ICANNの新gTLD登録システムが4月11日にダウンしました。
これは、それを皮肉った動画です。
新gTLDの申請をしようとしてたヒトラーが、ICANNのシステム
ダウンに怒りまくる、という話です。
ICANNコミュニティで密かに人気となっていますので、かいつまんで解説します。
(前提)ベルリンのドメインである .berlinは、今回の新gTLDが始まる数年前から申請をしようと努力していました。.berlinの人たちは、さぞ怒ってるだろうなあ、ということは、ICANNコミュニティでは常識となっています。
「総統、ICANNのTASシステムがダウンしました」
「復旧がいつになるか、わかりません」
「今日はエイプリールフールじゃないんだぞ」
「TASによる受付は4月12日までだったはずだ」
「私は5月1日に、べガスにスイートルームを予約していたんだ!」
(解説)5月1日に、ICANNが申請文字列を公表する予定でした。その時に、申請者でパーティをしようという話がありました。
「お金は返ってこない」
「いったい誰がこんなシステムを作ったんだ!」
「総統がICANNを罵るより前から」
「ICANNは、システムを直そうとしています」
「ICANNのスタッフなんて、鉛筆の削り方さえ知らないんだ」
このあと、鉛筆を削らず、消しゴムを削るんだ、と罵倒します。
「やつらは自分のことをエキスパートと呼ぶが、
やっていることは、世界中で無駄な会議を開いているだけだ」
(解説)ICANNコミュニティ関係者はここで苦笑するはず。私もしました。実際、会議が多すぎます。
「このTASシステムのような、ゴミの山を作ってる」
「泣かないで。私たちにはまだ、ベリサイン社の株があるわ」
(解説)ベリサイン社は.com等を扱うドメイン業界の雄。しばしばねたみの対象とされます。
「(gTLDスケジュールが遅れている中)Centralnic社は、にせTLDを売っている」
(解説)Centralnic社が、サブドメインである jpn.comのようなものを、あたかも普通のドメインであるかのように売っていることを皮肉っています。
「TASのアップデートページをチェックしておけ」
寂しくうなだれるヒトラー総統でした。
この他にも、オバマ大統領のシークレットサービスがカルタヘナで売春婦を呼んだことを茶化していたり、なかなかの力作です。
きっと、申請作業をしていた人が、システムダウンで暇になって作ったものと思われます。
そして、総統の怒りが通じたのか、ICANNは5月22日からシステム再開することを正式発表しました。
いまごろ、ICANNスタッフは、鉛筆の削り方を練習しているのでしょうか??