先週の13日金曜日、島根県益田市でJAIPA 地域ISP部会が開催されました。
メインは、NGN接続方式についての議論です。
2011年にIPv4アドレスが枯渇します。このままインターネットユーザーが増えていくと、2013年頃には、日本で新たにインターネットをはじめるお客様に割り当てるIPv4アドレスがなくなり、IPv6アドレスを割り当てることになるとの予測があります。(ただし、そうならないという予測もあり、GNATという方法で回避する策も検討されています。)
さて、ここで行われているのは、IPv4がなくなるかどうか、とか、IPv4で今後もやっていけるか、という議論ではなくて、IPv6を使わざるを得ない場合の議論です。プロバイダーがお客様にIPv6を割り当てようとしても、実はすぐに割り当てられない、どうしよう、ということなのです。それはマルチプレフィクス問題と言われています。
NTT東西はNGNというネットワークを作っており、すでにお客様にはIPv6が(お客様も知らない間に)割り当てられています。
プロバイダーがお客様にIPv6を割り当てると、実際には2つの異なったIPv6がお客様に割り当たってしまいます。そうなると正常な動作をしなくなるおそれがあります。
そこで、4つほどの解決策をJAIPAとNTT東西で検討しています。
JAIPAとしては、NTT東西がNGNにIPv6を使っているから起きている問題であり、NTT東西側の負担が100%でないにしても、多くの負担を求めています。なかなか折り合いがつかないようです。
私は次のように思います。「そもそも、インターネットにつなぐ、ということは、グローバルIPアドレスを割り当てることに他ならない。NTT東西はグローバルIPアドレスを割り当てており、インターネットに接続する行為と言っていいのではないか?」
NTT東西がインターネット接続を提供することは法律で禁じられています。