最近知って驚いた、自動車に関する二つのこと〜電気自動車のエネルギー変換効率とスペアタイヤ

まず一つめ、電気自動車の化石燃料からのエネルギー変換効率、わかりやすく言うと、電気を作るのに火力発電とかも使うので、電気自動車って本当にエコなのか?という疑問です。

私が中学生の頃、学校では、冬はだるまストーブを使っていました。家では石油ストーブでした。

中学校の理科で、エネルギーは形を変えると少なくなる、石炭を燃やすことで得られるエネルギーで、電気を作る場合、電気のエネルギー量は石炭を燃やすエネルギーより少なくなる、と教わりました。

その時に、例としてあげられたのが、

「電気ストーブの電気代は、石油ストーブの石油代より高いことからもわかる」、ということで、ものすごく納得したのでした。

実際、今でも石油ストーブ1時間約17円、電気ストーブ1時間約27円ということで、電気の方が高い(=化石燃料消費量が多い)ように思えます。(*1)

しかし、ネットで調べてみると、圧倒的に電気自動車の方が化石燃料の消費が少ないことがわかりました

なぜか?

考えたらすぐにわかることなのですが、火力発電所の効率が非常に良いのです。また、電気になってからは、モーターを回す効率も高い。

それに対して、ガソリンエンジンは、余分な熱が多く出てしまいます。ここの効率が低すぎるわけです。

送電線での損失や蓄電での損失を考慮しても、電気自動車の方がはるかにエコだということなのでした。

私は自分の無知を恥じるとともに、何人かの社員に聞いてみました。すると、私が聞いた理系の社員はみな、私同様、電気自動車の方がエネルギー変換が多いので化石燃料を多く使用する、と勘違いをしていたのでした。

二つめは、最近のクルマにはスペアタイヤがついていない、ということを知って驚きました。

昨年、私が買ったSUBARUのLEVORGですが、なんと、先週、パンクしてしまいました。ロードサービスを呼んだのですが、念のためスペアタイヤがあったはずと思って、トランクをあけたら、そこはカラでした。

最近は、スペアタイヤは積まないのが普通、ということを知らなかったのです。

理由は、使われないスペアタイヤが、そのまま廃棄される率がとても高く地球環境にやさしくないこと、スペアタイヤを積まないと、その分燃費が良くなるから、ということで、言われてみると納得ですね。


時代とともに常識というのは変わっていくし、学生時代に得た知識は普段はとても役に立つけれど、たまに新しい知識の習得の邪魔になる場合もある、と感じた次第です。

そして、次にクルマを買うときは電気自動車にしようと思います。実はもうすでに注文しているのですが、納期が来年になるということです。

(*1)電気代の算定が難しく一概には言えませんが、暖房代ではエアコンが一番安いようです。暖房においては、石油、石炭が熱エネルギーのまま利用できるので、効率としては良いのだと考えられます。