受験勉強、いわゆる詰め込み教育とAI

最近、ふと思ったのです。

いわゆる、受験勉強=詰め込み教育、は悪いとされてきたけれど、実は正しい面もあったのではないかと。


AIは、一般の人向けに大雑把に言ってしまうと、

「おはよう」の次にどういう言葉が来るか、

を学習してるだけです。

「おはよう」のあとには「ございます」が来るとか、そういうことを学んだだけで、質問をすれば答えるようになるわけです。

つまり、AIは考えているわけではなくて、ものすごい連想ゲームをしているだけなんです。

AI研究者の中には、人間が考える、という行為も、実は考えているのではなく、言葉の連想ゲームをしている、と言う研究者もいるくらいです。

さて、これって結局、「膨大な知識の詰め込み」ですよね。

膨大な知識を学習したら、「なにか考えるような頭のいいものになった」

人間も同じとは言いませんが、知識をまずたくさん入れる、ということが、「考える」につながる面は多分にあるのではないかと思いました。

一般利用可能な新ドメイン、日本からの申請はわずか21件! 一度やめた「あの有名企業」ドメインも復活へ

2026年、14年ぶりに新gTLD(トップレベルドメイン)の申請受付が行われました。

新gTLDとは、インターネットのドメイン名の末尾にある「.com」や「.jp」のような部分を、新しく作る仕組みです。

今回、世界から1,615件、日本から84件の申請がありました。前回2012年と比べると、世界全体では約16%減少したのに、日本は約18%増加しています。

ところが、日本からの84件のうち61件は、企業が自社ブランド用に使う「ブランドTLD」です。

一般の人が利用できる可能性のあるドメインは、わずか21件。しかも、そのうち17件が競合しています。
(同じドメイン名を複数社が申請していることを競合と言います)

その21件を申請したのは、次の3社だけでした。

XRegistry Incorporated(14件)

.follow、.form、.geek、.get、.key、.make、.mix、.node、.server、.sign、.sns、.start、.story、.株式会社

XServer Cloud Incorporated(5件)

.bldg、.brand、.gaming、.ion、.official

インターリンクシステム創成研究所(当社子会社、2件)

.neko、.lab

このうち、競合のない単独申請は「.bldg」「.sns」「.株式会社」、そして当社の「.neko」の4件だけです。

それ以外は海外企業などと競合しています。たとえば「.brand」は10件、「.official」は8件、「.key」と「.lab」はそれぞれ7件の申請がありました。

さて、競合したらどうなるのでしょうか?

前回2012年の申請では、競合した会社同士が「いくら払うから、申請を取り下げてくれ」と交渉することができました。

さらに「プライベートオークション」という仕組みもありました。

これは、競合した会社同士でオークションを行い、勝った会社が支払ったお金を、負けた会社たちで分配するというものです。

つまり、オークションに負けてもお金がもらえたのです。

極端な話、ドメインを取得するつもりがなくても、人気がありそうな名前を申請しておき、オークションで負けて分配金をもらう、という戦略も可能でした。

今回、このような仕組みは禁止されました。

競合会社同士の話し合いは禁止、そして競合が解消しない場合は、ICANNが実施する公式オークションで決着をつけます。勝者が支払ったお金はICANNに入り、敗者には分配されません。

これで「分配金目的で負ける前提で申請する」というビジネスモデルは使えなくなったわけです。

ところで、当社の「.lab」も7件の競合となりましたが、今回は新たに「代替文字列」という制度があります。たとえば、「.neko」の代替文字列は「.inu」という風に申請でき、「.neko」が競合があって取得が難しそうという時には「.inu」に変更できる、というものです。

