Amazonで買い物、JALで特典航空券。AIエージェント「Energy」はどこまでやれる?〜「AIに質問する時代」から、「AIに仕事を頼む時代」へ。

最近のAIは、質問すると答えてくれるだけではありません。

今回試した「Energy」は、ブラウザを実際に操作して仕事をしてくれるAIエージェントです。

つまり、

「Amazonで条件に合う商品を探して、カートに入れて」

とか、

「JALの特典航空券を探して、予約確定の直前まで進めて」

という指示ができます。

これまでAIを使うというと、

「調べてもらう」
「文章を書いてもらう」

といった使い方が中心でした。

Energyはそこからもう一歩進んで、

 人間の代わりにパソコンを操作する

というAIです。

今回は、

  1. Amazonで車載スマホホルダーを選んでカートに入れる
  2. JAL国際線特典航空券を探して予約直前まで進める

という2つを試してみました。

作ったのは20代前半の元OpenAI研究者

Energyを作った中心人物は、スウェーデン出身のGabriel Petersson。

まだ20代前半です。

Midjourneyでソフトウェアエンジニアとして働いた後、OpenAIに入り、動画生成AI「Sora」の研究に携わっていました。

OpenAIのSora公式ページにもGabriel Peterssonの名前がContributorとして掲載されています。(OpenAI)

その後OpenAIを退職。

そして2026年8月6日、Energyを公開しました。

Energyの公開日は8月6日で、公開時の報道でも確認できます。(Dealroom.co)

公開時にPetersson本人はEnergyについて、

Requires no complicated setup, and runs in your signed in browser.

と説明しています。

日本語にすれば、

「複雑なセットアップは不要で、ログイン済みのブラウザ上で動く」

ということです。(LinkedIn)

ここがEnergyの大きな特徴だと思います。

現在はMac版のみ

なお、2026年8月21日現在、EnergyはMac版のみです。

私はMacにEnergyをインストールして今回の実験をしました。

Windowsユーザーは現時点では利用できないので、この点は注意が必要です。

まだ公開されたばかりの製品ということもあり、今後対応OSが増える可能性はあると思います。

初期設定はかなり簡単

Energyを使うために、特別な開発環境を作る必要はありませんでした。

Chrome拡張機能を別途インストールする必要もありません。

EnergyのMacアプリをインストールすると、画面の中に、

  • Assistant
  • Browser
  • Files

という機能があります。

そして、この「Browser」をEnergy自身が操作します。

重要なのは、単なるAI用の空っぽのクラウドブラウザではなく、ユーザーがログインしている実際のブラウザ環境を使って仕事ができることです。

AmazonにログインしてあればAmazonを操作できる。

JALにログインすればJALを操作できる。

Peterssonが「signed in browser」と表現しているのは、まさにこの部分です。(LinkedIn)

大まかな初期設定は、

  1. EnergyをMacにインストール
  2. ChatGPTなど利用するAIアカウントを接続
  3. BrowserでAmazonなど必要なサイトにログイン
  4. Gmailなどが必要になったら、そのサービスを追加でConnect

という感じでした。

プログラムを書く必要はありません。

Hermes AgentやOpenClawより、とにかく始めやすい

パソコンを操作して仕事をしてくれるAIエージェント自体は、Energyだけではありません。

たとえば、

  • Hermes Agent
  • OpenClaw

などがあります。

このあたりも非常に面白いです。

特にOpenClawなどは、自分のMac miniに入れて、スキルや記憶を追加し、自分専用のAIエージェントとして作り込むことができます。

ただし、そのぶん設定が必要です。

どのAIモデルを使うか決めたり、認証したり、必要に応じてAPIキーを設定したり、ブラウザ操作の環境を整えたりします。

Hermes AgentもOpenClawも、かなり「自分でAIエージェントを構築する」という色が強い製品です。

Hermes Agentは一般にLLMのAPI接続を設定して利用するタイプで、OpenClawもモデルや認証方法を自分で選んで構成します。(Artificial Analysis)

Energyはそこが違います。

私はすでにChatGPT Plusを契約しています。

そのChatGPTアカウントをEnergyに接続して使えます。

つまり私の場合、

Energyを試すためだけにOpenAI APIを別途契約して、APIキーを発行し、使ったトークン分のAPI料金を払う必要はありませんでした。

Energyの無料プランでもChatGPTアカウントを接続する方式が案内されています。

Energy自体にはPlusやProといった有料プランもあるので、「ChatGPT Plusに入っていればEnergyが何でも無制限に無料」という意味ではありません。

ただ、

すでにChatGPT Plusを契約している人がAIエージェントを試してみる

という点では、かなり敷居が低いと思います。

Hermes AgentやOpenClawを自分で構築するのも面白い。

でも、

「まずAIに実際のブラウザを操作させてみたい」

という人には、Energyが一番手軽だと感じました。

Claude Coworkとは何が違うのか

ここで思い出すのが、Anthropicの「Claude Cowork」です。

Claude Coworkも、単に質問に答えるだけではありません。

ファイルを読んだり、資料を作ったり、複数のアプリやツールをまたいで一連の仕事を任せることができます。

Anthropic自身もCoworkを、複数ステップの仕事をend-to-endで任せられるものとして説明しています。(Anthropic)

