本ブログは、高額報酬がいいとか悪いとかではなく、文字通り「桁が違うなぁ」という感想を述べています。
テスラの創業者 イーロン・マスク氏の報酬が550億ドル(現在のレートで約8兆6千億円)の見込みとなったのですが、裁判所が無効の判断をしたとのこと。
NHK News Web 『マスク氏の約8兆円報酬 米裁判所が“過剰報酬”認め無効判断』
2018年には、現在のテスラの時価総額や売上になるとは誰も思っていなかったのでしょうが、実際にそこまで会社を大きくしたわけで、その時の約束通り、報酬をもらえると思ったら、もらえなくなってしまいました。
裁判所が「No!」と言ったくらいでへこたれるイーロン・マスク氏ではありません。新たに株主提案をして、なんとしても550億ドルを手にしようとしています。
業績連動報酬のようなものなので、これ、一般社員だったら本当にひどい話ですよね。自動車百台売ったら、ボーナス100万円と言われて契約書まであるのに、百台売ったのに払ってくれないわけですから。
さて、これで思い出すのが、日本の産業革新投資機構の役員報酬です。
ちょうど、テスラが巨額報酬パッケージを決めた2018年のことですが、
産業革新投資機構の社長を含めた役員報酬については、経済産業省と機構が業績に連動して支払われる分を合わせて、年間で最大1億円を超える額を支払うことで合意していました。
しかしその後、報酬が高すぎるという指摘が出たことから、経済産業省は方針を転換し、3日、認可しないことを決め見直すように求めています。
NHK政治マガジン『「官民ファンドは国の資金 報酬高すぎる」世耕経産相』
イーロン・マスク氏の8兆6千億円は10年間の報酬総額ということらしいので、年収にすると8600億円になり、1億円の8600倍です。桁違いも桁違い、4桁(1万倍)近く違います。
巨額報酬が承認されるのか、されないのか、テスラの株主総会はいよいよ1週間後、6月13日です。