立つ鳥跡を濁さず
と言いますが、現実社会においては、なかなか後始末というのは難しいものです。
さて、インターリンクは地道に社会貢献活動も行なっていますが、最初に行なったのが、2006年にはじめた
です。
また、現在は、ソーシャルボランティアマッチングシステム「Sovol」を広める活動を行なっています。
そんな関係で、NPO関連のホームページを見ることがあるのですが、先日、「こころの東京革命協会」のホームページ kokoro-tokyo.jp をたまたま見ようとしました。
「こころの東京革命協会」は、川淵三郎氏が会長で、岩崎恭子氏が親善大使の、しっかりした団体です。
本来は下記のようなページが表示されるはずでした。
しかし、実際には、下記のようなアフィリエイトと思われるホームページになっていました。
ドメイン名を間違えたかと思い、調べなおしました。
東京都のホームページにあるリンクは、間違いなく kokoro-tokyo.jp でした。
Web Archiveを調べたところ、2018/03/25には、元々のページだったようですが、2018/06/21には現在のホームページになっていたようです。
もしかして、ドメイン名が乗っ取られたのではないか?と考え、ドメイン名のWhois情報を確認してみました。
プライバシーサービスで登録者名を隠しているので、ちょっと怪しいと言えますが、さほど珍しいことでもありません。
登録年月日が2002年になっているので、ドメイン名が失効して誰かが新たに取ったというわけでもなさそうです。
有効期限が2019年になっていることから、2018年3月末日までに更新処理をしたようです。
また、最終更新が2018/07/23になっているので、ドメイン名に対して、なんらかの変更が7月に行われたようです。
ドメイン名の情報を見る限りは、乗っ取られたとも乗っ取られてないとも言えない状況です。
さきほどの東京都のホームページには、こころの東京革命協会のtwitterアカウント(@kokoro_tokyo)も書かれていましたので、そちらをチェックしました。
すると、このアカウントは 2018年8月に登録 となっていました。
こころの東京革命協会がtwitterを退会し、アカウントはいったん削除され、その後、新たに誰かが同じアカウントを登録したようです。
次に、こころの東京革命協会のことを調べたところ、下記の東京都のホームページで、こころの東京革命協会は2018年3月末日に解散と書かれていました。
地域における青少年健全育成事業について(東京都のホームページ)
ということは、およそ下記のようなことだったと思われます。
1 2018年3月末日で、こころの東京革命協会は解散
2 twitterアカウントは削除した
(しかし、のちに他人が取ることは予想できなかった)
3 ドメイン名は1年間延長した
4 ホームページコンテンツは、誰かが書き換えた
(この書き換えは、こころの東京革命協会が依頼したとは考えにくい)
5 ドメイン名を乗っ取られたか、レンタルサーバーを乗っ取られた可能性があるが、本来の所有者なら、取り戻す等のことができるが、本来の所有者である、こころの東京革命協会が解散して存在しないため打つ手なし ← イマココ
では、このようにならないためには、SNS関係は退会をするとして、ドメイン名はどうするべきかですが、
団体解散後もある程度の期間、ドメイン名を保持する
しかないと考えます。
団体解散時の残余財産があるはずなので、それで処理するのが良いと思います。
たとえば、当社のゴンベエドメインであれば、10年間の更新料金を支払うことができますので、解散前に10年分お支払いいただくことで、10年間保持することができます。なにも変更を加えないよう、レジストラに依頼すると良いでしょう。(ただしレジストラにより対応不可の場合もあり)
はじめの1年間は「解散しました」というホームページを表示、残り9年はなにも表示しない、ような形にして、ドメイン名の価値を下げることが重要です。
なぜかというと、ホームページがなくても、来訪する人が多ければ、そのドメインには価値があるとみなされ、取得して利用しようとする人があらわれてしまうのです。
今回のドメイン名 kokoro-tokyo.jp は、東京都のホームページ内にリンクがあるため、Googleによって非常に価値の高いドメイン名として評価されているようです。
まったく無名な団体であれば、ドメイン名も価値がなく、このような心配は無用なのですが、有名な団体は有名税として、解散後もお金がかかる、という話でした。