(ブログネタがないもので、過去に社内向け掲示板に書いた文章を転載しました。)
いろんなタイプの社長さんを見てきた。
元気で快活、人にあうとすぐに肩をたたくような土建屋の社長もいれば、こんなので社長がつとまるのか?と思えるほど、無口でおとなしい社長もいた。いつも自信満々、態度も口もデカく、“儲かってる“、”俺はなんでもやれる“みたいな社長の会社が倒産した。あとで関係者に聞くと、内情は、1年以上火の車だったようだ。
「この分野については、当社におまかせください」というように、ビジネスにおいて自信満々という態度は必要となることが多い。
しかし、注意しなくてはいけないのは、自信の範囲は常に限定されるものだ、ということだ。「製品の品質については、自信があります」と言い切る場合は、品質以外、たとえば価格は負けます、と言っている。
逆に、「価格については、自信があります」という場合は、品質は自信がないということだ。
「品質、価格、すべての面で自信があります」というのは、嘘か、あるいは他社との比較がしっかりできていないのだろう。
製品について述べたが、これが製品でなく、自分についてだと、事はもっと深刻である。
自分は段取りが上手だ。自分はなんでもできる。自分がやれば、なんだってうまくいく。自分はなんでもできると思ってるような人間だけは、絶対に社長にしてはいけない。
自分はなにもできないと思ってる人間を社長にしたほうが、まだマシである。