ジャパンエキスポで展示したロボットですが、メカ部分はキングカイザーで有名な丸直樹氏に設計、製作をお願いしました。
丸氏にとっても、はじめての女性型ロボット製作ということで、細身にした関係でいろいろと苦労をされたようです。
肩幅の狭さ、足の長さが、戦闘用ロボットとは、かなり違います。
これに外装をつけ、服を着せます。
この作業をしたのが、6月29日。ジャパンエキスポまであと5日。
翌30日、私はこのロボットを持って、パリへ向かいました。
パリの空港近くのホテルにて、このような形で作業をしました。
(空港第1ターミナル駅の隣の駅が、ジャパンエキスポ会場の最寄り駅です)
ちょうど運良く、ひもを回せるところがあって、頭の上の金具に結びつけて吊るしています。
かなりのスピードで作業をして、なんとか自立して動くところまで持ち込めました。
動きについては、CG映画や、ゲームで使われる手法、モーションキャプチャーを採用しました。
モーションキャプチャーとは、モデルとなる人間が動いたとおりに、CGキャラクターやゲームキャラクターを動かす、という方法です。
モーションキャプチャーなら、すごくダンスのうまい人が踊った通りに、ロボットが踊れる、ということになります。
実際には、関節の位置や動くスピードに制限があり、そのまま、というわけにはいきませんが。
丸氏もWebで指摘してくれていますが、この方法はロボットの制御としては珍しく、もしかしたら世界初かも知れません。
これからの改良項目として、ソフトウェア、モーションデータ、外装の製作などがあり、人材募集も必要かも知れません。
約一週間、ホテル内に缶詰になって作業をして、スタートアップの会社をやっているような感覚で、とても楽しかったです。