大連IT企業視察ツアー

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7/19〜21の3日間、JCSSA主催大連IT企業視察ツアーに参加しました。
北京、上海には何度も行っていますが、大連は初めてです。
今回は、Infodeliver社、Neusoft社、Yidatec社、そして、みずほ銀行大連支店の訪問でした。
前3社は、主にBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)の会社です。
日本企業のカスタマーセンター、データ入力、システム開発、総務部門の仕事などをしています。
たとえば、手書き資料をデータ入力する部門では、日本人でさえ判別し難い手書きの文字をデータ投入する速度、正確性など、驚きました。
そして、総務部門の仕事、有給休暇の管理や、給与支払いなどもやっていました。
システム開発もやっています。
え???そうなると日本に残る仕事は???営業くらいでしょうか?
中国は今、発展している最中です。仕事はいくらでもあります。
仕事のない日本から、安いからと中国に仕事を出して、日本で働く人が減る。
工場も中国に、総務も中国に、ほとんど日本に何も残らない。
そして、その会社は、支出が減って利益が増える。日本人社員はもちろん減る。
それでいいのか?うーん、と考えてしまいました。
最後にみずほ銀行大連支店長から、さまざまなデータを教えていただきました。
現状、中国では人件費が毎年15%くらいあがっているそうです。
となると、5年で人件費は倍になります。(1.15の5乗が2.01)
安いからと中国に出している会社は、すぐに行き詰まりそうです。
上の写真は、満鉄が経営していたヤマトホテル。現在も営業しています。
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そして、重要文化財に指定されています。
大連では、オタク以外に親日を感じることができました。
現在の大連のインフラを作ったのは日本人、という言葉を大連の若い人から聞いたときには、驚きました。
日清戦争、日露戦争について、もっと知識を持たなければと感じました。