新トップレベルドメインは企業でも登録することが可能です。
たとえば、グーグルが.googleを取ることが可能です。
今回は、グーグルが新トップレベルドメインを取得するとして、どういうことが起こるかを考えてみます。
なお、筆者はグーグル社の方と新ドメインについて話したことはなく、ここに書くことはすべて、私の想像です。
(1)グーグルが取るドメインはなんだろう?
(2)ウェブのアドレスはどうなるか?
(3)ユーザーも使えるようになるか?
(1)グーグルが取るドメインはなんだろう?
まず考えられるのは「.google」ですね。
ただし、これはちょっと長い。
Nasdaq株式市場でのグーグルの略称は「GOOG」なので「.goog」もありそう。
音を連想させる「.ggl」もいいのですが、2文字の「.gg」は、ガーンジー島の国別
ドメインとして既に使われていて、既存ドメインに似すぎていると却下される可能性があります。
となると、「.google」か「.goog」か、ですが、世界制覇を目指すグーグルは、
米国市場関係者にしかなじみのない「.goog」ではなく、「.google」を取得する
のではないかと思います。
(2)ウェブのアドレスはどうなるか?
ではグーグルが「.google」を取ったとして、ウェブアドレスはどうなるでしょう?
http://www.google.co.jp/ の現在のアドレスはどうなるでしょう?
http://www.google/
http://web.google/
見慣れていないからか、なにか変な感じですね。
グーグルのような多国籍企業は次のように国名を入れるかも知れません。
http://jp.google/ 日本
http://cn.google/ 中国
cn.googleとwww.google.cn(中国版)と比べると、wwwがないのと
語順が違うだけであまり変わり映えしません。
メーカーだと、製品名.会社名となりそうです。
インドのタタ自動車が「.tata」をとったすると、
世界最安量産車ナノ(nano)のページを
http://nano.tata/
とすることができ、これはユーザーにもとてもわかりやすそうです。
(3)ユーザーも使えるようになるか?
では、企業が取ったトップレベルドメインをユーザーにも使わせてくれるかを
考えてみます。
たとえば、なんでも無料にしてしまうグーグルが、ドメインも無料にする、という
ことがありそうです。しかし、ありそうな話だけど、ないかな、と思っています。
yokoyama.googleを私が取って、Google Appsで
ホームページ http://www.yokoyama.google/
メール mail@yokoyama.google
のように使えるようになります。
あるいは、タタ自動車が「users.tata」というドメインをユーザーに開放して、
yokoyama@users.tata
といったメールアドレスをユーザーに配布し、囲い込みをはかることもありそうです。
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