当社が申請した「.lab」の代替文字列には、競合がありませんでした。そちらに変更する方向で考えています。

その代替文字列というのが、いかにも当社らしいドメインなのですが、今のところは内緒です。

もっとも、ICANNの公開情報を調べればわかってしまうのですが(笑)。

さて、今回の申請では、一度やめたドメインの復活という面白い話もあります。

まず「.docomo」。

NTTドコモは2012年にも「.docomo」を申請し、審査を通過したものの、途中で取り下げています。

それが14年ぶりに再申請されました。一度は不要と判断したものを、なぜ再び欲しくなったのでしょうか。

少し複雑なのは、「.dunlop」です。

2012年に「.dunlop」を取得したのは米国のGoodyearでした。

その後、住友ゴム工業がGoodyearからDUNLOPブランドの商標権などを約826億円で取得しました。

ところが、ブランドを買っても「.dunlop」というドメインの権利はついてこなかったのです。

結局、Goodyearが「.dunlop」の運営契約を終了し、今回、住友ゴム工業があらためて申請しています。

実は約25%がブランドTLDを取得したものの、やめています。

ちなみに、前回取得されたブランドTLDのうち、すでに約25%が運営契約を終了しています。取得するにも維持するにも費用がかかるので、企業にとってはなかなか難しい判断なのでしょう。

新gTLDの世界には、こうした意外なドラマがいろいろあります。

今回、日本からの申請84件について当社で詳しく調査し、プレスリリースを発表しました。

一般向けドメイン21件の競合状況や、各社の興味深い動向など、詳細についてはこちらをご覧ください。

インターリンクのプレスリリース:世界では16%減、日本は18%増 2026年新gTLD申請状況

犬猿の仲のAppleとMetaが異例の協業。その背景にある中国製AIへの警戒感

犬猿の仲とも評されるAppleとMetaが、AI分野で異例の協業を発表しました。

Metaが公開した「Muse Spark Open」というAIを、Appleの高性能パソコン「Mac Studio」で動かせるようにしたのです。

最近、企業の間では、ChatGPTのようにインターネット経由で利用するのではなく、自社のパソコンでAIを動かす「プライベートLLM」への関心が高まっています。

機密情報を外部に送らずにAIを利用できるのが大きなメリットです。

ところが、ここで問題があります。

自分のパソコンで動かせる高性能AIは、中国製が非常に強いのです。 Kimi、DeepSeek、Qwenなどが代表例です。

米国の首都ワシントンでは、こうした中国製AIへの依存を問題視する声が出ています。

そこで登場したのが、Metaの「Muse Spark Open」です。

これは「オープンウェイト」と呼ばれるAIで、AIの頭脳にあたるデータが公開され、利用者が自分のパソコンに導入できます。

今回の協業には、両社の思惑が見えます。

Metaは、AI開発で他社に遅れをとった分を取り返したい。

Appleは、巨大なAIを動かせるMacの圧倒的な性能をアピールしたい。

そして両社とも、中国製AIへの依存を警戒する米国の政府関係者や企業にアピールできます。

まさに一石三鳥です。

もっとも、AIの性能そのものでは、中国製のKimiに及ばない部分もあります。しかし、中国製AIを避けたい企業には十分魅力的な選択肢になるでしょう。

ただし、大きな問題があります。

今回のAIをMacで動かすには、メモリ512GBを搭載したM5 Ultra Mac Studioが2台必要なのです。

このモデルはまだ発売されておらず、価格も未発表ですが、1台300万円超、2台で600万円超になる可能性があります。

AIそのものは無料で手に入っても、それを動かすパソコンが600万円!

これでは、一般家庭で気軽に利用できるものではありません。

ちなみに、NVIDIAの高性能GPUを使って同じAIを動かそうとすると、数千万円規模の設備が必要になる可能性があります(*)。

そう考えると、Mac Studioが2台で600万円を超えるとしても、実はかなり安いのです。

Appleが自社製パソコンの性能をアピールしたい理由もわかります。

それでも、巨大なAIをクラウドではなく、自分のパソコンで動かす時代が近づいているのは間違いありません。

さて、数年後にはいくらで動かせるようになっているでしょうか。


(*)NVIDIA製GPUとの価格比較について

Metaが動作確認しているNVIDIA製GPUの構成には、B300またはGB300を4基使用するものがあります。
B300を8基搭載したサーバーの価格例は約50万〜65万ドルで、為替レートによっては日本円で数千万円から1億円近くになります。なお、NVIDIA製GPUは処理速度や複数ユーザーによる同時利用に強みがあるため、Mac Studioと単純に価格だけで比較できるわけではありません。

