インターネットは、実はバケツリレーみたいな形で、データのやり取りをしています。
自分(青)とGoogle(赤)がデータのやりとりをする場合、緑を経由して行くのが最短距離だと、上図のようにやりとりをします。
バケツリレーの難しい点は、たまに行きと帰りが違う道を通ってしまうことがあることです。
たとえば、
青から赤へは、最短距離を通って行ったのに、帰りはオレンジを通ってちょっと遠回りしてくる場合があります。
ただ、このように遠回りが絶対に間違いかというと、そうでもなくて、実際には、遠回りだけど速いルートを選んでいる、という場合もあります。
先月に起きた、主にOCNとKDDIに影響のあった接続障害は、青がOCN、KDDI、赤がGoogleで、Googleがバケツを渡す相手を間違えて、ものすごく遠回りをしてしまった、ということが原因のようです。
大規模な接続障害、Googleが謝罪 「ネットワークの誤設定」原因(IT Media News)
インターネットはバケツリレーのようなものなので、OCNにまったく非がないのに、OCNに障害が起きるわけです。しかも、間違えた本人には、なにも問題が起きないことも多く、間違ったことに気づきません。
ニュースになるような大きな障害は、たまにしかありませんが、「あるホームページの表示に時間がかかる」というような場合は、たいてい、途中のバケツリレーが間違っていることが多く、原因究明と解決に、結構時間がかかるのは、このためです。
(注)本blogは、一般の方が理解しやすいよう単純なモデル化をして説明をしています。8/25の障害の正確な詳細については、他のblogや解説をご参照ください。なお、当社には影響ありませんでした。