WeWorkの惜しい点〜1ヶ月利用してみて

シェアワーキングスペース としてのWeWorkは、利用者にはとても評判がいいことで有名です。写真はWeWorkも入居している銀座シックスです、

WeWorkがとても働きやすいということは、日本でもたくさん紹介されています。

当社も6月から全社員がWeメンバーシップ契約をして、WeWorkの利用をはじめました。

WeWorkの契約は、3種類あります。

1)Weメンバーシップ契約

 当社が利用しているプランです。1ヶ月45ドルで2クレジット付与。2クレジットで世界各地のWeWorkの共用デスクを1日(9:00-18:00)利用できる。追加は2クレジット50ドル。クレジットを利用して会議室利用も可能で、これは各プラン共通。

2)ホットデスク 

 拠点を決めて、共用デスクを利用できる。拠点により月額料金が異なる。月額料金に一定数のクレジットが含まれ、それを用いて会議室の利用や他拠点の利用が可能。

3)プライベートオフィス

 1名〜30名の個室を契約する。拠点と広さで料金が異なる。月額料金に一定数のクレジットが含まれ、それを用いて会議室の利用や他拠点の利用が可能。

 

他の利用者の方々同様、私もとてもいいワーキングスペース だと感じましたが、その種のレポートはたくさんあるので、今回は、「惜しい!」点をいくつか挙げてみます。

 

1)料金がわからない。

 これは日本のWeWorkの特徴のようで、他国ではほとんどないのですが、料金が記載されておらず、「お問い合わせ」になってしまいます。さまざまな拠点を比較検討したいのに、とりあえず問い合わせろという古い不動産業界の商慣習そのままのようです。

下の図で、左は東京で調べたところ、料金はお問い合わせになっています。一方、ワシントン州で調べたところ、料金が記載されています。 

 ちょっと気になったので、全拠点を調べてみました。

たとえば、シリコンバレーのあるサンフランシスコ、中国のシリコンバレーとも言われる中関村のある北京、インドのシリコンバレーと言われるバンガロールなどと東京を比較した表が上です。

 2020年7月1日から5人用のプライベートオフィスを契約するとして検索した時に、料金の表示のあった箇所の数となかった箇所(問い合わせ表示)の数です。調べたのは2020年5月11日でした。

 料金記載がない拠点自体、非常に少ない中で、日本の料金非記載傾向はとても奇異です。こういうことが、日本のガラパゴス化を進めていると私なんかは思ってしまいます。全部を調べた表はこちらです。

 

2)ビルの入館が面倒な拠点がある

 WeWorkの拠点は駅直結だったり、駅にとても近い拠点が多いです。そして新しいビルも多く、セキュリティが厳しいビルも多くあります。名前書くだけでなく、銀座シックスなどは写真付き身分証明書が必要です。

 そのような拠点の場合、ランチにいったん外に出ると、再度カードキー発行が必要だったりします。(ビルによっては入館時に、ランチに出るので2枚発行してくれと言えば、発行してくれるビルもあります)

 WeWorkアイスバーグ(明治神宮前)のように一棟丸ごとWeWorkの場合は、このような面倒はありません。

 ビル入館時の手続きについて案内がないのもちょっと残念です。

 

3)WeWorkアプリ

 デスクを予約した時、9:00-18:00となるべきところ、9:00-22:00という表示になりました。また、ある社員が6月x日にA拠点、6月y日にB拠点を予約したところ、アプリの表示が逆になり、6月x日にB拠点、6月y日にA拠点という表示になりました。問い合わせたところ、数時間後に正常表示に。

 追加料金でなにかを利用した場合、アプリへの反映が翌月1日になるとのことで、ちょっと遅いのもイマイチです。

 

4)スタッフの回答が間違っていることがある

 スタッフは明るく朗らかでフレンドリー、とても感じがいいのですが、説明が間違っていたり、回答が一定しないことがあり、当社も混乱しました。

 Weメンバーシップ契約の場合、Weメンバーカードを発行できる拠点と発行できない拠点があって、それらはどこなのか?ということについて、拠点スタッフ、メール、電話による回答がすべて異なっていて、さらに、実際にカード発行してみると、それらの回答がどれも間違っていて正解がありませんでした。(池袋メトロポリタンWeWorkに行った社員が、メンバーカードは発行できない、と言われ、発行できる場所をメールで知らせてもらったことが発端でしたが、その後、違う社員が行ったら発行できました。)

 Weメンバーシップ契約が少ないからか、各種料金についてスタッフの説明が間違っていたこともありました。

 

5)ハレザ池袋は7月1日オープンのはずが、延期になった

 当社社員は池袋近辺在住が多いため、楽しみにしていた社員がオープン予定の昨日7月1日に早速利用しようとしたら、アプリに表示されないので電話で問い合わせたところ、8月3日オープンとなったそうです。プライベートオフィスで契約している会社は入居が1ヶ月遅れるとかになったのでしょうか?他人事ながらちょっと心配です。

 

つらつら書きましたが、結論としては、

「WeWork、改善点はあるけど、ワーキングスペース としてとても良い」

です。