(2023/1/24追記 2023年最新版はこちら)
先日、久々に海外出張をしてきました。
前回の海外出張は2020年1月でしたので、2年9ヶ月ぶりです。さて、この2年9ヶ月の間に、実は非常に大きく変わったことがあります。
それは、
eSIMのサービスがものすごく増えて、お手軽になった
のです。
今から海外旅行に行く人は、Wi-Fi持っていかずに、eSIMにしましょう。絶対に便利です。
私はこれまで、
「2017年最強の海外旅行用Wi-Fi」(2017/6/23)
「SIMなしiPhoneでも使えるeSIMがいろいろ便利そう」(2019/7/18)
と書いてきました。2019年時点では便利そう、というだけだったのが確実に便利になっています。
eSIMと、一般的な海外Wi-Fiルーターとの比較表を作りました。
eSIM |
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メリット | 安さと手軽さ 荷物が増えない |
Wi-Fi接続するだけの手軽さ |
デメリット | 難しそうというイメージ | ルーター自体が重い上、充電用のケーブルも必要。Wi-Fi接続のため、容量を使いすぎないよう、写真のiCloud保存などを一時停止する必要がある。その場合、スマホ紛失時に写真も失われる。 |
通信料金 | $(非常に安い) | $$(安い) |
契約に要する時間 | オンラインですぐ | 受け取りと返却が必要 |
開通作業 | iPhone設定画面で設定 | 不要 |
残容量 | アプリで確認できる。 残容量が少なくなるとメールなどで連絡がくる |
確認できない |
追加購入 | アプリで簡単 | できない |
ひとこと コメント |
日本の電話番号を生かしておけるので緊急電話連絡も取れる | ルーターがスマホ以上に重く、充電も必要になるためかさばる |
では、私が3社のeSIMを使ってみたので、それらを簡単に説明します。今回、値段では比較しませんでした。というのは、値段は頻繁に変わることも多いので、もし値段で選ぶということであれば、その時点でご自身で調べてもらったほうが良いと考えたからです。
①ソラコム
日本の会社なので、アプリやWebの日本語対応も万全。国別eSIMは17ヵ国しか対応していないが、アジア、ヨーロッパなどのエリアで対応しているので、よほど変わった地域に行かない限りは問題ない。南米とアフリカには対応していない。AppStoreでの評価は3つのうち最も低いが、それほど使いづらいとは思わない。アジアパシフィックというユニークなエリアSIMがあり、これは、アジア地域+日本+アメリカ+オーストラリア、ニュージーランドで使えるもので、日本人にとっては帰国してからでも使え、その点は便利としかいいようがない。
最大の特徴は、対応地域が多いこと。この3つの中で最も多い。ヨーロッパ55ヵ国、アフリカ34ヵ国対応。(国ではない自治領の島など含む、以下同じ)。5GでつながることもAiraloより多いが、速度ではAiraloより劣ることが多かった。ややアプリがわかりにくく、Airaloに劣る。
ヨーロッパは39ヵ国、アフリカは27ヵ国に対応しており、Ubigiには対応国数では劣る。Airaloの特徴は、大容量のものがあること。たとえば、アジア地域のeSIMの最大容量は、ソラコム 10GB、Ubigi 5GBなのに対して、Airaloは100GBというものがある。5Gでつながることは少なかったが、速度は概ね問題なく、アプリも使いやすい。
ということで、結論としては、
日本の会社がいい。帰国してからも使いたいなら、ソラコム
対応国数が多いSIMがいいなら、Ubigi
総合的に良いのは、Airalo
というのが私の2022年10月時点の結論です。