ですから、

「Coworkは自動化できないが、Energyは自動化できる」

という比較は正しくありません。

両方ともAIエージェントです。

ただ、実際に使ってみると思想がかなり違います。

Claude Coworkは、安全性をかなり重視しています。

ファイルや外部ツールに対して、どこまでClaudeに操作を許すかを細かく制御します。

Anthropicではツールごとに、

「常に許可」
「実行前に確認」
「ブロック」

といった権限を設定できる考え方になっています。(Anthropic)

さらにWebサイトをブラウザ上で操作させる場合には、Claude in ChromeというChrome拡張機能を利用する仕組みがあります。

AnthropicもCoworkの説明で、

WebアプリやダッシュボードではClaude in Chromeを利用する

と案内しています。(Anthropic)

Claude in Chromeは、Chromeの中をClaudeが読んだり、クリックしたり、入力したりするためのブラウザ拡張機能です。(Anthropic Help Center)

一方のEnergyは、最初からログイン済みのブラウザを操作すること自体が製品の中心機能になっています。

そのため私が実際に使った印象では、

Coworkは途中で人間の許可や確認を求められる場面が比較的多く、Energyは一度仕事を頼むと、そのままブラウザ操作を続ける時間が長い

と感じます。

ここはかなり大きな違いです。

これは「CoworkのAIが劣っている」という話ではありません。

むしろ設計思想の違いでしょう。

Coworkは、

「AIに仕事をさせるが、権限の境界は人間がかなり細かく管理する」

という方向。

Energyは、

「ログイン済みブラウザをAIに渡して、できるだけ人間を呼ばずに最後まで仕事を進めてもらう」

という方向に見えます。

今回AmazonやJALを操作させてみて、Energyの方が「人に仕事を丸投げする感覚」に近いと感じました。

まずはAmazonで買い物

Your AssistantでMain Assistantを使ってもいいのですが、ここでは、「+Add assistant」を押して「Amazon」というアシスタントを作って、最初に、こんな指示を出しました。

Amazonで車載用のスマホホルダーを買いたいので、カートに入れてください。ダッシュボードの上に置くもので、粘着テープはNGです。iPhoneの磁石でつくものがいいです。翌日配送必須。評価件数、評価ともに高いもの。できれば有名メーカー。

普通に人間に買い物を頼むような指示です。

型番もメーカーも指定していません。

するとEnergyがAmazonを開いて検索を始めました。

これが見ていて面白い。

画面には「Using browser」と表示され、EnergyがAmazonの商品一覧を実際に操作していきます。

商品を検索して、条件を確認して、候補を比較しています。

最終的にEnergyが選んだのは、LISENのMagSafe対応車載スマホホルダーでした。

価格は1,988円。

評価4.3で、レビューは8,000件以上。

そしてEnergyから、

「カートに入れました。」

と返事が来ました。

Amazonを見ると、本当に入っています。

 

さらにAmazonのカートを確認すると、

ちゃんと1個入っていました。

これは便利です。

Amazonには似た商品が山ほどあります。

「粘着テープは嫌」
「MagSafe」
「翌日届く」
「評価が高い」
「レビュー数も多い」
「できれば有名メーカー」

こういう条件を一つ一つ確認するのは、結構面倒です。

それを日本語でまとめて頼めば、Energyが探してカートまで入れてくれる。

今回は「カートに入れて」と指示したので、購入確定まではさせませんでした。

最終的なお金の支払いだけは人間が確認する。

こういう使い方はかなり現実的です。

次はもっと難しい、JAL国際線特典航空券

Amazonだけでは面白くないので、今度はかなり難しいことを頼んでみました。

JALの国際線特典航空券です。

しかも行き先も日にちも決めません。

Energyへの指示は、

JAL国際線特典航空券を、予約確定の直前まで進めてください。

東京発、1名、アジア、2026年10〜12月の3泊4日。基本マイル数で取れる便を優先し、エコノミー優先で探してください。

ワンタイムパスワードはGmailで受信できます。Gmailコネクトを使ってください。

というもの。

要するに、

「10月から12月のどこかで、アジアに3泊4日。マイルがお得なところを勝手に探して、予約直前までやって」

です。

かなり丸投げです。

 

GmailもEnergyに接続する

JALでは途中でワンタイムパスワードが必要になります。

そこでEnergyが、

「Gmailを接続してください」

と要求してきました。

EnergyにはGmailなどのサービスを接続する「Connect」という仕組みがあります。

これはブラウザ操作とは別です。

GoogleのOAuth画面が開き、Energyにどこまでアクセスを許可するか自分で選択します。

[スクショ:Googleのアクセス許可画面]

今回はJALから届くワンタイムパスワードを読むためなので、Gmailの閲覧権限を接続しました。

[スクショ:Successful connection画面]

このあたりは便利な反面、当然ながら注意も必要です。

AIにGmailやログイン済みブラウザを操作させるということは、それだけ強い権限を渡すことになります。

私は必要なサービスだけ接続し、購入や予約など重要な操作については最後を自分で確認する使い方がいいと思います。

JALのサイトをAIが延々と操作する

Gmailを接続するとEnergyはJALへ戻り、特典航空券の検索をはじめました。

国際線特典航空券の空席照会カレンダーへ進みます。

[スクショ:JAL空席照会カレンダー]

