タミヤのプラモデルが子どもたちに人気だった理由は、今でも通用する普遍的法則だからこそ、スマートリモコンは頑張ってほしい

なんでも自分で試すをモットーとしている私は、今やバーコード決済はほぼすべて私のiPhoneに入っていたり、海外に行けば各地固有の配車アプリを試したりしているわけですが、家電コントロールもいろいろと試しています。

家電コントロールで何が面倒くさいかと言えば、Amazonエコーや、Google Homeの設定ではなく、スマートリモコンの設定です。


私がこどものころ、近所には高橋模型店というプラモデル店がありました。

その当時からすでにおじさん、というよりおじいさんに近い店主がやっていました。歩いて3分という距離だったこともありますが、専門店で品揃えが豊富で、おもちゃ屋さんよりも高橋模型店に行くのが好きでした。

高橋模型店でプラモデルを買っては組み立てるのが、小さな子供にとってはとても夢のある楽しい作業でした。

そのうち、「タミヤ」のものが一番好きになりました。

なぜか?

答えは簡単で、タミヤの模型は、子供でも組み立てられたのです。

設計図にある通り組み立てようとするのですが、他社のものは組み立てられないときがありました。

手順①と手順②が逆になっている、というようなちょっとした誤植、大人なら簡単にわかりそうな誤植ですが、子供にはわかりません。そのままやろうとして、どうしてもできないで大人に見てもらうと、いとも簡単にやってくれるわけです。

そうやって完成しますが、満足感はすごく少なくなります。大人に手伝ってもらったからです。自分自身でやり遂げた、という満足感が得られないのです。

タミヤの模型の設計図は、その点、完璧でした。

設計図にまったく間違いがないのです。その通りにやればできたのです。

結果、タミヤのプラモデルを組み立てた全国の子供たちは、大いなる達成感を得て、またタミヤを買う、ということになり、今や、タミヤは世界でも有名なメーカーになりました。


設計図は、他の業界ならマニュアルとかFAQのことと言ってもいいと思います。

マニュアルは、しっかり作るべきですよね。これが実はなかなかできません。

マニュアルは、Web上に作れるので、昔のように印刷しないだけでもかなり楽になりました。修正も簡単です。

当社でも、常にFAQを見直して修正してよりよいものにしようとしていますが、これが本当に難しいです。一年中、修正していますが、とりあえずここでいったんできあがったかな、と言える状態になったことがありません。

ただ、たまに当社のFAQがSNSで拡散される時があり、そういう時はちょっと誇らしい気持ちになります。(最近ではGoogle DNSを使う方法が拡散されました)


Wi-Fiルーターを取り替えた時です。スマートリモコンはWi-Fiで接続されますから、スマートリモコンの設定も変える必要があります。

やりたいこととしては、スマートリモコンのWi-Fi接続先を変える、これだけです。

マニュアルを見る → 記載なし

FAQを見る → 工場初期化をしろ、と書かれている

普通に考えると、工場初期化をしたら、すべての設定がなくなりますので、すべての家電をまたイチから設定しなおしか、と大いに落胆しました。

Wi-Fi接続先を変えるだけでイチから設定し直すくらいなら、またそのうちあるだろうから、違う製品に変えようかと思いました。

ネットで情報を探すと、この製品の工場初期化では各種設定はなくならない、ということがわかりました。普通、工場初期化と言えば、すべてまっさらになる、をイメージしますよね。逆に、すべてまっさらにはできないってことか?(笑)

この製品とは、ラトックシステムのRS-WFIREX4です。とても使いやすい製品で愛用しています。

いろいろと操作その他も、玄人っぽいというか、技術者が作ったんだろうなぁというような作りになっています。その分、若干マニュアルも技術者寄りです。

今回の件も、書いてる側からすれば、自社の製品の工場初期化で設定が失われないのは当たり前なので書かなかったのでしょうが、ひとこと、書いておいてほしかったですね。そういうちょっとした点が、タミヤの設計図と同じで大きな差になるので。

技術的にすぐれた製品が、たまにこういう点で失敗するので、そういうことのないよう、ラトックシステムさん、がんばってください。


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