「スマホは電話」世代と「スマホはスマホ」世代のギャップ

総務大臣がauの新たな料金プランに「非常に紛らわしい」発言をしたということで、ネット民の反応は概ね「え?紛らわしくないし?何言ってるの?」という反応です。

auのプランは、

4G/5G 20GBまで月額2,480円、通話料金は別途

というもので、料金体型自体はこれ以上ないほど単純です。

先行したドコモのahamoは、5分以内の通話無料というのがついて2,980円でしたので、5分以内の通話無料がないけれど、auは500円安い、と、まあこういうわけです。(実際、auは5分以内の通話無料オプションを500円で用意していますので、それをつけると同額です)

さて、ちょっと話題をかえさせていただいて…

プロバイダー契約に無料でついてくるのが当たり前だったメールアドレスを、2000年に当社はメールアドレスをオプション(有料)にしました。

今でこそ、メールアドレスはGメールを使う人が多くなりましたが、当時はまだGメールも開始されておらず(Gメール開始は2004/4/1)、プロバイダーがメールアドレスを発行するのが当たり前でした。

しかしながら、当社のユーザーは昔も今も先進的な人が多く、独自ドメインのメールアドレスを持っている人もすでにその当時で多かったのです。そもそも、プロバイダーはインターネットへの接続を業務として行っているわけで、メールは別業者がやるべき、というのが私の考えでした。パソコンメーカーはパソコンを作るのが業務で、アプリケーションを作るのはパソコンメーカーではない、というのと同じです。しかしながら、パソコンが普及する最初期においては、パソコンメーカーがパソコンだけ出荷しても、何も動くアプリがなければ、ただの箱になりますから、アプリも作らざるを得ません。パソコンをファミコンと置き換えてもらってもいいかも知れません。同様に、インターネット普及の最初は、プロバイダーがメールアドレス発行もしかたないことで、当社も最初はやっていたわけです。

その後も、当社は「余計なサービスを減らし、極力本業のサービスに小さい会社の全社の力を集中させることで、顧客満足度をあげる」という方針をとっています。

そんなわけで、auの新プランは当社の方針と似ているところがあり、親近感を持っていました。

そこに、総務大臣の発言があったわけです。

発言の詳細は、こちらのブログが詳しいのでそちらをご覧いただくとして、なにやらネット民と大臣との主張がかみあってない感があるのですが、オタクとおじさん世代を結ぶインターリンク(架け橋)として、私がここで解説させていただきますと、

「スマホは電話」世代 スマホはスマートフォンだから、賢い電話でしょ。電話なんだから、かけないプランなんてあり得ない。それに、政治家は電話好き。小渕元首相は、よく電話をかけてブッチホンと呼ばれたくらい。ブッチホンは1999年の新語・流行語大賞
「スマホはスマホ」世代 スマホはテレビだったりパソコンだったり通信デバイスだったり。電話として使うことは滅多にない。通話をするにしてもLINE通話とかを使う。

という世代間ギャップなのかなと思います。