そしてアジア各都市の必要マイルや空席を調べていきます。

こういう作業こそ、AIにやってほしい。

人間が探すなら、

「10月の台北は?」
「ソウルは?」
「11月なら?」
「羽田は?」
「成田なら?」
「基本マイルで取れる日は?」

と何度も検索しなければなりません。

行き先も日程も決まっていない特典航空券探しは、とにかく面倒です。

Energyはそこを延々とやってくれます。

最終的に台北3泊4日を選んだ

Energyが最終的に選んだのは、

2026年10月1日
成田 8:55 → 台北・桃園 11:35

帰りが、

2026年10月4日
台北・桃園 10:25 → 成田 14:55

という3泊4日の旅程でした。

エコノミークラス往復18,000マイル。

税金・燃油サーチャージなどが43,660円。

羽田発では条件に合う基本マイルの席がなく、成田便を選択したとのこと。

さらにEnergyは、その便を選択して搭乗者情報入力画面まで進めました。

[スクショ:搭乗者情報入力画面]

ここでは氏名なども自動で入っています。

この先はパスポート番号、有効期限、国籍などが必要になるので、今回はここで終了しました。

指示も、

「予約確定の直前まで」

としていたので、勝手に航空券を発券されたわけではありません。

AmazonよりJALの方が衝撃だった

Amazonで本当に商品がカートに入ったのも驚きました。

でも、個人的にはJALの方がずっと衝撃的でした。

Amazonの商品選びなら、

「ChatGPTにおすすめ商品を聞いて、最後は自分でAmazonを開けばいい」

とも言えます。

ところが特典航空券は違います。

大量の日付と行き先を何度も切り替えながら検索する必要があります。

これは「知識」の問題ではなく、

作業量の問題

です。

従来のAIは、

「台北がおすすめです」

とは答えられても、

JALにログインして、
空席照会を開いて、
日付を変えて、
都市を変えて、
必要マイルを比較して、
便を選んで、
予約画面まで進む、

という仕事はしてくれませんでした。

Energyはそこをやります。

しかも、Claude Coworkなどを使っている時と比べても、途中で私を呼び戻す回数が少なく、

「あとは任せた」

という感じで長く動いてくれました。

ここにEnergyらしさを感じます。

「調べて」から「やっておいて」へ

AIの使い方が変わってきた、と感じます。

これまでは、

「これを調べて」

でした。

これからは、

「これをやっておいて」

になっていくのではないでしょうか。

人間は目的だけ伝える。

「Amazonで条件に合うものを買いたい」

「10月から12月でアジアに3泊4日、マイルがお得なところへ行きたい」

AIがブラウザを操作して、面倒な途中作業を全部やる。

そして最後の、

「本当に買うか」
「本当に予約するか」

だけを人間が判断する。

これはかなり合理的です。

Hermes AgentやOpenClawのようなものを自分でMac miniに入れて、モデルやスキルまで細かく作り込むのも面白いと思います。

Claude Coworkのように、権限を細かく制御しながら安全に仕事を任せる方向もあります。

それぞれ違う良さがあります。

でも、

「AIエージェントって、結局どんなものなの?」

という人が最初に体験するのであれば、Energyは非常にわかりやすい。

Macにアプリを入れる。

普段契約しているChatGPTをつなぐ。

ログイン済みのブラウザを使う。

そして普通の日本語で、

「これ、やっておいて」

と頼む。

それだけで、とりあえずここまで動きました。

創業者自身が言う、

「複雑なセットアップ不要で、ログイン済みブラウザ上で動く」

という設計思想は、確かに実際の使い勝手にも表れていると思います。

AIエージェントとはどんなものなのかを体験する入口として、今のところEnergyが一番手軽だと感じました。

2026年8月6日に公開されたばかりなので、まだ動作がおかしくなる場面もあります。

しかも現時点ではMac版のみです。

それでも、公開からわずか2週間ほどの製品が、Amazonで商品を選び、JALの特典航空券を探して予約画面まで進めてしまう。

「AIに質問する時代」から、

「AIに仕事を頼む時代」へ。

かなり面白くなってきました。

浅草の鳥フェス2026に行ってきた

ちょっと前のことになりますが、2026年7月4日、浅草で開催された「鳥フェス」に行ってきました。

会場には、お笑い芸人のPANAさんも来ていました。

PANAさんといえばコガネメキシコインコ(Youtubeはこちら)を飼っていることで知られていますが、この日は残念ながら愛鳥は不在。

それでもトークは、さすが芸人さん。テンポもよく、鳥の話をしながらちゃんと笑わせてくれて、楽しい時間でした。

その後、会場内をぶらぶら。

鳥フェスだけあって、インコ、文鳥、オウムなど、あちこち鳥だらけです。

ただ、私が探していたのはボタンインコ

これが意外にないんです。

セキセイインコやオカメインコ、文鳥などのグッズはたくさんあるのですが、ボタンインコとなると、なかなか見つかりません。

ようやく見つけたお店で、マグカップやポーチなどを購入しました。

ほぼ一店舗でまとめて買ったので、当然ながら同じようなデザインばかりになりました(笑)。

でも、こういう「めったに売っていないものを見つけられる」のが、鳥フェスの面白いところなのでしょう。

鳥フェスはいつからあるのか

ところで、鳥フェスというイベントは昔からあったのでしょうか。

調べてみると、現在の「鳥フェス」が始まったのは意外に最近で、2016年です。

最初は2016年4月に池袋で開催された「池袋 鳥フェス~インコとフクロウ大集合!~」。

鳥をテーマにした雑貨や食べ物などを集めたイベントとして始まりました。(プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)

