新gTLDの次回募集は2026年頃になりそうです

ドメインの国際的管理団体であるICANNでは、次の新gTLD(*1)募集について、さまざまな議論がなされています。

まだ決定ではありませんが、当社ではおよそ次のようになるのではないかと考えています。


(1)新gTLDの募集開始時期は2026年頃

(2)申請費用は、前回の18万5千ドルよりも高くなり、24万ドル程度になりそう。

(3)一般名詞をドメイン名とする場合は、独占的使用はできない


(3)については若干説明を加えさせていただきます。

たとえば、.makeup というgTLDは企業が自社で独占使用するために取得しましたが、議論が起こり、最終的には自社使用しないことになりました。自社使用するのであれば、社名、商品名、サービス名で、一般名詞でないものがいいでしょう。

新gTLDを申請しようと考えている方は、まずは、こちらのトップレベルドメイン一覧を見ていただき、この一覧にないものを検討してください。このページになければ、ほぼ申請可能です。(ルートゾーン登録前のドメインはありえますので、100%正確とは言えませんが)

さて、円安ドル高、ずっと続いていますね。

以前でしたら、申請費用18万5000ドルで1,850万円くらいでした。

このままいくと、申請費用24万ドル = 3,600万円(1$=150円)ですから、ほぼ倍になりそうです。

 

(*1) gTLD (Generic Top Level Domain)のことで、.comなど多くのドメイン名がこれに属しており、ほとんどが3文字以上。取り扱い基本ルールはICANNで決められている。一方、国別ドメイン = ccTLD (country code Top Level Domain) は、国コードの2文字となり、国ごとにルールが異なる。

中川翔子さんの改名「しようこ」から「しょうこ」?!パスポートは?

タレントの中川翔子さんの本名の名前は、ひらがなで

「しようこ」

だそうです。しょうこ、ではなく、しようこ、なんです。

こちらの記事を読むと、おばさんが殴り書きした文字が、「しょうこ」ではなく、「しようこ」として受理されたとあります。

そこで、今回、名前を「翔子」に変更したとのことです。

『マイナンバーのココがシステム開発として難しい〜日本の戸籍制度』

というエントリでも書きましたが、戸籍名が違っていることに本人すら気づかない、というパターンの中には、殴り書きした字が異体字になったり、大文字小文字が誤判別されたり、ということは大いにありそうですね。

別の記事を読むと、これまでパスポートは「SHOKO」でとっていたとのことです。本名であれば、ヘボン式で「SHIYOUKO」となるところですが、あまり知られていませんが、ヘボン式以外も認められています。

実際、「たくと」さんが「TACT」というパスポートを所持しているのを見たことがあります。

日本人が申請する要件としては、使用実績があれば良いようです。使用実績とはなにか、がよくわかりませんが、改名時と同様であれば、手紙などでも良さそうです。

ヘボン式ローマ字と異なる場合(非ヘボン式ローマ字)神奈川県パスポートセンター

たとえば、「ここみ」さんを「cocomi」、山本譲二さんなんかは、「George Yamamoto」になれるかもしれませんね!

『Syn : 身体感覚の新たな地平』を見てきた

虎ノ門ヒルズステーションタワーに、”新しい東京を象徴する情報発信拠点”、TOKYO NODEというものがあります。

そこで行われている、ダンスイベント 『Syn : 身体感覚の新たな地平』が面白いという話を聞き、そろそろ終わってしまうというのであわてて見てきました。

最初の部屋に入ります。ロボットが出てきて案内してると思ったら人でした。そして、インキュベーションポットのようなものに入っている人は、人だと思ったらマネキンで、マネキンだと思ったら人でした。

イマドキのイベントらしく、写真もビデオもOK。(ただしビデオは時間制限あり)

こんな感じで始まります。

座って鑑賞するつもりだったのが、なんと、観客が部屋から部屋へ移動していきます。

途中から3Dメガネをかけます。

途中、通路のようなところも通りますが、プロジェクションマッピングと3Dで、浮遊感があったりして、ちょっとした3D酔いもしそうなくらいでした。

見たことのないものでしたので、どう表現していいかわかりませんが、テクノロジーと人のダンスがうまくコラボしていて、近未来を感じさせるすばらしいものでした。

11月12日まで。

eSIMがマダガスカルで使えなかったことなど

eSIM絶賛記事をこれまで書いてきています。

2022年、最強の海外用eSIMはコレだ!海外用Wi-Fiはやめておくべきこれだけの理由

2023年、最強の海外用eSIMはUbigi!

