最近日本にも入ってきた、UberとAirbnb、どちらもサンフランシスコに本社を構える、いま一番元気のいいIT系の会社です。
シリコンバレーの中心地がサンフランシスコの南の地域、クパチーノ市やサンノゼ市から、サンフランシスコになってきています。
まず、Uber、Airbnb、簡単にどんなサービスかを説明します。
Uber・・・タクシーの配車アプリです。日本にもタクシーアプリはありますが、タクシー会社がやっているアプリがほとんどです。Uberは仲介だけに徹しています。世界中で展開しています。特長としては、一般タクシー、SUVなどのタイプが選択できる、料金は登録したカードで精算できる、迎えに来る運転手の顔写真、車のナンバーが事前にわかる、運転手を乗車後に評価できるので、全体に質がよい、などです。
超快適!話題の配車サービスUBER【ウーバー】を六本木で使ってみた。
Airbnb・・・自宅の空き部屋や、空き家を貸す人と、借りたい人を結びつけるサービス。ホテルと比べると、かなり安く宿泊できるので、若者に人気。こちらも世界中でサービスを展開しています。
自宅の部屋を旅行者に貸し出すAirbnbが大人気 日本でもブレークした理由は?
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この2つが成功した理由を考えると、共通点があります。
それは、成功の方程式と呼んでもいいかも知れません。
UberとAirbnbに見る成功の方程式・・・それは、
- 法規制
- 仲介
- 顔出し
です。
ひとつずつ解説します。
・法規制業種に関わるものを個人というキーワードでクリアしている
(クロネコヤマトが規制と戦ったのは有名な話ですが、iTunesの著作権の取り扱いもそうですが、法規制を個人というキーワードでクリアしています。個人利用、個人間の取引ということで法規制がかかりません。Uberはユーザー個人が”勝手に”、電話でタクシーを呼ぶかわりに利用しているだけ、であって、タクシー業界の規制にかかりません。Airbnbはホスト個人が空き室を貸しているだけで、旅館業法にはかかりません。)
・仲介である
(インターネットの本質は、良い意味で「出会い」である。Facebookもそう。)
・顔出し、顔の見えるサービス
(Uberは運転手の顔が、Airbnbはホストの顔がわかります。アメリカでは新聞に弁護士や不動産屋さんなどが顔出しで広告を出すので、当たり前と言えば当たり前かも知れません。Facebookも顔出し、ですね。)
以上です。
昨日、ポールマッカートニーの全公演が中止されるという発表があり、チケットをオークションで高値落札した人はどうなるんだろう?と話題になりました。
10万円のチケットが最高60万円で取引されたそうです。
普通に考えれば、ダフ屋行為じゃないの?と思いますが、実はこれも上記の「法規制業種に関わるものを個人というキーワードでクリアしている」例です。
つまり、
売り手は自分が行くためにチケットを取った
↓
行けなくなったので、定価またはそれ以下でオークションに出品した
↓
買い手側が勝手に高値をつけてしまった
ということで、結果的に高値で売れてしまったが、個人が自分用チケットを、行けなくなったために個人間取引で処分した際の偶発的事象という解釈ができると思います。
顔出しは、まあ必須ではない気もしますが、
「法規制・仲介」
起業するなら、この2つに関わる新サービスがいいんじゃないか?という結論です。