
(上記は2020/1/7から2/29のJAL時刻表の一部)
昔は空港に行くと、JALやANAの印刷された小さな時刻表の冊子が置いてあり、無料で持ち帰ることができました。
それらが空港からなくなり、インターネットからダウンロードできる形式になって、さらにそのダウンロードできるものもなくなっている、ということに、みなさんお気づきでしょうか?
実は、この
「時刻表がなくなる」のは、世界的な傾向です。
ゴールデンウィークにどこに行こう?
飛行機なら直行便で行けるところがいい
と考えた時、こういった時刻表があれば、パラパラとページをめくりながら、私でしたら羽田発着でどういう便が何時にあるかを見つけて、
「山口宇部に行ってみようかな?」
というようなことを考えたわけです。
そういうことが、時刻表がなくなってできなくなりました。
なぜなくなったのか?
これは想像の域を出ませんが、印刷物の時刻表をなくした理由の一つは、まず経費削減でしょう。
インターネットで経路案内が当たり前に使われるようになると、「そもそもPDFの時刻表すら必要ないのではないか。インターネットの経路案内と同様に、出発空港と到着空港と日付を入力してもらって、便名を表示すればいい」という考え方になったのではないかと想像します。
こうした検索であれば、航空会社にすでに存在する運行情報を検索するプログラムを書いておけば済みます。
もしPDFを制作するとなると、運行情報をPDFにする際に人手が必要になり、人が作業すれば必ずミスは起きます。そのミスをチェックする必要も生じます。1万行に1回しかミスがないとしても、多重チェックをしてミスを限りなくゼロに近づけることはできても、完全にゼロにはなりません。
こうした事情から、そもそも経路検索で事足りる、という判断になったのではないでしょうか。
受動的行動から能動的行動へ、そしてまた受動的行動へ
マスメディアというものは、メディア側が内容を決定し、それを多くの人に均一に流すものでした。テレビはまさに受動的なメディアでした。この時代をTV時代と呼ぶことにします。
インターネットの普及で、「自分が何を探したいか」を検索する必要が出てきました。能動的行動になったのです。この時代をインターネット検索時代と呼ぶことにします。
2026年現在、AIが進化してきて、AIがいろいろと教えてくれるようになりました。たとえば、山口宇部空港から観光ルートを計画する時を考えてみましょう。
TV時代なら、TV番組が取り上げた場所を周ることを考え、
インターネット検索時代なら、「山口宇部空港 観光」などのワードで自ら調べてルートを考え、
現在(AI時代と呼ぶことにします)は、「山口宇部空港からの観光ルートを作って」とAIに依頼する。
というふうに変化してきました。
受動的 → 能動的 → 受動的
となっていると思えませんか?
旅行の楽しみって、何でしょう?
旅行を計画しているときが一番楽しかったりしませんか?
ぜひ、各航空会社の時刻表や路線図、復刻してほしいと思います。
各社が復刻しなくても、AIが作ってくれるかもしれませんが(笑)
なお、路線図も最近ではなくなっています。下記はJALの2014年の路線図です。
ここで紹介した、過去の時刻表、路線図ともに、古いデータがたまたまWebサーバ上に残っていたようです。いつか消去されてしまうかもしれません。
