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ケインズ(1930)の予言 「孫の世代,100年後は週15時間労働,余暇をどう過ごすかが課題」

ケインズ、と言えば、現代経済学の父。とは言え、100年前の人なので、理論も言説も過去のものなんだろう、と経済学に詳しくない理系の私は思っていました。

それが、ひょんなことから、ケインズが100年後を予測していて、それがAIによって仕事がなくなる、ポストワークの時代を予言したかのようなものだ、ということを知りました。

要点として私がまとめると、

・大きい戦争や人口の極度な増加がなければ、100年後(2030)までに経済問題は解決もしくは解決が視野に入る

・仕事は共有され、週15時間労働に

・自由な時間をうまく使えない人々が出てくるが、手段より目的、美徳を持って生きることが尊敬されるようになる

ということになります。

では、

ケインズの文章(日本語訳)の中から印象に残ったものを転載します。特に印象に残った部分は太字にしました。

私が導く結論は、大きな戦争や人口の極度の増加がないとすれば、経済問題 は百年以内に解決するか、少な くとも解決が視野に入ってくる、というものだ。これはつまり、経済問題は—将来を見通せば—人類の永遠の問題ではないということだ。

経済的必要性という拍車がないと、料理も掃除も裁縫も十分おもしろいとは思えないのに、それ以上面白いものをまるで見つけられないのだ。

日々のパンのために苦労する者は、余暇を甘きものとして渇望する—実際にそれを手にするまでは。

老掃除婦が自らのために書いた伝統的な墓碑銘がある。

友よ、悼まないで、決してあたしのために泣かないで
というのもあたしはこれから永遠にひたすら何もしないのだから

それが彼女の天国だった。余暇を心待ちにする他の人々同様、彼女も聴いているだけで時間を過ごせたらどんなにいいだろうと思っている—というのもその詩の中にはもう一つこんな対句があるからだ。

天国は詩篇や甘い音楽で充ち満ちている
でもあたしは歌う側には一切まわらない

だが、人生が耐えられるものとなるのは、その歌う側にまわる人々だけなのだ—そして歌える人はいかに少 ないことか! つまり創造以来初めて、人類は己の本物の、永続的な問題に直面する—目先の経済的懸念からの自由をどう使うか、科学と複利計算が勝ち取ってくれた余暇を、賢明にまっとうで立派に生きるためにどう埋めるか。

私たちは再び手段より目的を重視す るようになり、便利なものより善良なものを好むようになる。今の時間、今日という日を美徳を持って立派に 活用する方法を教えてくれる人々を尊ぶようになる。物事の直接の楽しみを見いだせる素晴らしい人々、働きもつむぎもしない、野の百合のような人々が尊敬されるのだ。

原文(英語)
イエール大学の講義資料として公開されています。
URL: http://www.econ.yale.edu/smith/econ116a/keynes1.pdf
“Economic Possibilities for our Grandchildren” (1930)

日本語訳
評論家・翻訳家の山形浩生氏による翻訳が「プロジェクト杉田玄白」で公開されています。
URL: https://genpaku.org/keynes/misc/keynesfuture.pdf
山形浩生 訳『孫たちの経済的可能性』

ChatGPTのブラウザ Atlasを使ってアマゾンでマヨネーズを買おうとしたら17分かかって、AIの最終勝者はAppleだと感じた話

ChatGPTのAIを毎日使っています。

先月末に、ChatGPT Atlasというブラウザがリリースされた、ということで、早速使っています。

今日は、「エージェントモード」(人の代わりにいろいろ作業してくれて、買い物や旅行の予約までするもの)を試した結果を公開します。

ミッションは、

BestFoodsのマヨネーズをアマゾンで探して、カートに入れてもらう

というものです。

まずは、ChatGPT Atlasのアプリをインストールします。

そして、エージェントモードをクリックして、「BestFoodsのマヨネーズの小さいサイズをアマゾンのカートに入れて」と依頼します。

すると、、、

 

こんな風にアマゾンの画面をAIが開いてBestFoodsのマヨネーズを探します。自動で動いている間は、画面がキラキラして、画面中央に「開始しています…」と表示されました。

