顔出ししないオンラインミーティングってあり?なし?

卒業論文で企業と共同研究をしている学生さんから聞いたのですが、企業の方とのZOOMミーティング時に、毎回、企業側出席者の方が顔出ししないと言うのです。

えええ?!と驚きました。

そこで何人かに聞いてみたら、多いわけではなく一部ではありますが、一企業だけでなく複数企業でこういう事例があるようなのです。

企業は、歴史のある一流企業の研究部門です。

いくつか、顔出ししない理由を考えてみました。

①インターネット回線が遅いので、顔出しすると音飛びしてしまう。

②単に、恥ずかしい。

③研究所なので機密事項が多く、カメラに写せない、

④(YoutubeやTwitterなどを想定して)インターネットに映像を出してはいけないという社内規則がある。

①は、多分ないでしょう。さすがにインターネット環境が脆弱だと研究開発拠点として失格です。

研究部門の人は、たまに一般常識に欠ける場合もありますので、②の単に恥ずかしい、というような理由も少しはあり得そうではありますが、普通はないでしょう。

私は③、④の複合的な理由なのだろうと思います。

つまり、機密事項、映せない場所や資料はありそうです。一部でも映り込んでしまうといけないと考えれば、カメラオフにしてしまおうという気にもなりそうです。ただ、この③だけであれば、会議室でミーティングをすればクリアできると思いますが、会議室を取るのが面倒でカメラオフにしたのかも知れませんね。また、規則が多い会社であれば、(TwitterやYoutubeなどを想定して)写真、映像をインターネットに流してはいけないというようなインターネット利用規則があったとしたら、そもそもカメラオンは規則違反となりそうです。

オンラインミーティングはコロナ禍の中で急速に広まってきましたが、規則が追いつかないなど、まだまだ手探りの部分があるなあと実感しました。

当社でも、BYOD規則(Bring Your Own Device)、個人のスマホを社用に使う際の規則ですが、大幅に緩和する方向で見直しています。なにしろ、会社に持ち込むというより、自宅で作業しているわけですから、環境がもう従前とは全然違うのです。運用ではすでに緩和しているので、現状を追認する形です。