女子バスケ、オリンピック出場が決まりましたね。
最後の最後までどうなるかわからない展開で、すごい試合でした。もし日本が負けていたら、ハンガリーと1勝2敗で並ぶことになり、直接対決で負けているので落選になるところでしたので、本当にギリでした。
事前に打ち合わせがあったのかと思うような、息のあった連携プレーは、あまりバスケに興味のない私でも、十分に楽しめるものでした。
急激に強くなった印象がありますが、日本人選手が海外に挑戦したり、外国の選手が日本リーグに入ったり、ということが、全体のレベルアップにつながっているんだろうなと思います。もし、日本人だけのチームで日本リーグを行い、海外に行ったら日本代表になれないということだとしたら、なかなか成長はなかっただろうと想像します。
バスケの前は、NHKがカーリング中継をやっていたので見ていました。そこでふと、「カーリングの日本代表はクラブチームだ」ということを思い出しました。カーリングをやっている私の友人に、なぜ日本代表チームを選抜しないのか、と聞いたら、カーリングは特殊な競技で、良い選手を集めても良い結果が出るものではなく、チームワークが重要で同じチームでやらないとダメ、という答えでした。
ナショナルチームを編成する国もあれば、日本のようにクラブチームを日本代表とする、という国もあるようです。
女子のロコソラーレチームが北京五輪で活躍し、人気となりましたが、チームメンバーの仲良しでほのぼのとした感じも、その人気の一要素だったと思います。
選抜されたナショナルチームだと、ああいう感じは出ないのでしょうね。女子バスケのインタビューでも、「選ばれなかった選手のためにも頑張りたい」というようなコメントがありました。ナショナルチームでは、選ばれたことに対する責任感というものを強く感じますし、張り詰めた緊張感の中で試合をしているというのが伝わってきます。それがいいのか悪いのかは別として、事実としてはそうだろうと思います。
さて、クラブチームが日本代表になる場合、下記のことが考えられます。
1)外国人選手を入れられない(入れるとオリンピックに出られない)
2)海外で活躍する日本人選手はオリンピックに出られない
3)他チームは全員ライバルになってしまう。チームの垣根を越えての交流が進まない。
とまあ、書いていて思ったのですが、まるで鎖国のような感じになります。
スポーツは国際交流という一面もあると思うので、カーリングに詳しい人からは怒られてしまうと思いますが、弱くなる可能性があったとしてもナショナルチームを選抜したほうがいいのではないか、と思った次第です。
サッカーのように、世界一の国を決めるワールドカップとクラブチーム世界一を決めるクラブワールドカップと2つで、それぞれ違うチームになるのがいいんじゃないでしょうか?