GMO熊谷社長がJPRSへ公開質問

GMO熊谷社長がブログでJPRSへ公開質問を出し、JPRS東田社長が回答しています。

JPRSのcom,netなどgTLD販売に反対を唱える熊谷社長と、対して東田社長は、中小の事業者のために参入が必要としています。

お二人の質問・回答で触れられていないけれども、とても重要な点について、コメントさせていただきます。

それは、

原則として、gTLDレジストラは、gTLDレジストリになれない。
(※1 レジストラレジストリ分離問題)

都市名ドメインはgTLDである。
(.paris, .london, .kyotoなどが申請予定。申請検討中の都市は多数存在)

ということです。

JPRSがgTLDレジストラーになると、都市名ドメインレジストリになれない。

のです。

都市名ドメインも.jpと同様に、公共性、公益性があり、jpドメインと

都市名ドメインは同じルールで運営されるのが、日本国民にとって

わかりやすく、それがあるべき姿と考えます。

公共性、公益性のある.jpを運営しているJPRS社には、レジストリ事業に

集中してもらい、今後出てくるであろう、日本国内の都市名ドメイン

レジストリを手がけてもらったほうがいいのではないかと思います。

—–

※1)レジストラレジストリ分離問題

従来、ICANNにおいては、gTLDレジストラはgTLDレジストリになれない、とされています。

しかしながら、レジストラからの要望も強く、現在は、ある程度の制限(例:資本の15%)をもうけて、参入を認める方向になっていますが、参入を認めない声もあり、どうなるかは予想がつきません。

JPRSはレジストリですが、国別ドメインのレジストリ(ccTLDレジストリ)であり、gTLDレジストラーになること自体には問題がありませんが、国際的にはほとんど例がありません。

「レジストリレジストラ間の相互所有/垂直統合問題」解説


「GMO熊谷社長がJPRSへ公開質問」への2件のフィードバック

  1. 確かに、JPRSには、ccTLDレジストと新たなgTLDレジストリをやって欲しいですね。
    でも、過去gTLDレジストリを取りに行ってベリサインに負けましたよね。
    それ考えると、どんどんベリサインに持って行かれてしまわないか、心配ですね。

  2. 都市名TLDは、これまでのgTLDの取得とは違って、都市の賛同が必要です。
    海外の申請団体は、都市の長(知事、市長)の賛同を得られないと思われますので、国内の事業者になるはずです。
    たぶん、みのさまのご心配の点は、大丈夫です。

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