国際学会の英語質問対策にAIを使った秘密兵器を開発!もう国際会議は怖くない

先日、とある国際学会で論文の発表をしてきました。

国際学会でのプレゼンは、発表そのものよりも、その後の質疑応答がドキドキです。

質問する側も、質問される側の私も、英語のネイティブスピーカーとは限りません。お互いに英語が母国語ではないので、質問の意味がよくわからなかったり、こちらの回答がうまく伝わらなかったりします。特にインド人の英語が理解できません。

ときには、「あとでメールしてください」といった、いかにも逃げ口上らしい回答を見かけることもあります。

そこで今回、私は秘密兵器を開発しました。

AIとスマートグラスを組み合わせた、国際会議用質疑応答支援システムです。(AI:Claude Code, 音声入力 Typeless)

仕組みはこうです。

  1. 事前に発表する論文をAIに読ませておく。
  2. 質問が始まったら、その音声をAIに入力する。
  3. 質問が終わったところでENTERキーを押す。
  4. AIが質問に対する英語の回答を作成する。
  5. 回答をスマートグラスに表示する。
  6. 私はスマートグラスに表示された英語を読むだけ。

これなら、英語で質問されても怖くありません。

私の発表は学会の2日目だったので、1日目のセッションで実験することにしました。

まず、そのセッションで発表される論文を事前にAIに読ませておきます。

そして、実際の質疑応答が始まったら、質問をAIに音声入力。質問が終わったところでENTERキーを押します。

すると、スマートグラスに回答が表示されます。

これが、驚くほどうまくいきました。

念のため、質問とAIが作成した回答を、その分野が専門の大学教授に見てもらいました。

すると、教授からは、

「完璧な回答です」

とのお墨付きをいただきました。

これはすごい!

ただし、ひとつ問題があります。

ENTERキーを押してからAIが回答を作成するまで、約4秒かかるのです。

質問が終わったあと、4秒間も黙っていたら、ちょっと不自然です。

そこで私は、その4秒間をどうやって埋めるか考えました。

「Thank you for your question. You are talking about …」

(ご質問ありがとうございます。あなたがおっしゃっているのは……)

ここまで言えば、なんとか4秒くらいは稼げそうです。

あとはスマートグラスに表示された回答を読めばいいだけ。

完璧です。

これで、どんな難しい質問が来ても大丈夫。

もはや、質疑応答が怖いどころか、どんな質問が来るのか楽しみになってきました。

そして、いよいよ発表当日。

私は自信満々でプレゼンを終え、質疑応答の時間を迎えました。

質問が来ました。

よし、秘密兵器の出番です。

さっそく音声入力を起動しようとしたのですが……

起動できません。

あれ?

何度やってもダメです。

そして、ようやく原因がわかりました。

なんと、その会議室にはWi-Fiが届いていなかったのです。

.nekoドメイン、申請しました

当社インターリンクは、ドメイン管理の子会社を通して、新しいトップレベルドメイン「.neko」をICANNに申請しました。

実は「.neko」は、以前から絶対に申請したいと思っていたドメインです。

なぜ「.neko」なのか。

猫は世界中で愛されている動物です。日本語の「NEKO」も、アニメや漫画などを通じて海外で知られるようになっています。日本発の言葉が、そのまま世界共通のドメインになったら面白いと思いませんか。

ただし、ここで一つ告白しておきます。

私は猫派ではありません。

かといって犬派でもありません。

私はインコ派です。

家ではボタンインコを飼っていて、鳥のかわいらしさには目がありません。それでも、ドメインとして申請するなら「.neko」だと思っていました。

「.inko」では、世界的な知名度という点で、ちょっと勝負にならないでしょうから(笑)。

「.cat」ではダメなの?

今回の「.neko」申請について、X(旧Twitter)でいろいろなコメントをいただきました。

その中に「猫なら .cat でよかったのでは?」というご意見がありました。

実は「.cat」というドメインは、すでに存在しています。

ただし、この「cat」は英語の猫ではありません。

スペイン北東部のカタルーニャ地方などで使われる、カタルーニャ語(Catalan)を意味する「cat」なのです。

「.cat」は2005年にICANNによって承認された、カタルーニャ語・文化のコミュニティのためのドメインです。

そのため、誰でも自由に、好きな目的で登録できるわけではありません。

猫のためのドメインに見えて、猫のためのドメインではないのです。

ご興味のある方は、下記のICANNの公式資料と「.cat」の運営団体の登録規則をご覧ください。

犬はどうなの? 馬や魚は?

