(部屋付き風呂が露天風呂のよう。実は窓ガラスがあるのですが、開けるとほぼ露天風呂の趣になります。)
さて、先日、一泊二日で神奈川県秦野市の鶴巻温泉にある元湯・陣屋に行ってきました。新宿から小田急線で1時間程度でいけるところですので、周囲は温泉街ではなく住宅街で、住宅街の中、一万坪の敷地に元湯・陣屋はあります。
最初に元湯・陣屋を知ったのは、ロールスロイスで送迎してくれる旅館がある、ということからでした。
ちょっと調べてみると、都内から近くにあって、経営難から劇的な復活を遂げた旅館であるということがわかり、俄然興味がわきました。
さらに、なんと、旅館でありながら、定休日があって、週休3日だというのです!
あり得ない…
最初はそう思いました。旅館やホテルは年中無休365日というイメージですよね。
NHKの逆転人生でも取り上げられたり、さまざまなメディアで取り上げられているということもわかりました。
ものすごく端折ってしまうと、
成功の秘訣は、ITと働き方改革
ということになります。
ITで効率化を図り、働き方改革で離職率を低くして良い人材に長く働いてもらう環境を作ったのです。詳細はいろいろネットにあるのでそちらをご参照ください。
実際に泊まってみた感想としては、
・老舗旅館にありがちな床が軋むなどの老朽化は感じられない。
・部屋が広い(値段も高いですが)。改装して二部屋を一つにしたのかもしれない。
・ベッドは相当いいベッドだったと思う(私個人の感想です)
・コンセントは十分ある(スマホ充電したりするので)
・食事はもちろんとてもおいしい。
そして最高だと思ったのが次の2点
・食事の時間が指定されない!17時半から19時のお好きな時間に来てください、ということだった。これは本当にありがたい。
・冒頭にも載せましたが、部屋付き風呂が最高でした。露天風呂は、虫が入ったり、夏は暑く冬は寒い、などありますが、窓があるおかげで露天のいいとこどりという感じ。
NHK逆転人生の元湯・陣屋の回を見ましたが、最後の方で、星野リゾートの星野社長が「もうおかみさんの代わりになる人材も育っているでしょうから、そろそろ週休3日をやめる時期なのでは」ということをおっしゃっいました。
たしかにそうだなぁと思う一方で、私はこのまま続けてほしいと思ったのです。
星野社長のおっしゃることは、利益を追求するという観点、大企業の観点だなと感じました。
年中無休にすると、たとえば、料理長が料理をしない日ができます。おかみさんが旅館にいない日ができます。お客さまに最高の体験をしていただこうとするなら、やはり料理長が料理をし、おかみさんが挨拶をしてくれる、というのはもっとも重要なことではないでしょうか?
星野リゾートのように大企業であれば、代わりの人もいるでしょうし、年中無休にしてより多くのお客さまに宿泊いただくことがカスタマーエクスペリエンスの向上につながると考えらえれますが、元湯・陣屋さんにおいては、ちょっと当てはまらないかなと思った次第です。
インターリンクは今年の4月に週休3日のテスト運用をはじめたばかりです。週休3日の大先輩「元湯・陣屋」さんの大成功事例には学ぶところが大変多くありました。