サンシャイン60にオフィスがあって、私が朝早く出社していた頃のことである。
エレベーターの停止階は、1,4,6階と28階から38階、他に誰もおらず、一人きりのことが多かった。
6階で止まらなければ、あとは誰も乗ってこない。
そんなとき、私は、「元気ですかぁ!!」とアントニオ猪木さん風に声を出す。そして、「元気ですっ!」と自分で答える。
朝のルーティンだった。
三途の川で馬場さんと闘う時が近い。その時は必ず勝つ。
なぜなら、(幽霊は)足がないから馬場さんは必殺技の十六文キックができないから。
猪木さんはそう言ってたらしい。合掌。