アマゾンがリアル店舗を展開するという噂があります。
Amazon plans hundreds of physical bookstores: WSJ, citing mall CEO(CNBC)
実際、アマゾンは2015年の11月、本社のあるシアトルでお店をオープンしています。
ただ、アマゾンがリアル店舗を出す、という噂は、2014年にもありました。
アマゾンがニューヨークにリアル店舗をオープン!?新たな小売り革命のはじまりか?(DIAMOND IT&ビジネス2014/10/15)
アマゾンがリアル店舗を展開するとしたら、その目的はなんでしょう?
本屋さんは儲からない業種の代名詞のようになっています。
実際に、上場企業の文教堂ホールディングスの過去3年の業績をYahoo!ファイナンスで見てみると、
3期とも赤字で、大変そうです。
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もし、アマゾンがリアル店舗を展開するとして、考えられるのは下記の3通りです。
1)アマゾンが書店を経営すれば黒字になる自信がある
2)赤字でも書店を経営するメリットがある
3)書店経営が大変で、世の中から書店がなくなりそうなので、アマゾンが責任をとろうとしている
成功したIT起業家は、自信過剰となりがちで、1)の可能性も若干ありそうです。成功したIT起業家が失敗するのは、他分野に進出した時なので、アマゾンのリアル店舗は他分野とまでは言えないので、成功の確率がないとは言えません。
3)については、私のような人情派なら、アマゾンのおかげで潰れてしまった書店の店員を再雇用して、などということがあり得なくもないですが、多分ないでしょう。
もっともあり得そうなのは、2)ですね。
倉庫を改装して店舗にして、お客様が店舗兼倉庫に来てくれれば、配送料がかかりませんし、ライバルのリアル店舗をたたくというメリットもありそうです。
将来的に家電や雑貨なども扱っていけば、大きくなるかも知れません。
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オンラインでものごとをすると、コストが圧倒的に安く済むわけですが、リアルになった途端、コストがかなり高くつきます。
オンラインで成功している会社がリアルに展開して失敗する事例はたくさんあります。
その逆の、リアルで成功している会社がオンラインに進出した場合、よほど選択を誤らなければ成功します。
アマゾンがリアル店舗を出す可能性は低いんじゃないかなあと私は思います。