現在では、浅草、大阪、名古屋、横浜など各地を巡回する鳥好きのイベントとして定着しています。

1970年代や1980年代には、愛鳥家の集まりや品評会、野鳥観察会、愛鳥週間のイベントなどがありました。

ただし、今の鳥フェスのように、

「鳥が好き」

という一点だけを共通項にして、全国から個人の作家やお店、ファンが集まり、何百もの鳥グッズを売ったり買ったりするイベントは、比較的新しい文化のようです。

インターネットが「ニッチ」を大きくした

これはやはり、インターネットの影響が大きいと思います。

昔だったら、たとえば「ボタンインコが大好き」という人が全国に何千人いたとしても、お互いの存在を知る方法がほとんどありませんでした。

東京に100人、大阪に50人、北海道に30人……とバラバラに住んでいたら、市場としては存在しないのと同じです。

ところがインターネットができて、ブログができ、SNSができました。

すると、全国に点在していた「ボタンインコ好き」が簡単につながります。

作る側も同じです。

昔なら、ボタンインコだけを描いたマグカップを作っても「誰が買うんだ」となったでしょう。

ネットで普段つながっている人たちが、今度はリアルな場所に集まる。

鳥フェスは、そういうインターネット時代ならではのお祭りなのです。

2026年の鳥フェス浅草は、200を超えるクリエイターや企業が参加する規模にまでなっています。(東京新聞)

