「ドメイン」カテゴリーアーカイブ

インターネットで町興しはできるか?

インターネットで町興しをしよう!

という元気のいい若者がたくさんいました。

1995年から2000年頃のことです。

地域ポータルサイトを作り、近隣商店街のショッピングモールを作り、

特売情報などを入れて、地域密着型サイトを目指しました。

私の友人、知人でも何人もいましたが、みな、うまくいきませんでした。

さて、新gTLDで地域ドメインが取れる!ということで、

「地域ドメインで町興し」という感じが、特に地方の方には多いように

思います。

町興し、と聞くと、地域ポータルサイトの失敗をどうしても思い出します。

ドメインは、コンテンツでも、サービスでもなく、単なる名前に過ぎません。

たとえば、コロンビアの.coは、たくさん売れて、儲かっています。

それは、coを.comの代わりとして使う人が多いからです。

.coが売れることで、コロンビアの観光産業が栄えるとは、考えにくいです。

「インターネットで町興し」、私もできたらいいな、と思います。

でも、残念ながらこの17年間見てきた範囲では、難しいと感じます。

ブランド保護用「.xxx」申請受付開始

Xxxbanner02

「.xxx」はアダルトサイト向けのsTLD(※)です。

非アダルトサイト運営企業では全く無関係のドメインと捉えられがちです。

しかし、自社ブランド名にもかかわらず、第三者が取得することによる「高額での買取要求」や「企業、ブランドのイメージを大きく損なうドメイン使用」等の被害が発生する可能性が高いことが懸念されています。

本日より、インターリンクが運営する『ゴンベエドメイン』では、非アダルトサイト運営企業向けに、ブランド、企業イメージ保護のための「.xxx」の予約申請を受け付けます。

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ICANN新gTLDに東京都がパブコメを提出

ICANNの新gTLDガイドブックも、6月のシンガポール

ほぼ決定すると思われています。

現在、パブコメ募集中なのですが、東京都が、日本国内の

自治体として唯一、世界を見ても、自治体としてパブコメを

出しているのは、ニューヨークと並んで2つだけです。

http://forum.icann.org/lists/6gtld-guide/msg00009.html

下の方のリンクには日本語版も載っています。

世界中でたった2つだけがパブコメを提出していて、その1つが

東京である、というのは、日本人として誇らしい気持ちになります。

アウンコンサルティングで当社社員が講演

ちょうど私の清華大学での講演とかぶったのですが、

5月18日、アウンコンサルティング様主催の

「中華圏マーケティングご担当者様向け

 海外マーケティングセミナー」

にて、当社社員のウィリアムズと森口が

「海外進出に伴うドメイン取得」というタイトルで、海外進出における

ドメイン取得に関する実務から、防衛的取得、スクワッティング、

新gTLD取得に関することまで、ドメイン全般に関することをお話し

させていただきました。

当社は、400種類を超えるドメインを取り扱っております。

どうぞご利用ください。

アダルトドメイン「.xxx」承認される

前回のラウンドで、いったんは承認されたにもかかわらず、

却下されてしまった、アダルト用ドメイン「.xxx」が、ついに

ICANN理事会承認を得ました。

詳細はアーバンブレインのサイトをご覧ください。

TVでたとえると、

現在は、普通のチャンネル(.comとか)の中にアダルトがある

それを、

アダルトはアダルトチャンネル(.xxx)にしよう

というような意図をもっています。

強制力はないので、意味がないのではないか?

かえってアダルトコンテンツが増えるのではないか?

という反対意見もあります。

米国のポルノ業界は、大反対をしていて、ロビー活動をしたり、

ICANNミーティングでも反対意見をたくさん述べていました。

「.xxx」を強く反対する人は、

とても倫理観が高く、アダルトサイトを見ない人 と、

アダルトサイトを商売にしている人

という正反対の人たちのようです。

倫理観の高い人たちは、普段、アダルトサイトを見ないので、

「インターネットには、アダルトサイトはほとんど存在しない」

と勘違いしているのではないか、と思います。それが「.xxx」に

集約されることで可視化され、現在は、探さないと見られない

アダルトサイトが、簡単に見えてしまうことが、そういった方々に

とっては我慢できないのでは?と思います。

業界が猛反対しているのは、「.xxx」によって売上が減少すると

考えているからで、それが正しいとすれば、倫理観の高い人たちに

とって、「.xxx」導入は喜ばしいことなのかも知れません。

ICANN公認レジストラの消滅

ICANN公認レジストラは、たまにですが、倒産など、事業を継続できな
くなる場合があります。
そのような場合、ICANNから通知が全レジストラに来て、その業務を引き
継ぐ気があるレジストラが応募し、ICANNが引受先を決めます。
元のレジストラが倒産していたりすると連絡が取れない可能性があるため、
引き継ぎは楽ではありません。
2007年にはレジスターフライ社という会社が倒産してしまい、200万件の
ドメインが宙に浮いてしまった(レジスターフライ事件
ということがありました。
これを受け、ICANNはデータエスクローを必須としました。
データエスクローとは、whois情報を預けておくことです。
万一、レジストラが消滅したとしても、データエスクロー会社からデータを
取り寄せて復旧するためのものです。
ちなみに、アイロンマウンテン社とアーバンブレイン社は、国内で唯一の
業務提携
をしています。
さて、実はちょうど今、ICANNはBest Bulk Register社(IANA ID 1092)の
事業引き継ぎを募集しています。ドメイン数はcomとnetで900〜1,100。
(数字がはっきりしないのも変ですね。それに少ない!)
当社も応募しました。
顧客がほとんど米国内のようなので、日本のレジストラーが選ばれる
可能性はほとんどなさそうです。

新gTLDまたもや延期

3月のICANN理事会で承認される予定の新gTLDですが、またもや延期と
なりました。
少なくとも3月理事会では諮られず、最短で4月理事会、大方の予想では
6月のICANNミーティングになるのでは?というところです。
また、6月のICANNミーティングはヨルダンが予定されていましたが、
シンガポールに変更される見込みです。

ICANNコロンビア会議

Cartagena

ICANNコロンビア会議のため、コロンビアのカルタヘナにいます。

写真はホテルからビーチを眺めたものです。

開催地カルタヘナはコロンビアの有名な観光地で、気温は30度、緯度は

グアムと同じくらいで、海水浴を楽しんでいる人もいます。

今回のICANNでは、新gTLDの申請ガイドブックの最終版が承認されるか

どうかが焦点です。そもそもこれまでのガイドブック案とは、まったく異なる

方向の最終案ですので、大モメになりそうな予感もあります。

このあたりの詳細は、アーバンブレイン社のWebが日本一詳しいので、

そちらをご覧ください。

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