Xでは「.dogはどうなの?」というコメントもいただきました。

こちらは、すでに存在しているんです。あまり知られていませんが。

実は動物やペットに関係するトップレベルドメインは、

「.dog」の他にも、「.horse」「.fish」「.pet」があります。

犬も馬も魚もペットもあるのに、猫を意味するドメインがありません。「.cat」はありますが、先ほど説明したとおり、猫のためのドメインではありません。

そこで今回、当社が「.neko」を申請したわけです。

猫好きの皆さんには、ぜひ「.neko」を使っていただきたいと思っています。

「.neko」はいつから使えるの?

さて、気になるのは、いつから「.neko」が使えるようになるのか、ということです。

今回のICANNの新トップレベルドメイン募集では、世界中から1,600件を超える申請がありました。

その中で、「.neko」を申請したのは当社だけです。

同じ名前を複数の会社が申請した場合には、どちらが運営するかを決める手続きが必要になりますが、「.neko」については、少なくとも同一文字列の申請者同士で争う必要はありません。

これは大きなメリットです。

ただし、申請したからといって、すぐにサービスを開始できるわけではありません。

ICANNによる審査があるからです。

技術的な問題がないか、申請者に運営能力があるか、財務面で問題がないかなど、さまざまな審査を受ける必要があります。

しかも、この審査には結構な時間がかかります。

そして、今回の申請で非常に重要なのが、審査を進める順番を決める抽選会です。

2027年前半、運命の抽選会

ICANNは、2027年前半に「Prioritization Draw」と呼ばれる抽選会を実施する予定です。

この抽選会で、申請ごとに優先順位が決まります。

当社としては、抽選会であまり遅くない順番になって、順調に審査が進めば、2028年ごろには「.neko」のサービスを開始できればいいな、と思っています。

もちろん、審査の結果や抽選順位によって、予定が変わる可能性はあります。

2027年前半の抽選会は、当社にとっても注目のイベントになりそうです。

下記に取り上げていただいたメディアの一覧を載せておきます。

MetaのMuseがすごいのは、サブスクを解約してくれること

Metaの株価が爆上がりしている。

MetaのAIエージェント「Muse」が大人気だ。

Museは米国のApple App Storeで1位になった。

Museの何がすごいのか。

キャラクターがかわいいとか、Metaのグラスと連携するとか、そういうことではない。

Museがブラウザやアプリを操作できることでもない。それ自体はもう、それほど珍しくない。

一番すごいのは、

「不要なサブスクを見つけて、解約までしてくれる」

ことだ。

銀行口座やクレジットカードなどの情報から支出を調べ、「これ、ほとんど使っていませんよね」という契約を見つけ、ユーザーが承認すれば解約までしてくれる。

Museの登場で、米フィットネスクラブ大手Planet Fitnessの株価が一時11%下落した。

理由はわかりやすい。

スポーツジムには「入会したけれど最近行っていない。でも解約するのも面倒なので毎月払っている」という人がたくさんいる。

ところがAIには「面倒くさい」がない。解約のルートを念入りに探してくれる。

考えてみれば、日本の携帯電話販売にも似たようなものがあった。

「このオプションにも加入してください。必要なければ来月解約してください」

というやつだ。

人間は忘れる。

月数百円なら「まあいいか」と放置する。

つまり、「解約を忘れる人がいる」ことが事実上ビジネスモデルの一部になっていた。

そんな「解約忘れビジネス」は、AIによってかなり厳しくなる。Museはまだ日本語版がない。

でも、いずれ同じことをするAIが日本にもやってくる。

2年縛りの頃なら迷わず買えたのか〜iPhone Duoの値段を見て考えた

iPhone Duoが発表されました。

Apple初の折りたたみiPhoneです。

これは、ほしい。

でも、価格は364,800円から。

さすがに、ちょっと迷います。

そこで思い出したのが、昔の「2年縛り」です。

以前は、ドコモ、au、ソフトバンクなどと2年間契約する代わりに、iPhoneをかなり安く買えることがありました。「実質0円」という言葉もよく見かけました。

だから、「昔のほうがiPhoneは安かった」と感じている人も多いと思います。

当時の携帯電話会社は、AppleからiPhoneを仕入れて売っていました。

仮に、普通に売れば2万円儲かるところを、1万円の利益に減らしてでも、その人が2年間自社の回線を使ってくれるなら、そのほうが得です。

端末だけでなく、その後の通信契約まで含めて考えていたわけです。

ただし、当時は端末代と通信料金が複雑に絡み合っていて、結局いくら払っているのかわかりにくい、という問題もありました。

そこで現在は、通信料金と端末代金を分ける方向になっています。

でも、今もiPhoneを安く使う方法がなくなったわけではありません。

回線契約やMNPを条件にした端末値引きがありますし、

2年ほど使ったあと端末を返却することで、残りの支払いを軽くする仕組みもあります。

昔は、

「2年間、うちの回線を使ってください」

でした。

今は、

「2年くらい使ったら、そのiPhoneを返してください」

という感じです。

私はこれまで、こういう返却型のプログラムはほとんど使ってきませんでした。

iPhoneは普通に買って、使い終わった端末も手元に残していました。

でも、iPhone Duoが36万円を超えてくると、少し考えが変わります。

しかも私は、新しいiPhoneが出ると欲しくなるタイプです。

だったら今回は、返却型のプログラムを使ってみるのもありかもしれません。

「昔の2年縛りのほうがよかった」と言うつもりはありません。

ただ、iPhoneがここまで高くなると、

今ある“安く使う仕組み”を、ちゃんと利用する時代になったのかもしれない

と思っています。

一日坊主のAIジャーナリングに希望の星あらわるあらわる!

「♪透明人間あらわるあらわる〜」BGMはピンクレディー、透明人間でお願いします。

最近、「AIジャーナリング」という言葉が少し盛り上がっているようです。私も興味があります。

ジャーナリングというと、なんだか難しそうな言葉ですが、簡単に言ってしまえば「日記」です。

その日にあったことや、自分が考えたこと、感じたことを書く。

昔からある日記と基本的には同じです。

日記を書くことには、単に出来事を記録するだけではなく、自分の考えていることや感情を言葉にすることで頭の中を整理する効果があると言われています。

つまり、日記を書くことは、ストレスを軽減したり、精神的な安定につながったりする可能性があるわけです。(参照:米国心理学会のページ)

