IGF(インターネットガバナンスフォーラム)2018が、フランス パリのUNESCOで11月12日より開催されています。
昨年ジュネーブに引き続き2回目の参加をしています。
12日午後には、オープニングセレモニーがあり、そこに、フランスのマクロン大統領が来て、演説をしました。
通常、こういう場でのスピーチは、
インターネットは日々重要性を増している
IGFのみなさんの努力に敬意を表したい。
今後も頑張ってくれ。
くらいで終わるのですが、今回は違いました。
原稿に目を落とすことはあまりなく、マクロン大統領の長時間の演説を、私の独断と偏見でまとめると、
私たちが望むインターネットは、フリー、オープン、セキュアなものである。
残念ながら現状そうなっていない。
世界の国の中には、インターネットを政府がコントロールしている国もある。
自由の名の下に、私たちは自分たちで必要な規制を作っていかなければならない。
IGFは、多くの議論をしているが、成果はあまりない。しっかりしてくれ。
と、IGF参加者、特にIGFの幹部には耳の痛くなる話でした。
マクロン大統領、一切笑いを取ることもなく、かなり熱の入った演説で、私の考えと違う点も多々ありましたが、たしかな見識を持った立派な大統領だと感じました。
マクロン大統領の演説は、各所に上がっていますので、詳細についてはそちらをあたってください。
上記はマクロン大統領の話した内容の要約ではなく、あくまで私の感想です。
それにしても、フランス革命をし、自由の女神をアメリカに送った国の大統領が、自由の名の下に、と発言すると、インパクトすごいですね。
個々のセッションについてこちらで報告しようと思っていましたが、個々のセッションの内容など、どうでもよくなってしまう、破壊力のある演説でした。