今日はドット日本(.日本)がインターネットにどのようなインパクトを
与えるのか、考えてみたいと思います。
1)日本語JPのおさらい
2)日本語JPとの違いはあるか?
3)新たなマーケットを創出するか?
について、順を追って考えてみます。
1)日本語JPのおさらい
日本語JPは13万件の登録があり、アルファベットJPの61万件に対して
約1/5しかありません。(JPRS ドメイン名の統計情報)
最も多かった時期は2008年5月で、当時は14万件ありました。
JPドメイン全体は増加しているのに、日本語JPは若干減少という感じです。
そしてもっと重要な点は、「日本語JPは使われていない」ということです。
日本語.JPのウェブページをあげろ、って言われていくつあげられますか?
あんまりないですよね?
日本語.JPは、商標保護の観点から消極的に取っている場合が多いのです。
(例)フジテレビの場合
フジテレビは、「フジテレビ.jp」を持っていますが、
http://フジテレビ.jp/ にアクセスすると
http://www.fujitv.co.jp/ が表示されます。
フジテレビ.jpをfujitv.co.jpにドメイン転送してるわけです。
フジテレビ.jpを使いたいから取ったというより、
誰かにフジテレビ.jpを取られてしまっては困るので、仕方なく取った、
取ったからと言って、新たにウェブページを作るのではなく、
正規のページである fujitv.co.jpにドメイン転送した、という感じでしょうか。
憶測はさておき、「日本語JPがなくても困らない」状況で
あることだけは確かです。
2)日本語JPとの違いはあるか?
では、ドット日本は日本語JPと同じ道を辿るのでしょうか?
私は、80%は同じ道を辿るが、大化けする可能性も20%と思っています。
日本人はウェブを見るのに、必ず検索エンジンを使うのはなぜだ?と
ICANN会議などで外国人から不思議がられます。
私は以下のように考えています。
横山商店が.jpでウェブを作る場合、アルファベットだと
yokoyama-shouten.jp, yokoyama_shouten.jp, yokoyamashouten.jp,
yokoyama-syouten.jp, yokoyama_syouten.jp, yokoyama-market.jp
など何通りも考えられます。
アドレスバーに直接URLを入れても、何度も間違う可能性があります。
そこでどうするか、というと、検索窓に「横山商店」と入れるのです。
そして出てきた検索結果から、どれかをクリックするという、
外国人から見たら、かなり面倒な作業をしています。
「横山商店。日本」(※)とアドレスバーに入れれば、直接行けるように
なれば、検索するより1ステップ早く辿りつけます。
多くのユーザーが、欧米と同様、直接アドレスバーにURLを入力
するようになると、ドット日本が大化けする可能性があると思います。
※。は自動的に.に変換されます。実は、横山商店。jp(全部全角)でも
いいのですが、自動変換されることを知らない人が多いのと、日本人は
几帳面で全角jpが気持ち悪くて使われないのかも。
3)新たなマーケットを創出するか?
ドット日本が大化けしない場合は、企業を中心に商標保護の観点から
ドメインが取得され、10万件程度の登録数になると予想されます。
ドット日本が大化けする場合には、またいくつかシナリオが考えられ、
①既存ウェブの代替として使われる。
フジテレビ。日本 が正規のページとなり、
フジテレビ.jp、fujitv.co.jp から転送されるようになる。
②ドット日本だけのページが製作されるようになる。
上記のような代替ページとしてではなく、人気のあるドット日本だけの
ウェブが製作されるようになるかも知れません。
「イブニング娘。日本」など。
そのときは、
ドットコムブームではなく、マル日本ブームと呼ばれることでしょう!
[E:despair]こんにちは 興味深かったです。マル日本ブーム 来たら嬉しいです!僕は信じてますが・・ ちなみに 【http://おしぼり.jp】と URLに記載したら エラーになりました。(T_T) マル日本が広まれば このような事もなくなるでしょうね。
おしぼりドット日本さま
ブラウザーによると思うのですが、私の環境では、使えました。ChromeとFirefoxです。