では、「AIジャーナリング」とは何か。

これは、紙やパソコンに自分で日記を書く代わりに、AIを使って記録したり、整理したり、振り返ったりするものです。

たとえば、その日にあったことをAIに話すだけで文章にまとめてもらうことができます。

さらに面白いのは、その日の日記を作って終わりではないことです。

日記が何日分、何か月分とたまってくれば、AIがそれを読んで、

「最近、仕事についてこんなことをよく考えています」

「このところ、こういうことでストレスを感じているようです」

といった具合に、自分ではなかなか気づかない傾向を、ある程度客観的に整理・分析してもらうこともできます。

自分で自分の日記を読み返すのとは違って、自分とは別の視点からAIが過去の記録を横断して見てくれる。

これは、AIジャーナリングならではの面白さだと思います。

私がやりたいのは、たとえば、

「この前行った、おいしい中華料理のお店、どこだったっけ?青山のあたりだったと思うけど。」

というようなことがよくありますが、AIジャーナリングであれば、

「○月○日です。○○さんと一緒に、○○という店に行っています」

と答えてくれて、ものすごく便利そうです。

さらに、仕事をしている途中や誰かと話をしているときに、

「あ、これ面白いかもしれない」

と思いつくことがあります。

ところが、その場では覚えているつもりでも、数日すると忘れてしまいます。

そういうアイデアも全部記録しておいて、あとから、

「先月、私が思いついた新しいアイデアを全部出して」

と聞けたら面白いと思います。

私にとってのAIジャーナリングは、日記というよりも、「自分の記憶をあとから検索できる仕組み=外部記憶」に近いのかもしれません。

少し前に、AIジャーナリングをやってみようと思いました。

やり方は簡単です。

毎晩、音声入力で、その日にあったことをAIに話すだけ

それをAIに日記としてまとめてもらえばいい。

キーボードで日記を書く必要もありません。

話すだけなら簡単だし、これなら続くだろう。

そう思いました。

ところが、続きませんでした。

三日坊主という言葉がありますが、私が日記を書いたのは1日だけ。

三日坊主どころか、

「一日坊主」

でした。

結局、音声入力とはいえ、

「今日は日記をつけよう」

と思って、自分からAIに向かって話さなければいけません。

この、ほんのひと手間があるだけで、あっさりやらなくなってしまいました。

そんなことをしているうちに、すごく面白そうなものを見つけました。

「Mori Journaling AI」です。いま、マクアケで応援購入できます。

小さなデバイスを身につけて生活していると、日常の会話などを記録し、文字起こししたものをAIが分類・要約してくれます。

そして、その日の出来事をジャーナル、つまり日記としてまとめてくれます。

これが面白い。

私が毎晩、

「さて、今日の日記をつけよう」

と思わなくてもいいのです。

普通に生活をしていれば、機械のほうが記録しておいてくれる。

一日坊主の私に必要だったのは、日記を書くための便利なAIではなく、

「日記を書くこと自体を忘れていても大丈夫なAI」

だったのかもしれません。

会議で話したこと。

誰かとの雑談。

ふと思いついたアイデア。

行った店。

そのとき話題になったこと。

そういうものが蓄積されていけば、あとからAIに聞くことができます。

私が欲しかったのは、まさにこれです。

Mori Journaling AIは購入済みで、11月末までには届く予定です。

今から楽しみにしています。

ただ、11月末というと、まだ少し先です。

