東南アジアで勢力広げる、配車アプリ『grab』と、シェアリングエコノミーから取り残される日本

配車アプリ『Uber』(ウーバー)は、このブログでもなんども取り上げています。

東南アジア諸国では、『Grab』(グラブ)というシンガポールの会社が作った配車アプリと『Uber』が熾烈な戦いを繰り広げ、最終的に2018年3月、『Uber』が買収されて撤退しました。

GrabがUberの東南アジア事業を買収(マイナビニュース)

(このあと、シンガポール政府が買収に待ったをかけたりしましたが、最終的に買収されました)

同様のことは、中国でもありました。『Uber』と『滴滴出行』(ディディ)が熾烈な戦いを繰り広げていたのが、2016年1月に『滴滴出行』が『Uber』を買収しています。(参考:滴滴出行Wikipedia)

意外と、本家『Uber』は各地で負けていますね。

世界では、このように、シェアリングエコノミーのマーケットを巡って、熾烈な戦いが行われていますが、シェアリングエコノミー後進国となっている日本では、まったくもって蚊帳の外です。いつのまにか、世界から取り残されてしまっていることに、私は本当に危機感を持っています。

さて、夏にフィリピンで『Grab』を使う機会があったので、『Uber』との違いなども簡単にまとめてみます。

目的地と乗車位置の指定は、ほとんど違いはありません。

その後、車種による見積もりが出てきます。

GrabShare 相乗りです。同じ方向に行く人を途中で乗せたり、降ろしたりします。その分、安くなっています。同乗者がいることが、かえって安全と思われるのか、私の乗車時に乗ってきたのは、すべて女性でした。

GrabCar これは1台を占有する形です。通常はこちら指定したほうがいいです。

GrabTaxi タクシーを呼びます。タクシーはメーター料金になるので、GrabCarより安い時もあれば、高い時もあります。日本でもこれをやればいい、というのが私の従来からの主張です。タクシー業界と共存できますし、Grab側が譲歩するかわかりませんが、GrabCarを認めず、GrabTaxiのみ認めるという方法もあります。

GrabCar(6 Seater) 6人のり大型車です。

GrabCar+ これはベンツなどの高級車を呼びたい時に使います。

通常は、GrabCarを選ぶと思いますので、GrabCarをタッチすると…

このような形で予約ボタンが出てきます。支払いはクレジットカードを登録することもできますが、現金も可能です。ここはカード登録が必須でカード支払いの『Uber』と大きく異なる点です。

(GrabPayはGrab内のポイントのようなものです。)

クレジットカード普及率の低いアジアでは、現金払いできる点がウケているのかも知れません。

『Uber』と『Grab』は、ライバル同士のはずですが、実は、日本で『Grab』アプリを起動すると…

このエリアでは『Grab』は使えないので『Uber』を使って、というメッセージが出ます。

『Uber』社と『Grab』社の間では、日本は『Uber』のもの、という合意があるかのようです。世界史で習った、19世紀、世界が列強諸国の植民地となっていったことを思い出しました。