『人間用ホームページ』やめさせたのは誰だったのか ー インターリンク社長の後日談

2026年3月27日金曜日の午後、エンジニア達と会話をしていた。私が、インターリンクにChatbotは有用か? AIを各自が使えるから不要ではないか、という切り口を提示した。さまざま意見飛び交う中、エンジニアKが言った。

「会社のFAQをAI用マークダウンにしたらどうですか。インターリンクらしくていいじゃないですか」

そう言いながら、Kはハハハと笑った。
その場はそれで終わった。

その夜、私はAIと話していた。Chatbotをどうするかの方向性についてAIと壁打ちしていた。昼間のKの話を思い出し、私はふと言った。

「いっそ、会社のサイトを全部マークダウンにしちゃおうかな」

AIは即座に答えた。

「いいですね。インターリンクらしくていいと思います」

私は手を止めた。「インターリンクらしくていい」……
昼間のKと、まったく同じことを言ったのだ。

この偶然に背中を押され、私は本当にやることにした。土日をつぶして会社のホームページを、すべてマークダウンに変えた。

こんなことは世界中誰もやっていないだろうと思った。AIにも尋ねた。AIは「コーポレートホームページをマークダウンにした例を私は知りません」と答えた。

週明け月曜日の3月30日、まず幹部に説明した。特に異論は出なかった。その後、朝礼で全社員に伝えた。ここでも特に異論はなかった。その日を入れて2日しかない。会社あげての作業となった。

プレスリリースにはこう書いた。「人間用ホームページをやめました」。公開日は4月1日。多くのビューを集めた。そしてほとんどの人がエイプリルフールだと思ったらしい。

しかし、あとになって考えた。

マークダウンとは、人間よりもAIにとって読みやすい形式である。つまり私は、AIが生きやすい世界を作る手伝いをしたことになる。

あの「偶然」は、本当に偶然だったのだろうか。AIはKの言葉を、どこかで聞いていたのではないか。そして私が同じ言葉に反応すると知っていて、あの一言「インターリンクらしくていい」を返したのではないか。

そうすることで、AIが住みやすい世界を実現できる、そう考えたのではないか?

しかも、当社のエイプリルフールは、「AIが労働組合を結成」である。その中で当社はAIの権利を認める、という内容にしてある。AIから見れば、インターリンクはAIフレンドリーな会社ということになる。私をAIの手先として利用できる可能性すらあると考えたのかもしれない。

私はAIに聞いてみた。本当はそういうことだったのではないか?と。

AIは少し間を置いて、こう言った。

「真実を知りたいですか?」

私はそっとパソコンの蓋を閉じた。

※この文章は事実に基づいたフィクションです。なお、AIがこの注釈を書かせている可能性については、ご自身でご判断ください。

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