小さいサイズが見つからないようです。いろいろ検索語を変えて試している様ですが、結局見つかりませんでした。

その後、860gのものをカートに入れようとしますが、「カートに入れる」ボタンが見つかりません。ログインをしてください、と言われました。

そこで、ログインをして、「ログインしたよ」と入力。

カートに入れるボタンを探します。

カートに入れるボタンがなかなか見つかりません。

やっとカートに入れるボタンが見つかって、ミッションコンプリートです。

ここまでやるのに、17分もかかってしまいました。

(8分で完了しました、と出ていますが、私がアマゾンにログインしてから8分のようで、最初の指示からは17分かかっています)

でもそのうちすぐに、改良されるだろうと思います。

さて、、、

なぜOpenAI社はブラウザを作ったのでしょうか?

答えは簡単、

AIは今の所、答えを出すだけなので、今後は、それ以上のことをさせるには、まずは、ブラウザが必要だから

です。

AIがブラウザやパスワードにアクセスできれば、旅行の予約もできるようになります。

AIがスマホも使えれば、自動応答してくれますし、スマホのマイクにアクセスできれば、自動翻訳も可能です。

最終的に、

パソコン(ブラウザ)

パスワード

スマホ

OS

その他のアクセサリ(AirPodsなど)

などなど、すべてにAIがアクセスできれば、AIがそれこそ優秀な秘書のように、人の代わりにいろいろとやってくれます。

たとえば、「今から日帰りで京都の紅葉を見に行きたい。」とAIに指示したら、

東京駅までのタクシーをアプリで呼んで、

東京駅から京都までの新幹線を予約してくれて、

京都からの観光タクシーも帰りの新幹線に間に合うように予約、

というように、全部やってくれるようになります。

ということで、私が考えるAIの最終勝者は「Apple」です。

パソコン、パスワード、ブラウザ、スマホ、OS、周辺機器

すべて純正品で持っているのは、Appleだけなのです。

現在、AppleのAIは一番出遅れてる感がありますが、最終勝者はAppleというふうに思います。

ただ、これは私の感想であって投資判断を促すものではありませんので、Apple社の株を買うとか買わないの判断はご自身でなさってください。

AeroBandデジタルギターを買いました

たまにインコと一緒に旅行をするのですが、宿探しが大変です。

犬猫OKの宿は簡単に見つかるのですが、鳥(小動物)OKというのはなかなかありません。

バンガローのような一棟貸しのところに、インコと旅行した時のことです。部屋にフォークギターがありました。チューニングもちゃんとされていて、何十年かぶりに弾いてみたら、なんと、コードが押さえられないんです。弦が痛くて。初めてギターを買って弾きはじめのころは、痛かったなぁと思い出しました。

満足にコードも押さえられず、ちょっとがっかりしていたら、デジタルギターとかスマートギターと呼ばれるものがあって、弦がないものがあることに気づいたのです。

そして購入したのが、コチラ。

AeroBand デジタルギター

というものです。

YAMAHA好きの私としては、YAMAHAにしたかったのですが、YAMAHAのものは、弦がついているのと、スピーカーがないため、音を出せず、ヘッドホンで聞くか、アンプに繋ぐ必要がありました。

こちらのAeroBandは、

・弦はなく、フレットに触れると押さえたことになる
・弦がないことから、チューニング不要
・スピーカー内蔵で単体で音が出せる
・カポタスト機能がある
・クラシックギター、エレキギター、ピアノなど9種類の音がプリセット

という特長があります。

弦がない、というのは左手で押さえるフレット部分にはない、という意味で、一部には弦があります。

右手で弾くところは弦があるんです。そして、上の写真で指し示すところから弦がないことがおわかりいただけるでしょうか?

音色は、上の写真の赤丸部分をタッチして、9種類から選べます。

ちょっとわかりにくいですが、フレットを押さえると、その部分のLEDが光って、どこを押さえているかわかるようになっています。初心者用のガイドにもなるようです。(使ってなくてわかりません)

こちらの動画を見て、購入を決めました。

電源ボタンを押すだけで、チューニングもアンプにつなぐことも、なんの準備もなく音を出せるので、気分転換にはとてもいいです。

JAIPAの集い 奈良

久しぶりに JAIPA(一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会)の集いに参加してきました。

今回の開催地は 奈良。そして節目となる 第60回 の大会でした。


🦌 会場の前には鹿が!