ただ、まだまだこれらのサービスは発展途上で、100点満点とは言えません。

ヨーロッパ、アメリカのように主要な国に行くのであれば(全部行って試しているわけではありませんので保証はできませんが)、多分何も問題は起きないと思います。

しかし、ドメイン島めぐりで行く、インド洋諸国、カリブ海諸国、南太平洋諸国のような場所でeSIMを使おうとすると、うまく使えない場合があります。

2022年に最強とした Airaloは、イギリスのジャージー島、ガーンジー島で利用できず、アフリカのマダガスカル島では全世界用のeSIMは利用できましたが、マダガスカル用のeSIMでは利用できませんでした。また、マヨット島は対応エリアにありませんでしたが、全世界用eSIMでつながりました。

2023年に最強と評価したUbigiは、マダガスカル島では遅すぎて利用できませんでした。


なぜ、このようなことが起こるのか、考えてみました。

AiraloもUbigiも自社回線を持っているとは思えません。各地の通信会社と契約しているのだろうと推測します。

そして、主要な国であれば、接続試験もしっかりするでしょうし、ユーザーも多いので、もし不具合があれば大問題になるので、しっかりと接続できるのだと思われます。

一方、ドメイン島めぐりで行く、旅行者も少ないような場所だと、接続試験もしっかりやっていなかったり、相手側の通信会社が大手ではないので問題を起こしてしまったり、ということがありそうです。

マダガスカルでAiralo, Ubigiともに利用できなかったのは、現地の通信会社の問題のような気がします。


日本の会社である、ソラコムはドメイン島めぐりで行くようなエリアに元々対応しておらず、Airalo, Ubigが問題ないような主要国にのみ対応なので、比較ができませんが、今のところ使えなかったことはありません。

あとは、意外なところで、楽天モバイルいいですよ。

どこがいいかと言うと、海外2GBまで無料です。追加は1GB500円というわかりやすい値段設定で71ヶ国対応ですし、Rakuten Linkアプリを使えば、日本国内に無料で電話もかけられます(*1)。私は楽天SPUのポイントアップのためだけに楽天モバイルを契約していますが、海外でたまにeSIMを使っています。解約も簡単そうなので、海外旅行前に契約して、帰国後解約という手もありそうです。

(*1)有料になる場合もあります。詳しくはこちら

WeWorkが破産法適用申請か?

当社も利用しているシェアオフィス WeWorkですが、米本社が来週にも破産法11条の適用申請をする、との報道がウォール・ストリートジャーナルでありました。

これを受けて、WeWork Japanは、

「当社はWeWork Inc.、ソフトバンク株式会社などの共同出資による合弁会社であり、単独の法人として独立性をもった経営を行っております。当社が日本国内で運営する40拠点については、通常通り営業しております。また、これらの拠点は高い専有率を示しており、今後も変わらず営業を継続する予定で、閉鎖の予定はございません。」

と、こちらのページで発表しています。

そもそも米破産法11条は、経営を続ける前提の申請なので、営業継続はある意味当然なのですが。

とはいえ、拠点の閉鎖や、サービス内容の改定はあるんだろうなと思います。

かなり前から、WeWorkの経営不安は言われていましたし、今年のソフトバンクの株主総会では、WeWorkに100億ドルを投資したことについて、「私の人生の汚点」とまで言ったそうです。いつか来る日がついに来た、ということでしょうか。

当社は、米国本社との契約になっているので、今後、日本国内拠点の利用ができなくなるようなことがあるのか、ちょっと心配です。