WeWorkを半年使って、わかったこと

サンシャイン60のオフィスを解約して、その後は全社員がWeWorkのWe メンバーシップを契約し、月1回部署ごとのミーティングをWeWorkでやっています。そのミーティングも含め、各社員には月間10日までWeWorkの拠点を使っていいと言ってありますが、多い人で1ヶ月5日くらい、半数以上の社員は月1回の利用にとどまっています。

それほど利用率が上がらないのは、やはりコロナ感染リスクを考えて自宅作業が多くなっているからです。もし、コロナが収束したら利用率はもっと上がると思います。

さて、当社が契約したWeメンバーシップは、なんと、今はもうなくなってしまいました!さて、どういう内容だったかというと、

▪️Weメンバーシップの内容

  • 1ヶ月45ドル、2クレジット付与され、2クレジット内のサービス利用可
  • 海外含めWeWorkのどの拠点でも1日利用(平日9:00-18:00)2クレジット
  • 会議室は30分0.5クレジット〜
  • 追加利用は1クレジット25ドル

というものです。

利用日数が増えて10日になると、495ドル(約51,000円)になってしまうので、やはり少ない回数の利用が前提ですね。

Weメンバーシップがなくなって、We All Accessという新たなメニューができています。こちらは、下記のようなものです。

▪️We All Accessの内容

  • 1ヶ月42,900円(税込)、5クレジット付与
  • 日本国内WeWorkのどの拠点でも毎日利用できる(クレジット消費なし)
  • 会議室は30分0.5クレジット〜
  • 追加利用は1クレジット3,000円

月に6日以上WeWorkを使って、会議室にも5クレジット使うのであれば、We All Accessの方がお得ですね。ただ、当社では今のところ6日以上使っている社員がいないため、契約には至っていません。

東京のオフィスは、一人あたり月約10万円かかっていると言われているので、42,900円で済めば半額以下なので、それほど高くないと言えそうです。

さて、ここから本題です。この6ヶ月間、WeWorkを利用してみて気づいたことを列挙してみます。

  • 多少周りに聞こえても構わないミーティング(例:誕生会をどうしようかというような話)であれば、会議室を借りなくてもソファのようなところでミーティングができる。
  • コワーキングスペースは、利用者が増えてきている。
  • コーヒーがおいしいので飲みすぎてしまう。
  • ハレザ池袋はワンフロアしかオープンしておらず、狭い。
  • プライベートオフィスを契約している会社の利用率(机の数に対して在席している人)が、私の主観的な印象では4〜5人の小さな部屋で4割くらい。大きなスペースの会社ほど低く、10席以上だと1割以下。
  • 大きな会社が解約しているという噂もあるし、荷物が整理されて搬出されたようなオフィスも見た。また、プライベートオフィスを会議室に変更している拠点もあった。

コワーキングスペースやレンタルオフィスを運営している会社は、今は戦国時代というか、顧客も多くなりつつありますが、競争も厳しくなっているようです。いったいどの会社のどういうサービスが残るのかわかりませんが、私としては、Weメンバーシップのようなライトなプランは残しておいてほしいと思います。安いプランで体験できるという面もありますので。

ランサムウェアに冒されないためにはどうすればよいか?当社が採っている対策と限界

「バイオハザード」のカプコンがランサムウェア感染し、データ漏洩

ということで話題になっています。ウイルスに冒され、ゾンビ化した人々と闘うゲームで儲けてきたカプコンが、ランサムウェア(コンピュータウイルス)に冒されたということをちょっと皮肉ったタイトルになっています。

カプコンに犯罪者集団 Ragnar Locker がデータを盗んだとして、11億円と引き換え(身代金)を要求(2日以内に支払えば割引、という文言もあったようです)
   ↓
カプコンは顧客データが盗まれた証拠がないと表明
   ↓
Ragnar LockerがWebサイトにカプコンから盗んだデータを一部公開
   ↓
カプコンはデータ被害を認め、最大35万人分顧客データ、社内財務データ、従業員人事ファイルを盗み出された可能性があると発表、身代金は支払わないとのこと。

というような状況です。

盗まれたデータを見ると、人事、経理関係に見えませんか?開発中案件やプログラムは盗まれてなさそうです。

私の勝手な想像ですが、

人事、経理担当者にメールが来た。そのメールには悪意のあるファイルが添付されていた
   ↓
人事、経理担当者がメールを開き、感染
   ↓
人事、経理担当者が開いたファイル(財務データや人事ファイル)に次々感染

