ICANN公認レジストラは、たまにですが、倒産など、事業を継続できな
くなる場合があります。
そのような場合、ICANNから通知が全レジストラに来て、その業務を引き
継ぐ気があるレジストラが応募し、ICANNが引受先を決めます。
元のレジストラが倒産していたりすると連絡が取れない可能性があるため、
引き継ぎは楽ではありません。
2007年にはレジスターフライ社という会社が倒産してしまい、200万件の
ドメインが宙に浮いてしまった(レジスターフライ事件)
ということがありました。
これを受け、ICANNはデータエスクローを必須としました。
データエスクローとは、whois情報を預けておくことです。
万一、レジストラが消滅したとしても、データエスクロー会社からデータを
取り寄せて復旧するためのものです。
ちなみに、アイロンマウンテン社とアーバンブレイン社は、国内で唯一の
業務提携をしています。
さて、実はちょうど今、ICANNはBest Bulk Register社(IANA ID 1092)の
事業引き継ぎを募集しています。ドメイン数はcomとnetで900〜1,100。
(数字がはっきりしないのも変ですね。それに少ない!)
当社も応募しました。
顧客がほとんど米国内のようなので、日本のレジストラーが選ばれる
可能性はほとんどなさそうです。