令和元年のトラヒック〜ISPはつらいよ〜

タイトルを大江健三郎+山田洋次風にしてみました(笑)

さて、インターネット事業者において、何が気になると言って、それは、

インターネットの通信量(トラフィック、ただし総務省ではトラヒックと表記)が毎年すごく増えること

です。

総務省が毎年2回、公表しているのですが、

たとえば平成27年(2015年)5月分では、

なんと、1年間に46.5%も増加していました。

これは、インターネット事業者からすると、前年と同じ品質を維持しようとしたら、1年間で46.5%の設備増強が必要という意味になります。

非常に経営環境的には厳しい状態が続いたのですが、トラヒックの増加は年々落ち着いてきて、

令和元年(2019年)5月分では、

このように1年間の増加率が14.7%になっています。

かなり落ち着いてきたのですが、グラフ全体をよく見ると、

2015年5月 117.8kbps(*1)

2019年5月 299.4kbps

(*1)2019年の資料では若干修正されていて119.9kbpsだが2017年に集計方法が変わり一時的に減少していて、実質的にはもっと少ないと思われるので、少ない方の調査時点の値を採用した

つまり4年間で3倍弱になっているのです!

お客様から、

「以前は速かったのに、遅くなった」

というお声を頂戴しないよう、日々努力を続けていますが、4年で3倍とか、そういう環境でなんとか頑張っています。

 

参考:総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算」

2015年5月時点

2019年5月時点

勤続15周年褒賞

当社はインターネット事業開始以来、24年となります。

これまでブログで、

勤続5周年の買い出し

10年勤続表彰の旅行券で行ってはいけない場所は?

を紹介させていただきました。

本日、ちょうど5周年、10周年、15周年の勤続者がいて朝礼で記念品を渡しましたので、15周年記念品を紹介させていただきます。

ジャーン♪

こちらです。なんとメイプルリーフ金貨です。

最近の金貨は汚れないようにでしょうか、パウチされているのですね。

JALとANAの国際線機内Wi-Fiの違い

海外出張時、長時間のフライト中に機内Wi-Fiが使えると仕事ができるので便利です。

私は積極的に使っていますし、社員にも海外出張レポートを書いたりするのであれば、どんどん使っていいと言っています。

JALとANAでは、ものすごく違いがあるので、簡単に整理してみます。

JALの国際線機内Wi-Fiサービス料金表は下記の通りです。

フルフライトプランで18.8ドル

そして一番重要なのが、一番最後に小さく書いてあるこちら。

なぜ、こんなうれしいことを小さく、最後に書いてあるのかわかりませんが(笑)

通信速度も通常のWebブラウジングではまったく問題ありません。

 

それに対して、ANAは2種類のWi-Fiサービスがあります。

通常のANA Wi-Fi Serviceの料金はこちら。

フルフライトプランで$19.95、そしてデータ容量が100MB!

ちょっとこれは少なすぎます。

実際、私も使いましたが、そもそも速度が遅くて、SMSで小さな画像でもなかなか送れません。Webページもなかなか表示されず、あっという間に使いきってしまいました。

使うならショートメールのみ利用するくらいのつもりで使ったほうがいいです。

ANA Wi-Fi Serviceの運営はOn Air社ですが、他のスターアライアンス各社も同じサービスを利用しているようです。

そして、最新のANA Wi-Fi Service2の料金はこちら。

フルフライトプランで$21.95と高くなっていますが、データ容量の記載がありません。しかしながら、上限なしとも書いていないのでもしかしたら上限があるかも知れません。

私は残念ながらANA Wi-Fi Service2の機体に乗ったことがなく、速度、レスポンスなどもわかりませんが、パナソニック系の会社が運営しているので、多分問題ない速度であろうと思います。

ただ、問題があって、

Wi-Fi Service 2の機体は現状ではとても少ない。

空港でANAの飛行機を見ればわかるのですが、大きなアンテナがついていれば Wi-Fi Service 2ですが、とても少ないです。

JAL Wi-FiとANA Wi-Fi Service 2は、ほぼ差がなさそうですが、価格的にJALの方が安いので、国際線で機内Wi-Fiを使う場合に順位をつけるなら、

JAL > ANA Wi-Fi Service 2  >(超えられない壁)> ANA Wi-Fi Service

ということになりそうです。ANAはWi-Fi Service 2が必ず提供されるA380便とかならいいのですが、B777のように両方のサービスが提供されている機体だと事前にどちらになるかわからないのが難点です。

さらに、フリークエントフライヤーにとっても、

JALのプレミア会員は年間40回搭乗分、無料Wi-Fiが使える

という特典があります。ANAにはありません。

結果として、JALに乗ることが多くなる→プレミア会員になる→無料でWi-Fiが使えるのでまたJALに乗る、という、JALの営業戦略にすっかりはまったのが私です。