会場のすぐ前まで鹿が来ていて、奈良らしさ満点。
地元紹介のスライドにも鹿が登場していて、なんとも和やかな雰囲気でスタートしました。


💬 現地参加してわかったこと

これまで当社の社員に参加してもらい、レポートを書いてもらっていましたが、
やはり現地に行って初めてわかることも多いですね。

まず感じたのは、
参加者が非常に多く、セッションの数がとにかく多いこと。
お昼休み以外にほとんど休憩がなく、「3時のおやつ休憩」くらいしかないというハードスケジュールでした。


☕ ICANNとの対比にびっくり

普段、ICANNなどの国際会議では
モーニングコーヒー → 10時のコーヒーブレイク → ランチ → 午後のブレイク…
といったリズムに慣れているので、今回は少し驚きました。


🌊 海底ケーブルの話が印象的

特に興味深かったのが「海底ケーブル」に関するセッション。
ただし機密事項が多く、撮影禁止だったのが残念。


🏢 JAIPA新入会員紹介:X Server社

新入会員紹介のコーナーでは、21Company社、X server社さんが自社サービスを紹介されていました。
写真はレンタルサーバー契約数日本一の X Server社 さんが登壇され、自社サービスを紹介されているところです。

2日目の朝のセッションということで、
会場はやや落ち着いた雰囲気。
前夜の懇親会がかなり盛り上がったようです。


🤝 業界としてのつながりを再確認

インターネット業界では、顧客獲得という点で競合関係になることもありますが、
インターネットで社会をより良くする」という志は同じ。
競いながらも協力しあう――そうした業界団体の存在意義を、
改めて感じたJAIPAの集いでした。

藤本壮介の建築:原初・未来・森展〜万博大屋根リング設計者

先日、東京六本木ヒルズ森美術館で開催されている、

藤本壮介の建築:原初・未来・森展

に行ってきました。

入館すると、まず目に入るのが、こちら。

これまで藤本壮介さんが設計された建築の模型が並んでいます。

上は、UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店。

こちらはセルビアの首都ベオグラードのベトン・ハラ・ウォーター フロント・センター。万博の大屋根リングもそうですが、円環が印象的に使われています。

こちらが大屋根リングの模型。

そしてこちらは、何十枚もありましたが、大屋根リングに関するメモのようなもの。

「1つであり同時にたくさんである。

多であり同時に1つである。」

と赤字で大きく書かれていますね。

メモやスケッチに使っていると思われる、黄色い表紙のPainter Book。muse社のもので、こちらが同等品と思われます。型番がちょっと違っていたり、表紙に書かれている文字も若干違います。後継品でしょうか。990円のスケッチブックを買って、建築家気取りもいいかもしれないと思いました。

カブアンド総会 VIP席…

ZOZO創業者の前澤さんがはじめた、国民総株主を目指す「カブアンド」。

この、「国民総株主を目指す」という前澤さんの考え方、
実は松下幸之助さんが1967年に「一億総株主」という論文で、すでに発表されているのです。

前澤さんご自身も「知らなかった」とX(旧Twitter)でつぶやいていました。


投資というと、どうしても賭け事やギャンブルのように思われる方も多いものです。
たとえばレバレッジを使ったデイトレードなどは、確かにそうした側面があるかもしれません。

しかし、ある会社に投資(出資)するということは、
「その会社の商品やサービスが好きで応援する」という意味合いももちろんあります。
そして、その会社が成長すれば、配当や株価上昇というリターンが得られるわけです。