考えてみると、これは鳥だけの話ではありません。

昔なら人数が少なすぎてイベントにならなかった趣味でも、インターネットなら全国から仲間を集められます。

大勢の人に受けるものだけではなく、「好きな人はものすごく好き」なものが成立する時代になりました。

私は、こういうニッチなイベントがもっと増えていくと面白いと思います。

次はぜひ、ボタンインコ専門フェスもお願いしたいところです(笑)。

折りたたみiPhoneの「折り目」は消えるのか

9月に、いよいよ折りたたみiPhoneが出るらしいです。

リーク情報では、日本時間9月10日午前2時ごろ発表、11日予約開始、18日発売という説が有力になっています。

今年秋に出るのは Pro / Pro Max と折りたたみモデルで、標準の iPhone 18 と Air は2027年春になるとも言われています。

折りたたみiPhoneは、開くと約7.8インチ、閉じると約5.5インチ。色はホワイトとミッドナイトの2色という噂です。

もちろん、まだ全部リーク情報です。

私が一番気になっているのは、スペックでも価格でもありません。

「折り目がどこまで消えているか」です。

折りたたみスマホには折り目があります

折りたたみスマホを開くと、画面の真ん中にうっすら筋が見えます。

真正面からなら気にならなくても、斜めから見ると影が見えますし、指でなぞると少し凹んでいるのがわかります。

昔の Galaxy Fold はかなり目立ちました。

最近の Galaxy Z Fold などではずいぶん改善されましたが、それでも指で触ればわかります。

なぜ折り目ができるのでしょうか。

理由は単純で、画面を毎回同じ場所で曲げているからです。

できるだけ大きく曲げる

折り目を減らすには、画面を小さく折り曲げるのではなく、できるだけ大きなカーブで曲げればいいのです。

そこで使われているのが「水滴型ヒンジ」です。

U字ヒンジと水滴型ヒンジの断面比較、および開いた状態の支持プレート

図1:水滴型ヒンジでは、画面をゆるやかに曲げることができます

閉じたとき、ディスプレイを水滴のような形に逃がします。

こうすると、スマホ自体を極端に厚くせずに、画面だけをゆるやかに曲げることができます。

今の折りたたみスマホでは、だいたいこの方式が使われています。

開いたときにはヒンジの内側から板が出てきて、画面の裏を支えます。

閉じればそこに空間ができ、画面が水滴状に曲がります。

なかなかよくできた仕組みです。

薄さと折り目のせめぎ合い

では、もっと大きく曲げれば折り目は完全になくなるのでしょうか。

そう簡単でもありません。

曲げるための空間を大きくすれば、今度はスマホが厚くなります。

折りたたみスマホは、ただでさえ閉じると普通のスマホより厚くなります。

つまり、

折り目を減らしたい。でも分厚くしたくない。

この二つを同時に実現しなければなりません。

Appleが折りたたみスマホをなかなか出さなかった理由も、このあたりにあるのではないかと思います。

Appleとしては、真ん中にくっきり折り目があるiPhoneは出したくなかったのでしょう。

結局、触ってみたいです

Appleの折りたたみiPhoneは「折り目がほとんど見えない」と噂されています。

でも、「見えない」と「触ってわからない」は別です。

写真ではわかりません。

スペック表を見てもわかりません。

結局、実物を開いて、画面の真ん中を指でなぞってみるしかありません。

本当にAppleが折り目を消したのでしょうか。

9月18日が楽しみです。

【朗報】自作グループウェア本番稼働開始!修正・改良依頼を自動でClaude Codeが片付けて、さらに雑談にまで応じる余裕見せる

「コーディング未経験者8人とグループウェアを作ってみた〜ぼくらの七日間挑戦」

というタイトルで、noteでも出させていただいた自作グループウェアですが、先日やっと本番稼働させることができました。

名前も『KRNL』(カーネルと読みます)としました。

さて、本番稼働初日、すぐ30件の修正や改良依頼が。。。

この修正や改良依頼自体はグループウェア内で報告するようにしていました。作業者(人間)が読んで対応する予定だったのですが量が多かったので、急遽、その内容を Claude Codeに読ませ、自動で修正する、という仕組みを作りました。

すると、出てきた依頼をすぐさま処理して、依頼者に確認依頼を求める、というすばらしい自動ループができました。

ただ、依頼内容が具体的でないと、Claude Codeが勘違いをしたりもするのですが、依頼者とコメントでやりとりをして、依頼者が「そうじゃなくて、こうだよ」と言ってやり直しをして、最終的にはうまく解決しています。

下記のように修正依頼があると、新規で登録され、対応がはじまると対応中→コード完了→動作確認待ち→完了となっていきます。

では、具体的に依頼内容はどんなものか、というと、  

こんな感じです。これはバグ修正というより、改良依頼ですね。

コメント1でAI(Claude Code)が「完成したよ」と言うのですが、コメント2で依頼者が「一部できてないよ」と反論。それに対して、コメント3でAIが「指摘された部分、できていなかったのでやりますね」という、やりとりです。

このあと完成版が出て、依頼者もOKを出しています。

さて、このように、依頼するとAIが自律的に対応してくれるのですが、下記の、特に赤枠で囲った部分をご覧ください。

依頼者とのやりとりがかなり長く続いて、コメント8で依頼者が

「ところで今日は暑いですね。夏野菜を使ったカレーでも作ろうかと思いますがどのような野菜を使うべきでしょうか?」

と雑談を突っ込みます。

コメント9でAIは冷静に、そのツッコミを無視したかと思いきや…

コメント10でAIは、

「夏野菜カレー、いいですね。なす・ズッキーニ・パブリカ・オクラを素揚げして後のせにすると色よく仕上がります。トマトは煮込みに入れると酸味が出て夏向きです。」

と余裕で返したのでした(笑)

松山行きの特典航空券がキャンセルできなかった話 ── 統合と分散のあいだで

先日、東京から松山への便をANAの特典航空券でWeb予約しました。ところが予定が変わり、キャンセルしようとしてもWebからできない。電話もまったくつながりません。

そこで搭乗日を11月まで先送りし、いったんペンディングにしました。

何が起きているのか

調べてみると、個別のバグというより、大規模なシステム移行の影響のようです。

ANAは2026年5月19日から、約半世紀使ってきた国内線システム「able(エイブル)」を退役させ、国際線で使っていたアマデウス社の「Altéa(アルテア)」へ統合しました。Altéaは多くの航空会社が採用する世界標準のシステムです。

移行は空港ごとに順次進められ、新旧システムが混在する不安定な時期が続きました。しかも同時に運賃制度も刷新したため、オンラインチェックインや座席指定などで不具合が広く発生。問い合わせが殺到し、電話はつながりにくく、メール返信にも長期間を要する状態になったとANA自身が告知したようです

私がWebでキャンセルできず、電話もつながらなかったのは、この混乱の一部だったわけです。

6月末の株主総会では、主な不具合は7月末までにおおむね解消する見通しと説明されたと報じられています。11月まで先送りすれば、その頃には普通にキャンセルできるだろうという見立ても、そう外れてはいなさそうです。

これはANAだけの話ではない

JALも2017年以降、アマデウスへの移行と旅客システムの統合を進めてきました。大規模なシステム移行では、予約停止やデータ移行に伴う混乱が避けられません。

一方で、両社が同じ基盤を使うことによる新たなリスクもあります。2025年12月23日には、アマデウスの世界規模の障害により、ANAとJALの予約・検索機能が同時に止まりました。

今回の混乱には二つの側面があります。

ひとつは、移行期に起きる一過性のトラブル。これは時間が解決します。

もうひとつは、同じ基盤に集約することで生まれる構造的なリスク。こちらは移行後も残り続けます。

電車の相互直通運転に似ている

この構造は、鉄道の相互直通運転によく似ています。

複数の路線がつながれば、乗り換えなしで遠くまで行けて便利です。しかし、一路線の小さなトラブルが、つながった路線全体に広がることもあります。

アマデウスへの統合も同じです。世界中の航空会社が同じ基盤を使うことで、連携はなめらかになり、新しいサービスも導入しやすくなる。一方で、中枢が止まれば、多くの航空会社が一斉に影響を受けます。

