「さまざまなIT系の会社を見てきたが、退職金規定のある会社は、はじめてです。」
昨日、監査役の磯崎さんから、驚くべきことを言われました。
当社には、退職金規定があります。まあ、当り前のことと思っていたのですが。。。
松下幸之助さんのような壮大な250年目標はありませんが、長期的に会社を運営し、お客様みなさまに喜んでいただきたいと思っています。
そのためには、社員が長く安定的に働ける職場であることが重要で、中退共の制度と自社の制度を組み合わせた退職金制度を持っています。
世界では全然通用しないi-modeが、世界標準となる可能性があるか?考えてみたいと思います。
その前に、昨日のクローズドは必ず失敗するのか?だが、例えば、任天堂はクローズドで成功しています。
任天堂のソフトを作るには、任天堂の厳しい品質チェックを通らなければなりません。
それに対して、PSは緩く、糞ゲー(面白くないゲーム)が多くあります。
どんなソフトを買っても、ある一定以上のクオリティが保障されている任天堂には根強い人気がある。この売り方はとても日本的で、しかもクローズドです。
もう1つ、まったく別な話を。
i-modeが出た時に、コンピューターに詳しい人ほど、i-modeに見向きもしなかったのです。
何を隠そう、私もそうでした。
ショートメールみたいに文字数制限があるようなメールはいらない、画面が小さくて見る気がしない、などなど。
そこには、
『Webやメールは、できるだけ大きな画面で見たほうがいい』
という、今でもPCについては通用する常識による判断がありました。
次のように言い換えてもいいかも知れません。
『PCと同じように使えた方が便利だ』
皆さん、おわかりのように、この考えは間違いでした。
わざわざPC用のWebを携帯のフルブラウザで見るより、携帯用のページにアクセスした方が早いし、簡単です。
i-modeは松永真里さんという、偉大なる素人がいたからこそ、出来たものです。
シリコンバレーの、頭の中までデジタルで出来ていそうな超優秀なエンジニア達には発想できない代物です。
まだまだ、逆転できると思います。i-phoneは当初予想ほど爆発的に売れていないのです。このことこそ、人々がPCの代わりを携帯にさせたいわけではないという証明ではないでしょうか?
がんばれ、ニッポン!
いつの間にか、携帯先進国日本は、世界で置いていかれてしまいました。
理由をつらつらと考えてみますと、
囲い込みがオープンに負けた
ということなのかなと。
米国ではAOL、日本ではニフティ、PC-VANをはじめとして、多数のユーザーを囲いこんだクローズド型パソコンネットを、インターネットが短期間に駆逐したことを考えると(それぞれクローズをやめ、インターネットにシフト)、クローズドで勝てないのは当たり前の気がします。
クローズドの場合、下記のようなデメリットがあります。
そしてクローズドには最大のメリットとして、
というのがあったのですが、Appleが見事にオープンだけど課金するという技を披露してくれました。
さて、このG1、すでに予約はいっぱいだそうですが、どのくらいシェアを伸ばすのか、気になるところです。
『村上式シンプル英語勉強法』、Google 日本法人社長の村上さんの英語勉強法です。
私は、勉強法オタクと言ったらいいのか、30年かかって身に付かない英語をなんとかしようと数年前から、英語勉強法をいろいろと試しています。
そのうち、『いろいろ試した英語勉強法』みたいな本を出せるのではないかと思っているくらいです。
さて、この本の素晴らしい所は、
どういう方法かは、ネタバレになってしまうので、ここでは割愛します。
村上さんが英語を必死に頑張った30年前の経験を書かれているので、現在のpodcastをはじめとする、文明の利器を利用していない方法です。
海外旅行した直後は、英語をちゃんとやろう、という気になるのですが、なかなか続きません。(笑)
今回こそは頑張ります。(←これもいつも言う台詞です)
AdobeのAcrobatは動画が入ったり、もうすごいことになっています。
私のようにPDFをワードの代わり程度に利用しているユーザーからすると、本当に驚いてしまいます。
続いてGoogle社へ。秘密保持契約があるため、書けません。
午後、今回のツアーの最後の訪問先、Autodesk社へ。