そして調べていたら、Ankerからも「Soundcore Work」という、似た方向性の製品が出ています。

こちらはMoriのような「自動的に人生の日記を作る」という製品そのものではなく、どちらかというと会議や商談などの音声を記録して、AIで文字起こしや要約をする「AI議事録」に近い製品です。

でも、小さな機械を身につけて、現実世界で話したことをAIに取り込んでいく、という発想はかなり似ています。

Moriが来るまで待てばいい。

それは分かっています。

分かっているのですが……。

11月末まで待ちきれなくて、Ankerのほうも買っちゃおうかな、と思っています。

AIジャーナリングを始めるためにAI機器を2個も買って、結局また一日坊主だったら、それはそれでブログのネタにはなりそうです。

それでAIジャーナリングができたかどうか、また報告したいと思います。

Apple CEO 交代

  • Photo: Tessa Bury / Wikimedia Commons, CC BY 4.0

今日(2026年9月1日)、AppleのCEOがティム・クックからジョン・ターナスに交代しました。

ティム・クックは65歳。CEOの座は譲りますが、Appleを完全に離れるわけではなく、エグゼクティブ・チェアマンとして会社には残ります。

ティム・クックは、スティーブ・ジョブズの後継CEOです。ジョブズが2011年8月24日にCEOを辞任し、自らクックを後継者に強く推薦しました。クックはその日からCEOとなり、今回の交代まで、約15年間Appleのトップを務めました。

この15年間の数字(概算)は、かなりすごいです。

クック就任時(2011) 直近(2025) 約何倍
年間売上高 約1,080億ドル 約4,162億ドル 3.9倍
純利益 約260億ドル 約1,120億ドル 4.3倍
時価総額 約3,500億ドル 約4.6兆ドル 約13倍

面白いのは、ジョブズが「新しいものを生み出す天才」だったのに対して、クックは「Appleを巨大な事業に仕上げた経営者」だった、という違いです。

クック時代には、Apple Watch、AirPods、Apple Pay、Apple Musicなどが登場しました。さらにサービス事業だけで年間1,000億ドルを超える規模になり、MacもIntelからApple Siliconへ移行しました。Appleのアクティブデバイスは25億台以上になっています。

私は2025年3月に「IT系企業、トップはいつまで続けるべきか?〜進む高齢化」というブログを書きました。

IT業界の経営者もずいぶん高齢化してきました。私自身も60歳を超えてから、「いつまで社長を続けるのか」「どうやって次の世代にバトンタッチするのか」を以前より考えるようになりました。

相場の格言に、

「まだはもうなり、もうはまだなり」

という言葉があります。

「まだ大丈夫」「まだ上がる」と思っている時には、すでに潮時が近いかもしれない。逆に「もうダメだ」と思った時には、まだ先があるかもしれない、という戒めです。

経営者の引き際にも、この「まだはもうなり」は当てはまるような気がします。

まだやれる。
まだ自分の方がよく分かっている。
まだ辞める必要はない。

「まだ」と思っていても、実際には「もう」潮時なのかもしれません。

今回のティム・クックも、業績が悪くなって追われるように辞めるわけではありません。65歳で、Appleも好調。まだ十分やれるように見える時にCEOを譲り、自分は会長として会社に残るという選択をしました。

「まだはもうなり」。

JAL ライフステータス 6-Star に30年かけてなった話〜JALからシニア向けのプレゼント!?

