4)

平和が1日も早く訪れますように。