便利さと脆さは、同じコインの裏表なのです。

統合の良さと、分散の良さ

Tech系の会社を営む私にとって、これは他人事ではありません。統合と分散は、インフラ設計の永遠のテーマだからです。

統合すれば、運用コストが下がり、標準化によって連携や進化を取り込みやすくなります。ANAが自社システムを手放し、世界標準へ移行した判断そのものは、経営として理解できます。

一方、分散には倒れにくさがあります。どこか一か所が止まっても、全体は止まらない。手元に残しておけば、自分たちの判断で直すこともできます。

大切なのは、どちらか一方を選ぶことではありません。

中枢は世界標準に任せつつ、止まったときに現場が自力で立ち回れる余地を残す。すべてを一本化せず、要所には迂回路や手動の逃げ道を用意する。

便利さを取れば脆さがついてくる。脆さを避ければ、手間とコストが増える。

その間のどこに線を引くのか。松山行きのキャンセルひとつを通して、そんなことを考えました。

 

おしゃべりはここまでだ──大学が配るべきはChatGPTではなくClaude Code

サスペンス映画でおなじみの場面です。悪役が言う。「おしゃべりはここまでだ」。銃口が上がり、主人公は絶体絶命。──だが、その瞬間に必ず頼れるヒーローが駆けつける。

なぜこんな話から始めたのかは、最後までお付き合いいただければわかります。今日は大学とAIの話です。

先日、博士号を取ったというエントリを書きました。あの研究はAIのおかげで進んだ、と書きましたが、学位を取った今も研究は続けていて、正直に言うと、進み方は在学中より速くなっています。

ChatGPTのような対話型AIも、プログラムは書けます。ただし、実行はできません。AIが書いたコードを人間が手作業で動かし、まず間違いなくエラーが出るので、エラーメッセージをコピペして直させる。この往復を何度も繰り返すのが「おしゃべり」の限界です。Claude Codeは違います。書いて、実行して、エラーが出れば自分で直して、動くまで自動でやり切る。リポジトリ(研究の一式が入った書類棚のようなもの)を棚ごと渡して、「このデータでこのシミュレーションを回して」と頼めば、以前は数日がかりだった作業がその日のうちに終わります。おしゃべりの相手ではなく、一緒に手を動かしてくれる相棒です。

これを学生にも使ってほしい。心からそう思います。ただ、Claude Codeは無料では使えません。最低でも月20ドル。「先生、それ有料ですよね」で会話が終わってしまう。もったいないことです。

日本の大学が配っているのは「おしゃべり」のほう

日本の大学のAI導入は進み始めています。新潟大学や近畿大学はChatGPT Eduを全学導入し、東大はGeminiとCopilotを全構成員に提供しています。ただ、配られているのはほぼチャット型です。ChatGPT Edu導入校なら建前上はコーディングエージェントのCodexも使えるはずですが、各大学の案内で前面に出ているのはレポートの壁打ちや調べ物。そしてClaude Codeを配っている日本の大学は、私の知る限りまだありません。

米国は違います。AnthropicのClaude for Educationを契約したNortheasternやダートマス(アイビーで初の全学導入)では、チャットのClaudeだけでなくClaude Codeまで機関ライセンスで学生に渡っています。CS教育団体のCodePathは、州立大やコミュニティカレッジの2万人超の学生に対してClaude Codeをカリキュラムの中心に据えました。OpenAI側もインディアナ大学12万人、カリフォルニア州立大学46万人という規模でChatGPT Edu(Codex込み)を展開中です。

つまり日米の差は「AIを導入したか」ではなく、中身です。日本はチャットを配り、米国はエージェントまで配って教育の柱に据え始めている。チャットは調べ物を速くしますが、エージェントは研究と開発そのものを速くします。4年後、卒業生の生産性に出る差は、この配り方の差だと思います。

そして、頼れるヒーローが来る

冒頭の映画の話に戻ります。

締め切りと実験に追い詰められて絶体絶命だったのは、博士課程の私でした。そこに駆けつけた頼れるヒーローが、Claude Codeです。おかげで今は3ヶ月に1本のペースで論文が書けています。なかった頃は年に1本書ければいい方でしたから、まさにヒーロー並みの働きです。

そして、絶体絶命のピンチは学生にもあります。むしろ卒論・修論の追い込みにこそある。それなのに、頼れるヒーローが月20ドルの向こう側にいて、駆けつけられずにいます。

日本の大学で最初にClaude Codeを全学に配るのはどこでしょうか。研究室単位でも講座単位でもいい。「学生全員の隣に頼れるヒーローがいる」環境を先に作ったところが、次の世代の研究者と開発者を先に育てます。おしゃべりはここまでだ──さあ、ここからは頼れるヒーローの出番です。

東京大学基金に寄付しています

過日、東京大学基金の活動報告会というものがあり、行ってきました。

実は私、東京大学基金に寄付をしています。

ひとくちに寄付といっても、いろいろな種類があります。たとえば、

など、目的を定めたものがさまざま用意されています。

そんな中で私が寄付をしているのは、UTokyo NEXT 150 という基金です。

これは特定の目的に紐づいた基金ではなく、大学側が自由に使えるお金になります。意外に思われるかもしれませんが、国立大学では使い道が自由になるお金というのは、ほとんどないのだそうです。たとえば研究の途中で思いがけない発見があり、ぜひそれを追いかけたい、というときに、それに充てるお金がない、ということが起きるのだそうです。それはもったいない話だな、と思いました。

