ICANNオークション解説

新gTLDで、2社以上が同じドメインを申請していて、話し合いが不調に終わった場合、ICANN主催オークションとなります。

ICANN主催オークションは3月に開始される予定です。

簡単にどのようなものか、解説します。詳しくはICANNのオークション解説ページをご覧ください。

1 オークション形式は、つり上げ式のセカンドプライスオークション。
  ヤフオクとほぼ同じです。(ヤフオクはセカンドプライス+1000円とかです)

2 最初にお金を預けます。
  預けた金額の10倍まで入札できます。
  200万ドル(約2億円)預けた場合、上限は無制限となります。

3 実際のオークションは、何回かのラウンドに分けて行われます。
  ラウンドごとに、入札上限額と入札下限額が設定されます。

4 上限額を入札する会社が複数あった場合は、次のラウンドに進みます。
  新たに上限額と下限額が設定されます。

5 1社だけがもっとも高い金額を入札した場合、オークションは終了します。
  最も高い金額を入札した会社が、2番目に高い入札金額をICANNに払います。

このオークション方法は、高い値段がつきやすいオークション方法です。

また、金に糸目をつけずに入札したい参加者にとっては、上限額だけ入札していけばいいので、絶対に勝てるオークションです。

ただ、勝てても若干の問題は残ります。

それは、ドメインの販売は、ICANNオークションをしないドメインに比べ、半年以上遅れるだろうということです。

たくさんの種類の新gTLDが出てくるなか、販売が遅れる=売れ行きに直接影響する可能性があります。

たとえば、.store, .shop, .buyなど、似ているドメインは、スタートが早い方がいいということで、3月を待たずにプライベートオークションで決めようという動きが出てくるかも知れません。

.clubで約6億円だった(プライベートオークション)、と言われているので、上にあげたようなビッグワードは十億円、もしかしたら百億円を越えることもありそうです。