ICANN公認レジストラは日本に10社あります。
しかし、ICANN会議でお会いする会社は当社以外には、2社しかありません。
なぜでしょうか?
ICANN会議に主体的に参加しようという気持ちがないことのほかに、複雑なレジストラ業務をせず、ICANN公認レジストラという看板だけを利用している会社もあるからなのです。
レジストラだといくつかの特典があります。そのかわり、レジストラとして活動するには、whoisサーバーを自社で運営する必要があり、それはかなり大変なことです。
実は、日本で「ICANN公認レジストラ」を謳う会社のうち、実際にwhoisサーバーを運営して、レジストラ業務を行っている会社は、多くないようです。その会社が持っているドメインをwhoisで調べればわかります。
たとえば、当社は、「il24.net」というドメインを持っています。これをwhoisで調べると下記のように出てきます。
Whois Server Version 2.0
Domain names in the .com and .net domains can now be registered
with many different competing registrars. Go to http://www.internic.net
for detailed information.
Domain Name: IL24.NET
Registrar: INTERLINK CO. LTD.
Whois Server: whois.gonbei.jp
Referral URL: http://www.gonbei.jp
Name Server: DNS1.INTERLINK.OR.JP
Name Server: DNS2.INTERLINK.OR.JP
Status: ok
Updated Date: 18-mar-2008
Creation Date: 22-feb-2000
Expiration Date: 22-feb-2010
>>> Last update of whois database: Mon, 09 Mar 2009 01:08:23 EST <<<
(後略)
赤字の部分、Registrar:という欄にレジストラの社名が入ります。ちゃんとインターリンクになっています。良かった(笑)(ここではわかりやすく赤字にしましたが、実際には黒字です。)
この欄が、たとえば、ENOM, INC.とかTUCOWS INC.になっている会社は、実際にはレジストラ業務をしておらず、米国のレジストラーであるENOM社や、カナダのレジストラーであるTucows社から仕入れていて、ICANN公認レジストラーという看板だけを利用しているということです。
また、Registrar欄に、その会社の名前があっても、contact欄がないなど、表示が乱れているものは、whoisサーバーをきちんと運営していないものと思われます。実際には、レジストリに必要情報を手作業で登録すれば、ドメイン自体は使えるのです。