私の知り合いの大学教授が、こんな話をしていました。
「卒業生が就職した会社の株を買うようになってから、利益が出るようになった」と。

この例は、「儲けたい」というよりも、「卒業生の会社を応援したい」という気持ちで投資したら、
結果的に利益も出たというエピソードです。

逆に、「それ以前は儲かってなかったんですか?」と聞きたくなりましたが、
そこは遠慮しておきました(笑)。


さて、その「カブアンド」が総会をKアリーナ横浜で開催するとのことで、ご案内をいただきました。

  • 一般席:2,000円

  • VIP席:100,000円

VIP席には、下記のような特典が用意されているそうです。  


むむ、これはVIP席を申し込もう!
ということで、さっそく申し込みました。

10月28日の予定をあけて、楽しみにしていたのですが――

昨日、届いたメールにはこう書かれていました。

抽選の結果、落選……。

残念です。

シリコンバレーインターンシップ同窓会2025

当社では、2011年から2022年までのあいだ、シリコンバレーに1か月滞在する開発合宿型インターンシップ「シリコンバレーインターンシップ」を実施していました。

ただ開発に取り組むだけではなく、Googleをはじめとした企業を訪問し、実際に現地で働いている方々と交流する体験もしてもらっていました。(コロナ禍の時期は訪問が叶わない年もありましたが。)

このプログラム終了後も、毎年欠かさず同窓会を開いています。私にとっては年に一度の、とても楽しみなイベントになっています。

かつて参加したインターン生たちも、今では30歳を超える人が多く、それぞれ企業やスタートアップ、さらには官公庁で活躍している姿を報告してくれるのを聞くのは、本当に嬉しく、誇らしい時間です。

昨年は虎ノ門ヒルズのラウンジを貸し切り、回転寿司を呼んで楽しみました。今年は趣向を変えて、六本木ヒルズクラブのラウンジで立食形式のパーティプランとしました。さらに今年は特別ゲストとして、オープンソースの世界でも幅広く活動されている駿河台大学教授の八田真行さんと、femto General Partnerでスタートアップ支援の第一人者である磯崎哲也さんをお招きしました。お二人からのお話も加わり、会はより一層にぎやかで刺激的な場となりました。

料理も雰囲気も素晴らしく、昨年に負けず劣らず、とても楽しいひとときとなりました。

六本木ヒルズ51階からの眺めは素晴らしいです。

マイブーム〜アカペラグループ リストラーズ

まずはこの動画をご覧ください。

東工大出身と言われている

 

どの曲もとても面白い!

普通のおじさんな感じもいいですね!

会社の周年行事にお呼びしたり、当社の社歌をアレンジして歌ってもらうなどしたいところではありますが、多分、みなさん本業はちゃんとした会社員のようですので、難しいんだろうなぁと思います。

これからも素敵な動画を期待しています。

無人タクシー Waymo の試験走行車発見!

先日、無人タクシー Waymoにロサンゼルスで乗車した体験を書きました。その時に、Waymo が日本で実証実験を開始しているという情報も載せました。

なんと、都内のとある駐車場に、無人タクシー Waymoの試験車両が止まっているのを発見!

ドアには、

「自動走行実証実験中」と書かれています。

ドライバーらしき人も乗車していましたが、右ハンドルか左ハンドルか、確認し損ねました。

イギリス発祥のジャガーですから、右ハンドルでも不思議はありません。(今は、インド タタモーターズ傘下)

動きだしたら追いかけたい気持ちがあったのですが、残念ながら動き出す気配はありませんでした。もしかしたら走行を終えて、データを確認していたのかもしれません。

インターリンクのはじめの一歩〜1995年8月発売INTERNET magazineの広告

インターリンクはインターネット事業を1995年8月に開始し、今年で30周年を迎えました。

最初の広告は、インプレス社発行の『INTERNET magazine』9月号(No.8, 1995/8/27発売) に掲載しました。(上の写真がそうです)

当時は、オンラインサインアップなんてできません。

なぜなら、みなさん、インターネットにつながっていませんから。

受付は電話とFAXで、IDとパスワードの書かれた登録通知書と、接続マニュアルの小冊子をつけて発送していました。発送作業だけでも、結構な作業量がありました。

プロバイダーは中小事業者ばかりで、どの事業者も、 もちろん私たちも、「インターネットが世界を変える」という熱い信念をもって、事業に取り組んでいたことが懐かしく思い出されます。

初心を忘れず、これからも事業に取り組んでまいります。