当社はいわゆるオフィスはなくして、WeWorkなどで仕事をしています。
先週木曜日ですが、WeWork ハレザ池袋に行きました。
「あれ、今朝は結構混んでるな」
と思ったんです。WeWorkは午前中は空いていて、お昼くらいから混み始めることが多いのです。
午前9時近くになると、私が座った席近くにも人が多くなってきたと思ったら、
「ラジオ体操はじめます」
というアナウンスがあって、インストラクターが出てきて、なんと、ラジオ体操がはじまったのです!
どうせみなさん参加しないんだろうな、と思ってたら、ほぼ全員立ち上がって、ラジオ体操をはじめました!
実は、ラジオ体操と言っても、NHKでやってる、ラジオ体操第1ではなく、ストレッチのようなものでした。
終わると、上の写真のようなスタンプカードをもらえて、8個スタンプがたまると会議室1時間無料とのこと。
ハレザ池袋のWeWorkでは、2024年春頃から毎週木曜日の朝活としてラジオ体操を始めていたようです。
さて、この「ラジオ体操」は、いろいろ考えさせられました。
イマドキのWeWork参加者が、時代遅れと言ってもいいようなラジオ体操にたくさん参加しているのはなぜだろう?
そう言えば、当社はかつて、「社員旅行や運動会をやっている珍しいIT企業」ということで朝日新聞に大きく取り上げられたことがありました。
社員旅行や運動会が流行った時代があり、その後、若手が参加を渋る時代があって、今は、若手がそういうコミュニケーションを望んでいる、という時代になっています。一周まわった感じですね。
ラジオ体操もそういう文脈で考えると納得できる気がします。
せっかくなので、AIとラジオ体操についていろいろ会話しました。
NHKのラジオ体操について、調べてみると…
そもそも、NHKテレビでは、「ラジオ体操」という番組名はありません。「テレビ体操」という番組名で、ラジオ体操をやっています(笑)。まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。(注:夏の特番で番組名にラジオ体操という単語が入ることはある)
WeWorkは日本人だけでなく、外国人の利用も多いことから、海外進出した日本企業がラジオ体操をやっているか、について調べてみると…
下記のような表を作ってくれました。
出典 | 対象・方法 | 主な知見 | 示唆される実施比率 |
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簡保協会委託「海外進出企業におけるラジオ体操普及状況調査」(2015) | 中国・タイ・英国の日系製造業を中心にヒアリング | 「個別の工場に事例はあるが規模は非常に小さい。組織的に普及しているわけではない」 | 1桁%以下と推定 fpp.or.jp |
名古屋大『アジアにおける日系企業による厚生文化の波及』(2013) | 東南アジアの10工場を事例調査 | 進出後しばらくは “ほとんどの工場” が日本と同じラジオ体操を導入、ただし定着率は年数と共に低下 | 小規模サンプルで 7/10 ≒70 %(製造業に限れば高め) gsid.nagoya-u.ac.jp |
JETROラオス現地報告(2020) | 経済特区の日系企業聞き取り | 朝礼時の体操(ラジオ体操相当)の導入が「日本企業の影響」と明記されるが、導入企業は一部 | 数%〜10 % 程度 ジェトロ
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アジアでもあまり定着はしていないようですね。
WeWorkは外国に行った時も使えますので、海外の人がわざわざこのラジオ体操をするためにWeWork ハレザに来るような、そんな名物になったら面白いと思いました。