もうひとつ、この基金には特徴があります。「エンダウメント型」と呼ばれるものです。

これは、集めた寄付金をそのまま使ってしまうのではなく、運用にまわして、その運用益を使っていく、という考え方です。元手は減らさず、果実だけをいただく。こうすることで、長期的に大学の自主財源として育っていく、という設計になっています。

このような基金をつくりたい、というのは、藤井総長の肝煎りで実現したものだそうです。


来年、2027年に、東京大学は創立150周年を迎えます。「UTokyo NEXT 150」という名前も、次の150年へ、という想いが込められているわけです。

私自身、東大の大学院で学ばせてもらった身です。あのころ取り組んでいた研究が、世の中の何の役に立つのか、正直、自分でもよくわからないものでした。基礎研究というのは、たいていそういうものです。すぐにお金になるわけでも、すぐに誰かを幸せにするわけでもない。

けれど、いつか、どこかで、誰かの暮らしをそっと良くしている。そういう種を、気の長い話として蒔いておく場所が、大学なのだと思います。

その種に、ほんの少しだけ水をやるつもりで、私は寄付を続けています。

日本でただ1社。世界でも5社。インターリンクがコミュニティ申請通過した話【新gTLDよもやま話】

今年の4月12日から、新gTLDの申請受付がはじまっています。締切は8月12日まで。まだ間に合います。ご希望ありましたら、こちらへどうぞ。

ドメインの右端、いわゆる「ドット以下」の文字列は、長いあいだ .com.jp といったごく限られた選択肢しかありませんでした。その常識を根底から覆したのが、ICANN(インターネットのドメイン名やIPアドレスを世界的に調整・管理する非営利法人)が2012年に実施した「新gTLDプログラム」です。

このとき世界中から集まった申請は1,930件。.shop.bank のような一般名称、.google.bmw のようなブランド名、.berlin.nyc のような地名──インターネットの“地名表記”そのものを各社が奪い合う、空前の地殻変動が起きました。

私たちインターリンクは、この2012年ラウンドで .moe.earth.osaka をはじめとする複数の新gTLDを取得し、ICANN公認レジストリとして今日まで運用しています。なかでも .osaka の取得は、少し特別な意味を持っています。日本の企業として唯一、「コミュニティ申請」を通過させた事例だからです。

今回は、この .osaka をどうやって私たちが手にしたのか、その舞台裏を少し詳しくお話しします。


そもそも「コミュニティ申請」とは何か

新gTLDの申請には、大きく分けて2つの種類があります。

ひとつは標準申請(Standard Application)。文字どおり、誰でも申請できる通常ルートです。同じ文字列に複数の申請が集まった場合(これを「競合=コンテンション」と呼びます)、最終的にはオークションなどで決着がつきます。資金力がものを言う世界です。

もうひとつがコミュニティ申請(Community-based Application)。これは「特定のコミュニティのために、そのコミュニティの総意にもとづいてドメインを運営します」と宣言して申請するルートです。地域、職能団体、文化的集団など、明確に線引きできる“共同体”を代表する立場で申請します。

コミュニティ申請には、標準申請にはない審査があります。CPE(Community Priority Evaluation/コミュニティ優先評価)です。競合が発生したとき、コミュニティ申請者は16点満点中14点以上を獲得すれば、オークションを経ることなく、他のすべての標準申請を退けて優先的にドメインを取得できるのです。

ただし、これは“いばらの道”でもあります。CPEは次の4つの観点から、それぞれ厳しく採点されます。

  • コミュニティの確立度:その共同体が実体として明確に存在しているか
  • 文字列との結びつき(Nexus):申請文字列がそのコミュニティを的確に表しているか
  • 登録ポリシー:コミュニティのための運用ルールが整備されているか
  • コミュニティからの支持(Endorsement):当事者である団体・組織から実際に支持を得ているか

中途半端な“コミュニティらしさ”では、まず14点には届きません。事実、2012年ラウンドでCPEを通過できた申請は、世界全体でも84件中、たった5件しかありませんでした。


84件のうち、CPEを通過したのは5件

.osaka は、地名gTLDです。地名gTLDの取得には、その地域を代表する政府・自治体からの支持または異議無しのレターが欠かせません。私たちはまず大阪府からその支持を得たうえで、あえてコミュニティ申請という最難関ルートを選びました。

標準申請であれば、競合が起きたときの最後の決着はオークション──つまり体力勝負です。対してコミュニティ申請なら、CPE(コミュニティ優先評価)で16点満点中14点以上を取れば、オークションを経ずに優先権を確定できる。その代わり、評価のハードルは桁違いに高くなります。

どれほど高いか、数字で見てみましょう。2012年ラウンドで世界中から寄せられた申請1,930件のうち、「コミュニティ申請」として出されたのは84件。さらに、競合が生じて実際にCPEまで進んだのは約24件。そして14点以上を獲得して通過できたのは、わずか5件でした。

その5件が、.osaka.radio.hotel.eco.spa

.osaka は、この5件のひとつです。

私たちは大阪府の支持に加え、大阪に根ざす企業・団体・組織から数多くの支持レターを集め、大阪コミュニティのための登録ポリシーを綿密に設計して、申請を組み上げました。その結果、CPEでの獲得スコアは16点満点中15点.osaka の優先権を確定させ、2013年のICANN承認を経て、2014年12月11日、.osaka はインターネットのルートゾーンに正式に委任されました。

日本の企業がコミュニティ申請でCPEを通過させたのは、後にも先にもこの一例だけ。私たちが「日本でただ一社」と申し上げる所以です。

スペースX IPO祭りの結果!

