11/22からJCSSA主催上海ITツアーに来ています。
今回は大変衝撃を受けた、アリババ見学から報告します。
アリババの正門から入ったところ。
まだこのあたりでは、ふーん、という程度でしたが、
どう衝撃を受けたかは続きを読む、で詳しく。(長文)
まず、アリババの本社所在地ですが、上海から車で
約3時間、ちょっとコワイ新幹線で1時間の杭州に
あります。
町並みはキレイで道が広く、清潔、まったく中国を
感じさせません。シリコンバレーのようです。
シリコンバレー的なものと、中国的なものがミックスされて
なにやら混沌としています。
それにしても、スモウレスラーっぽい像はなんでしょう?
銀行、郵便局も入っています。
カンパニーショップ。
おみやげに買った手帳。
スターバックスもある意味シリコンバレーの定番。
働いている場所を写真撮影可、とのこと。
これが衝撃を受けた場所。
一面にディスプレイがあり、現在の取引状況がリアル
タイムで表示されます。
たとえば、ドイツの人と、中国の人が取引をした、とか。
また、タオバオという、楽天のようなeコマースでは、
取扱商品が8億点とか、桁が違いすぎて笑ってしまいます。
アリペイという決済手段は、今日、会員になった人数が
リアルタイムで表示されていて、11/23 11時頃で8万人
でした。
1日あたりだと20万人くらいでしょうか?
1年で7000万人?さらに成長中とか言われても実感が湧き
ません。
私は、これまでシリコンバレーでグーグルも含め、見学を
してきました。中国は北京の中関村のIT企業も何社も見て
きました。
中国のIT企業は、物まね、というイメージが強くありました。
しかし、よく考えてみると、Googleだって検索エンジンと
いう、既にあるものを改良したに過ぎません。
Googleの収益の源泉、アドワーズもGoogleの発明では
ありません。
Facebookだって、より集客力のあるSNSを作ったまでの
ことです。
アリババが、既存のものを真似てそれを改良していたとして、
それがアリババの評価を下げるものでしょうか?
競合するサービスを改良して、より良いものを作り、
多くの顧客を獲得している、素晴らしい企業であると言って
いいのではないでしょうか?
アリババは、eコマースだけでなく、決済手段も作って
いますから、ある意味では、「アマゾン+ペイパル」な
わけです。
それに、圧倒的な数。会員数、取引金額。
すべてにおいて、圧倒されました。
近いうち、アマゾンを間違いなく抜くでしょう。
これは、日本企業はよほど努力をしないと、生き残って
いけない、と危機感を強くしたアリババ訪問でした。
(12/1追記)
isologue 磯崎哲也氏より、ソフトバンク孫社長によれば、
すでにアマゾンの取扱高の倍近くになっている、という
指摘をいただきました。週刊isologue 第137号
アリババについては、BtoBの大ロット取引中心というイメージでしたが、いまやアマゾン化していると云うことなんですか?ご教示頂ければ幸甚です。
ご指摘の通り、BtoBでアリババは知られています。
アリババはタオバオというショッピングモールを設立し、運営しています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%98%E5%AE%9D%E7%B6%B2