インターリンクでは、2017年4月1日より、インターネット接続サービス ZOOT NATIVE(ズット ネイティブ)を開始しました。
この接続サービスは、IPv4、IPv6ハイブリッド方式(DS-Lite方式)で、NTTフレッツ網内をIPv6でネイティブ接続することで、混雑しやすいIPv4の網終端装置をバイパスします。
網終端装置が混み合っている地域では、数Mbpsだった通信速度が200Mbpsにと、爆速になることもあります。
メリットとデメリットについては、下記にまとめました。
メリット
・速度が速く安定している(当社計測で100〜700Mbps)*1
・ルーターの設定がとても簡単
デメリット
・価格が高い(月額2000円税別)
・DS-Lite対応ルーターが必要
・オンラインサインアップ後、開通までに最大2日かかる(現在は30分程度になりました)
・IPアドレスが固定ではないため、サーバー用回線には不向き
・オンラインゲームのごく一部が非対応で遊べない
・PPTPのVPN接続ができない(L2TPなら可能)
・その他、ポート固定のアプリは使えない
ZOOT NATIVEはZOOT NEXTとは全く違う接続方式で、上流の回線業者もまったく違います。メンテナンス工事については、過去において時間帯が重なったことがありません。そのため、両方契約しておき、どちらかがメンテナンスとなった時の予備回線として利用することもご検討ください。(ただし、将来においてメンテナンス時間が重なる可能性はございます。また、NTT局内のメンテナンスの場合は、両方同時に使えなくなります。)
IPoEでIPv4を使う方法には、DS-Lite方式とMAP-E方式があり、DS-Lite方式を採用しているのは、当社とIIJ社のみです。
VHS対ベータマックスのビデオ戦争を思い出してしまいます。販売数では負けたベータマックスの方が画質は綺麗と言われましたし、コアなベータマックスファンもいました。
ビデオの場合は、レンタルビデオにしても販売するビデオにしても、売れているVHS版は出ても、売れていないベータマックス版が出ない、というようなことがありました。
DS-Lite方式とMAP-E方式で、普及したほうがメリットがあるか、というと、ビデオの時ほどメリットはないと思います。ルーター対応がちょっと早いくらいではないでしょうか?
普及数では圧倒的にMAP-E方式ですが、技術的にはDS-Lite方式が優れていると私は思いますし、きっと、ベータマックス同様、コアなファンがついていただけるのではないかと思っています。
(*1)当社で2017年3月に計測