日本では、ほとんど知られていませんが、イタリア ルッカで開催されるLucca Comics and Games(2014/10/30-11/2) というイベントが面白そうなので行ってみたところ、予想以上にすごいものでした。
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ルッカという街は城壁に囲まれた街です。
城壁のまわりにお堀があります。
外から見るとこんな感じ。
城壁の中の町のいたるところにイベント会場があって、街全体でイベントをしている感じでした。
それがこんな風にオタクに乗っ取られてしまうのです。
これまで私は、フランス、ドイツ、アメリカ、中国と世界各地のオタクイベントに行きましたが、もっとも衝撃を受けました。
壮大な「まちおこし」になっていること、いわゆるスターを呼んで人集めをしていないこと、まちと参加者が盛り上げている、すごいイベントだと思います。
ちなみに、日本人の方には、ジャパンタウンでブースをやっているお一人にしか会いませんでした。
日本での注目度は全然低いが、すごいイベント「ルッカ Comics and Games」をレポートします。
フィレンツェ発8:10の急行電車に乗ります。
出発20分前ですが、オタクはちらほらと見かける程度でした。
途中駅に着くたび電車は混んで、ルッカに着く頃には満員です。
駅に到着してみると、ルッカ駅前には大行列が。チケットを求める人たちだそう。朝9:30の情景です。
午前中はルッカの街も割と平穏でした。
このように、イベント会場の案内板が各所にあります。
まずは、Japan Townにむかいました。
大きめのテント内にブースがあります。
筆ペンなどを売っていました。
こちらはゲーム「アサシンクリード」の会場です。
入ろうとしたら、こちらは出口で、入り口はどうなっているかというと…
パノラマで撮りましたが、こんな長蛇の列。あきらめました。
城壁内の街ですが、街のなかにもこういう壁があります。
巨人が来るのを防いでいたんでしょうか?(謎)
午後になると人が増えていきます。
こちらはワンピースのブースとセーラームーンのブースです。
進撃の巨人です。
なぜ進撃の巨人がヨーロッパで受けたのか、今回のルッカでわかったような気がします。
ヨーロッパは、どの街も外敵から狙われることが多く、ルッカのように城壁とお堀、さらに街の中の道が迷路のようになっていたりします。
「むかし、巨人が攻めてきた」というのは、ヨーロッパの人からすると、他民族が攻めてきたというような感じになるのではないかと。
つまり、日本人が思う以上に、リアリティを持って受け入れられたのではないかと思います。
夕暮れになると人はますます増えていきます。
歩くのが大変な状態です。
兜甲児のヘルメットはまだしも、阿修羅男爵のTシャツとか、着る人いるんでしょうか?
すでにどこに向かっているのか、わからなくなっています。
途中見つけたテントに入ると、西欧風のファンタジーな世界が広がっていました。
妖精がリアルです。
そういえば、ヨーロッパの人がエルフのコスプレをすると、本当によく似合います。
大きな耳をつけるわけですが、本物に見えてしまいます。
とうとう南の端、ルッカ駅に近い城壁の上に来てしまいました。
救急車が待機しています。
これだけのイベントですから。
それにしても、救急隊員は暇そうに遊んでいます。
トトロの顔ハメ看板発見!
顔ハメ看板は日本発のもののはずですが、結構浸透してきています。
帰り道でチョコレート屋さんを発見。
2ユーロでアーモンド入りチョコのかけらを買って、私の初ルッカは終了しました。