【昭和切手少年】記念切手の値段は暴落したのか検証してみた

日本郵便切手商協同組合編の日本切手カタログ2023年版(現在の最新版)。左上が見返り美人、左下が月に雁、右上が写楽。

ある時、たまたまメルカリかなにかで記念切手の値段を見たら、すごく安かったのです。そう言えば、私が小学生の1970年代あたりは、趣味の切手というのが子供たちにも流行っていましたが、今は、そういう話をとんと聞きません。人気がなくなって価格も暴落しているのでしょうか?そこで今回、記念切手の値段がどうなっているのか、調べて見ました。

子供の頃、切手を集めていて、高嶺の花だった、見返り美人、月に雁、少し安価だった写楽の3点について、過去の価格変動を調べました。

まず、2024年7月現在の値段ですが、切手商でぐぐって、一番上に出てくる、日本郵便趣味協会(名前から社団法人などの法人を想像しますが、法人ではなく、個人経営のようです)で調べてみると

見返り美人(1948年)  9,500円
月に雁(1949年)     13,500円
写楽(1956年)  950円

でした。どうでしょう?昔の切手少年だった人から見ると、あれ?そんなに安いの?と思いますよね。

過去の値段をどう調べるか、ですが、私の少年時代も上記の日本切手カタログを見ていた記憶があったので、日本切手カタログのバックナンバーをAmazonで買ったり、国会図書館で閲覧するなどして調べてみました。すると、どうも実勢価格より高い評価になっているようでした。未使用切手にも、美品、超美品などのランクがあり、カタログの価格は滅多にない超美品の価格だと考えれば納得がいきますが、それにしても離れすぎているので、公益財団法人日本郵趣協会発行の「さくら日本切手カタログ」の価格、「さくら日本切手カタログ」2000年版,2010年版,2020年版,2023年版のすべてに広告を出している、ファミリースタンプの価格を調査しました。

なお、さくら日本切手カタログは1993年版からの発行のため、今回は2000年版から、日本切手カタログ2010年版は入手できなかったため、空欄としています。

これを見てわかることは、

・切手価格は1990年から2000年あたりで天井となったようだ

・日本切手カタログの価格は、高額切手に関しては、かなり高めに出ている

・さくら日本切手カタログの価格と実勢価格は2000年くらいまでは同等であったが、その後、実勢価格が下がって、その差は広がりつつあるようだ

ということが言えそうです。

元昭和切手少年だったみなさま、子供の頃、手に入れられなかった切手を、大人買いしてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、泉麻人さんの著書、昭和切手少年という本もありますよ。

調査は正確を期すよう努めていますが、国会図書館でメモを取ったものなど、間違い等あるかもしれません。その点、ご容赦願います。