JALの「JGC Six Star」になりました。

JALには「Life Status プログラム」という、生涯にわたる利用実績を評価する制度があります。

飛行機への搭乗だけでなく、JALカードなどJALのさまざまなサービスを利用することで「Life Status ポイント(LSP)」が貯まり、その累計に応じてStarグレードが上がっていきます。

普通のJALのステータスが、基本的には「その年にどれだけ飛んだか」で決まるのに対して、Life Statusはこれまでどれだけ長くJALを利用してきたかを見る制度です。

JALグローバルクラブ(JGC)会員の場合、Three Star以上は次のようになっています。

グレード 必要なLSP 主な特徴
★★★
Three Star
1,500 ワンワールド・サファイアステータス、サクララウンジ、優先搭乗など
★★★★
Four Star
3,000 マイル有効期限が無期限、空港宅配など
★★★★★
Five Star
6,000 家族へのマイル継承、ラウンジ同行家族人数無制限など
★★★★★★
Six Star
12,000 ワンワールド・エメラルド、JMBダイヤモンド、ファーストクラスラウンジなど

こうして見ると、きれいに

1,500 → 3,000 → 6,000 → 12,000

と、必要ポイントが倍々になっています。

私の場合、JALを使い始めてから30有余年。

ようやく12,000ポイントに到達しました。

「30年かけてSix Starになった」と考えると、なかなか感慨深いものがあります。

ところが、Five StarとSix Star、意外と変わらない

Five Starは6,000ポイント。

Six Starは12,000ポイント。

つまり、Five StarになってからSix Starになるまでには、それまでFive Starになるのに貯めたのと同じ6,000ポイントを、もう一度貯めなければなりません。

当然、

「そこまで違うなら、特典も相当違うのだろう」

と思います。

ところが、実際にFive StarとSix Starを比べてみると、個人的には、

「あれ? 必要ポイントは倍なのに、それほど違わないな」

というのが第一印象でした。

Five Starの時点ですでに、マイルの有効期限は無期限になっていますし、家族へのマイル継承、ラウンジ同行家族人数無制限、家族向けのサクララウンジクーポンなどもあります。

Six Starになると、JMBダイヤモンドのステータスが生涯付与され、ワンワールドがサファイアからエメラルドになり、JALファーストクラスラウンジやダイヤモンド・プレミアラウンジが利用できます。

もちろん、ありがたい特典です。

ただ、

サクララウンジが使える Three Star 1,500ポイントの8倍、
Five Star 6,000ポイントの倍

と考えると、特典もその倍率、という感じではありません。

これは「特典」ではなく「長年ありがとう」なのかもしれない

でも、Six Starになってみて、少し見方が変わりました。

そもそもSix Starは、豪華な特典を目当てに一生懸命狙うものではないのかもしれません。狙うにはあまりに道のりが遠すぎます。

飛行機や鉄道にもシニア割のようなものがあります。

長年利用してきた人に対して、

「これからも利用してくださいね」

と少しサービスしてくれる仕組みです。

JALのLife Statusも、どこかそれに似ているような気がします。

30年間JALに乗ってきた結果、

「長い間JALを使っていただいて、ありがとうございました」

と、JALからプレゼントをもらった。

そんなふうに考えるのが、一番しっくりきます。

Six Starになったからといって、急に飛行機の世界が変わるわけではありません。

今のところ、

「Six Starになって、ものすごく得をした」

という実感もあまりありません。

でも、30年間の利用が数字として積み重なって、最後に「Six Star」という名前が付いた。

そう考えると、個々の特典の金額以上に意味があるものなのかもしれません。

ということで、ここでBGMを一曲リクエスト。

『思えば遠くへ来たもんだ』海援隊

Youtube動画を探しましたが、公式がないようなのでタイトルだけで。

明日できることは今日しない