Autodesk社は、AutocadというCADで有名な会社です。私も学生時代、使用していました。
現在ではCADも3Dになっていて、下の機械で3Dの造形物ができるそうです。
削るのではなく、輪切りにした映像から重ねていく、という感じらしく、複雑な形状や、バネのよようなものや、歯車が使われているマジックハンドのようなものまで、できるそうです。スゴイ。
ディナーはAutodesk主催でサンフランシスコからフェリーで渡ったところにあるメキシカン。
今日の戦利品
Adobe社、マウス、ヘッドセットなどがセットになったもの、ボールペン、メモ帳、iPod用スピーカー。
全米三番目というサンフランシスコの渋滞でバスが遅れて、Appleへの到着が遅れました。
AppleのEBC(Excective Briefing Center)でプレゼンを受けました。写真撮影はほとんどダメで下記だけです。
新しいMac Bookが本日プレスリリースで、ジョブスがプレゼンするまでは、僕は何も言えないんだ、とプレゼンテーターが言って、笑いを誘っていました。
iPhone用アプリのことについて質問が集中。企業向けのアプリにどういうものがあるかなど。
ランチをいただいたところ、大変おいしく、そばサラダはAppleの定番だそうです。Googleからシェフを引き抜いて、おいしくなったとのことでした。ヘッドハンティングだけではなく、シェフハンティングとは?!
次に、HPのベンダーでシリコンバレーNo.1のHPM社へ。
インド出身の社長の熱弁を聞きました。話が長いと評判のインド人ですが、短かくわかりやすい話でした。インセンティブを公平に社員に与えることと、定期的に飲み会をするなどして社員の定着率をあげているそうです。
たいてい、このように部屋の後ろにお茶、お菓子、フルーツがあります。
これは日本未発売のインクジェットの複合機。巨大!専有面積2m×1mくらい。
次に、HPが作ったIT仕様のモデルルーム『スマートハウス』を見学。
玄関脇のタッチパネルで、各部屋の明かりのオン、オフ、ブラインドの上げ下げ、BGMの選択などができます。
今日の戦利品
Appleは手帳とボールペン、HPはボールペンとメモ用紙。昨日のAMDはシャツ。
JCSSA主催シリコンバレーツアー初日は、抜けるような青空のサンフランシスコ空港に降り立ってバスで移動。ランチをとってAMD社へ。
AMD本社
AMD社では、次期CPU、コードネーム 上海を見せてもらいまいた。東大のスーパーコンピューターは、上海より1つ前のCPUを3000個使っているとのこと。日本で1番、世界で12番目の速度だとのこと。
コードネーム上海の次のCPUはイスタンブールだそうで、コードネームの理由を聞いたところ、F1開催地でした。
AMDの本社にはF1のボディが置いてあります。
よく見るとAMDのロゴが。
ディナーはAMD主催で、Lion Compassというお店。ベンチャー同士のミーティングがこのレストランで行われることが多いということでした。
昨晩のNHKニュースで、カブドットコム証券が取材されていました。
コールセンターのオペレーターが「自分はどうしたらいいのか、という困り果てたお客さまから電話を受ける」と話していました。
なぜカブドットコム証券にNHKは取材をしたんだろうと考えたのですが、他の証券会社は取材拒否だったのではないか、と思い当たりました。
カブドットコム証券のようなオンライン証券は(詳しく知りませんが、私の想像では)、お客様が自己責任で売買しているという自覚が高い。そのため、クレームが少ないのですが、一般の証券会社は、「営業担当者が勧めたから買った。損をした責任は証券会社だ。」ということをおっしゃるお客様がいて、もう取材どころではない状況なのではないかと。
1929年の恐慌は10月24日にはじまり、10月29日に大暴落。
ブラックマンデーは1987年10月19日。
金融不安が早くおさまってくれることを祈ります。
現在の下げ相場には、大暴落は10月に起こるという過去の亡霊に市場心理がとりつかれている面もあるのかもしれません。19日は今年は幸運にも日曜、29日は火曜日で、実は1929年と同じです。29日まで乗り切れれば、市場の恐怖心も取り除かれるのではないでしょうか?