というようなルートを想像してしまいます。


さて、ここで当社が採っている対策はなにか、ということなのですが、

  • Windowsを使わず、Macを使う
  • VPNをNTTフレッツ網内接続を使う
  • 取引先以外のメールはユーザーも含めメールフォームから受け付ける
  • ユーザーのクレジットカード番号は非保持

ということをしています。

(OSのアップデートやアンチウイルスソフトは当然のこととして入れていません。)

Wikipediaでランサムウェアを調べてもらえればわかりますが、ランサムウェアもほとんどはWindowsがターゲットです。

そこで当社では社用PCはすべてMacで統一しています。

しかし、完璧にMacにはできていません。Mac内でWindowsを動かしたりしています。

なぜかと言うと業務上、どうしてもWindowsが必要になってしまう場面があります。それは主に、経理関係なのです。特に、銀行のオンラインに法人としてアクセスする場合、Windowsを使わなければならないことがほとんどです。

次のNTTフレッツ網内接続というのは、聴き慣れない言葉だと思いますが、NTTフレッツ網は閉じたネットワークになっていて、インターネットには出れません。また、網内はとても高速になっています。このあたり、興味のある方は、ソフトイーサ社のこちらのページをご覧ください。

これにより、通常のVPNより確実に安全なVPNになっていると言えます。

3番目のメールフォームから受付、についてですが、ランサムウェアの侵入経路の一つがメールの添付ファイルです。この対策をすることで、かなりリスクを減らせていると思いますが、最近では、取引先をかなり上手に装った偽メールも来ることがあるようなので、安心はできません。


もっと良い対策はないか?と考えて、思いついたことを書いてみます。

  • メール自体やめてしまい、LINEやFacebookメッセンジャーなどで代用する
  • 盗まれても公開されないよう、すべてのファイルにパスワードを付ける
  • 個人情報はできるだけ持たないようにする
  • 銀行取引はすべてスマホにする(法人で可能かどうかわかりませんが)

書いてみると、やればできそうな気がしてきました。少しずつ、しかし確実に取り組んでいきたいと思います。

テレビを買い換えてネットワークハードディスクを見れなかった話

11年ぶりにテレビを買い換え、パナソニックのテレビ「ビエラ」にしました。

これまで使っていたのは、東芝のREGZAです。ネットワーク機能が強く、オタクには人気でした。

DLNAガイドラインに対応していて、NAS(ネットワークハードディスク)にテレビ番組を録画でき、他のテレビから再生もできるというような機能がありましたが、結局あまり使いませんでした。

今回、テレビを東芝からパナソニックに変えるので、USB接続のハードディスクに録画した番組をいったんNASにコピーしておけば、パナソニックから見えるだろうということでNASにコピー(実際にはムーブ)しておきました。

ビエラリンクという名前を覚えていて、きっとそれがネットワーク機能で、パナソニックもかなり頑張っていると勝手に思っていたのです。

そして、配送当日、新しいテレビ「ビエラ」を搬入し、古いテレビ「REGZA」は持って行ってもらいました。

テレビのインターネット接続は簡単に終了。最近のテレビは、リモコンにNetflixやAbemaTVのボタンがあることにびっくり。進化してるなあ、と思ったわけです。

そしていよいよNASにアクセスします。

あれ???なにもない?!NASにアクセスしても中身がなにもないのです!

あとになって気づいたのですが、DLNAは2006年3月にDLNA1.5が発表されて以降、更新なし、ビエラリンクも2013年以降、更新なし、ということで、どちらももう過去のモノでした。

DLNA自体は、「家電、モバイル、およびパーソナルコンピュータ産業における異メーカー間の機器の相互接続を容易にするために2003年6月に結成された非営利業界団体」(Wikipediaより)です。

2011年当時、すでにDLNA1.5が発表されており、日本のメーカーも対応していましたが、それでもメーカー間の接続はなかなかうまくできませんでした。その中で東芝のREGZAはDLNAガイドラインを忠実に守っていたのだと思いますが、他社との接続がとてもうまくいく機種だという噂を聞き、購入したという経緯があります。

私としては、当然、新しい機種はもっと他社製品との接続も簡単になっているに違いないと思っていたのですが、現実は逆で、今は同じ会社の製品でも録画データは共有できないとかになっているようです。著作権保護の観点もあるかとは思います。

この話をあまりITに強くない人に話したところ、こう言われました。

「昔は、VHSのビデオテープに撮っておけば、テレビを買い換えても見れたのに、今は不便だね」

うーむ。たしかにその通りです。。。(汗)