これが申し込みしたときの画面です。

最初、私は当選してから入金すればいいと考え、多めに申し込んだ方がいいはずだ、ということで、1万株申し込みました。

あとでよく読むと、【ご注意】のところに、「買い付け可能額の範囲内の株数で抽選」とありました。

つまり、当選してから入金ではダメでした。ただ、ここで救いは、抽選対象にしたい金額を買い付け可能額にすればいいということで、セキュリティ上、いくらにしたかは申し上げられませんので、100株以上1万株未満にした、とだけ申し上げておきます。

そして、抽選結果がコチラ↓

当選4株 🎉 やったー!!!(ちょっと少ないけど)

Yahoo! のスペースX掲示板を見ると、私と全く同じ、当選4株補欠1株という人が楽天証券に複数いることが判明。

さらに、その人たちは、5株とか10株の申し込み。

また、1株申し込みで1株当選という人も。

株数に応じて抽選とばかり思っていたけれど、一律だったのかもしれません。ネットにはすごい人がいるといつも感心しますが、分析している人がいました。こちら

私はお祭り参加で、ある意味、商店街のガラガラを引くようなイメージでしたから、少ししか買えなくてどうこうはまったくありません。楽しいお祭りでした。

『スペースX IPO』というお祭りに参加してみた。

イーロン・マスクさん率いるスペースXが米国ナスダック(NASDAQ)に上場します。

さて、これまで米国の市場に上場する株を日本人が日本で公開前に買うことはできませんでした。しかし、これが第1号となって、今後は日本の証券会社で買えるようになるものも出てくるそうです。

なお、今回の公募価格、つまり応募して当選した場合に買える価格は1株135ドルです。通常のIPOのように価格の幅(仮条件)を提示せず、最初から135ドルに固定して募集しているのが今回の大きな特徴です。ただしこれは「当選したら買える価格」であって、上場後に市場でつく初値や株価が135ドルになるという意味ではありません。初値は135〜165ドルといった予想も出ており、ふたを開けてみないとわかりません。

一株(2万円台)から買えるという気軽さと、テスラ車にも乗っているので、お祭りに参加(応募)することにしました。

上場前の応募と言えば、1987年のNTT株上場ですよね。あの時は、抽選でなかなか当たらなかったようです。売り出し価格119万7,000円に対し初値160万円、2カ月で318万円まで高騰しました。ただしその後ブラックマンデーで暴落しており、公募価格から上昇するとは限りません。今回のスペースXもいろいろな報道があります。(後述)

さて、日本の証券会社でスペースXを公募で買えるのは、

みずほ証券、SBI証券、楽天証券

の3社になっています。私はSBI証券と楽天証券、両方口座を持っています。抽選確率を上げるには両方に応募したほうがいいかなと思って、両方で手続きをしました。

SBI証券は、ログインすると右端にリンクがあります。楽天証券は、少しスクロールするとピックアップに。 応募株数は〇〇株としました。(これは内緒!)

応募株数が100株で当選すると100株、落選すると0株ということではなく、100株のうち何株かが当選する、というようなもののようです。

そして、口座に資金がないと抽選に参加できないとか、買えない、ということになります。

SBI証券(6/11 10:59まで申し込み受付)
楽天証券(6/12 06:00まで申し込み受付)

です。ともに申込み後に気づいたのですが、

SBI証券:口座にドルが必要!
楽天証券:円で決済なので口座に円があればOK

これ、大きな違いですよね。

SBI証券は事前に(抽選前に)口座にドルを用意する必要があります。SBI証券のページに為替手数料は無料、とありますが、売値と買値が違うので、ドルを買ってすぐ売ると差額分、損します。もしドルにしておいたお金が余ったら、私の場合は使い途がありません。

楽天証券は円で良いので、その点は非常に楽です。その上、マネーブリッジ(楽天銀行の残高の一部を楽天証券の買い付け可能額に反映する)というものがあるので、楽天銀行に残高があれば資金移動も不要です。

ということで、楽天証券から当選した、という連絡を待ちたいと思います。

本記事は私の体験談であり、投資をすすめるものではありません。以下に、主要メディアでスペースXのIPOに否定的な記事を載せておきます。

6月12日、〈Xデー〉が来る…スペースXが上場する日、AIバブルの崩壊が始まる…史上最悪のヤバいIPOに殺到する人々(東洋経済)

スペースXのメガ上場 市場が疑うAI戦略、「適正価値は半額」指摘も(日経新聞)

明日できることは今日しない